03話.[見られるように]

「どうもっ、前――あ、やばいやばい、元子ですっ」

「私は雪子よ、この子の命名だけど」

「よろしくっ」

「ええ、よろしく」


 ちっ、聞くことができなかったぜ。

 なんで隠しちゃうんだよとは思いつつも、一応こっちも流れに沿って自己紹介をしておいた。


「へえ、他の市の高校に通っているのね」

「うん、だけど登下校が大変でね」

「あ、そうね、部活をやっているのなら帰りも遅いだろうし気をつけないと」

「うん、ちゃんと気をつけているよん!」


 陽キャってすげー。

 雪子も全く圧倒されることなくいつも通りでいられている。

 私だったらはあとか言って躱すしかできないところなのに。


「あ、私にだけは本当の名字と名前を教えてちょうだい」

「いいよっ、そっちも教えてねっ」


 おかしいな、どっちにとっても友達なはずなのに自分がここにいる必要ないように思えてくるのはなんでだ……。

 このふたり、いきなり親密すぎる。

 表面上だけのものだとしてもその能力は羨ましいところだ。

 私はすぐに表に出してしまうから余計にそう思う。


「ほほう、なるほどなるほど」

「まあそんな感じよ、普通ね」


 ああ、暖かいなあ。

 こうしてひとりベンチに座っているとまるで教室に残っているような気分になってくる。

 とにかくぼけっとしていられる時間がこんなに幸せなんだということを私は最近、凄く理解できたような気がした。


「部活は楽しい?」

「うーん、好きだけどまだ楽しめてはいないかも、ほとんど基礎体力作りだから」

「でも、怪我をしないためにも必要なことよね」

「うん、だけど早くボールに触れたいよー!」

「ふふ、早くできるといいわね」


 自分が特に動くことなく理想へと向かっている。

 そもそもなにかを言って変えてもらおうとしていたこと自体がおかしかったのかもしれない。

 自分の影響力というのをしっかり把握した方がいいね。


「あ、犬子ちゃんが暇そうにしているね」

「そうね、まあ、この子は学校でもこんな感じだけど」

「あ、やっぱり? ふぅ、なんか心配になるんだよねえ」


 考えていることは大抵ご飯のことだ。

 今日の朝ご飯美味しかったな、今日のお弁当のおかずはどんなのかな、今日の夜ご飯はヘビー(ライト)なのがいいなとか。

 そういうことを考えているだけであっという間に時間を経過させることができる。

 雪子は私のところに来てくれたりしないししょうがないんだ。


「犬子ちゃん」

「うん?」

「元気ですかー?」

「うん、元気だよ」


 今日は話したくて仕方がないみたいだ、すぐに雪子とのお喋りに戻っていた。

 愚痴を聞いてもらって嬉しそうにしている。

 愚痴というか不安だからこそ、多く喋ってそうじゃないよって誰かから言ってもらいたいのかもしれない。

 まあ雪子の態度は柔らかいし、ちゃんと反応してくれるから話したい気持ちは分かるけど、なんだかなあという感じ。

 やっぱり考えたように友達にすらなれていない可能性がある。

 だからって意識的に避けることなんてしないけどね。


「ついつい喋りすぎちゃった、ごめんね」

「いいわよ」

「でも、そろそろ帰らないと、明日は朝から部活があるから」

「ええ、また機会があったらお話ししましょう」

「うんっ、連絡先も交換できたからいっぱい話そうねっ、それじゃあね!」


 おいおいおい、もうこっちのことなんて忘れていただろあれ。

 まあいいか、これが理想だ、仲良くなってくれればいい。


「犬子」

「ん?」


 ありゃ、珍しく不安そうな表情を浮かべていらっしゃる。

 あれだけ楽しそうにしていたのにどうしたんだろう?

 あ、もしかして元子のことを好きになってしまったとかそういうの?


「今日はもう帰るわ、あまり相手をしてあげられなくてごめんなさい」

「え、いいよ、謝ったりしなくて」

「そう、ありがとう、それじゃあ」


 解散なら家に帰るかな。

 今日はまだ十八時前だから明るいのもいい。

 帰ったらたまには母の手伝いでもするかな。

 課題とかはないうえに明日は土曜日なんだからゆっくりするのはその後でもいいわけだしね。


「たっだいまー!」

「おかえりなさい」


 おう、喋り方だけで判断するとまるで自宅に雪子が住み始めたみたいに感じるけど……違うんだよね。

 髪が長いところはよく似ているけどさ。


「あれ、誰か来ているの?」

「え、ええ」

「ん? まあいいや、ご飯作るの手伝うよ」


 たまにはしないとバチが当たるというものだろう。

 母のことは好きだしなにかをして少しでも楽をさせたいというのはあった。

 短時間だけど働いてくれているわけだしね。


「あ、もう作り終えたのよ、だからあなたはリビングにいてくれればいいわ」


 これはまた珍しい、リビングにいろ、だなんて。

 普段なら着替えて勉強でもやれと言う人だから余計に。


「こ、こんばんは」

「え? あ、こんばんは」


 誰、これ誰なの!? と内側は大混乱。

 リビングにいてくれと言われていなければいますぐにでも部屋に逃げ込みたいぐらいだった。

 なんかとにかくちっこくて幼いし、母もついにやってしまったのかという目で見てみたら「誘拐なんてしていないわよっ」と必死なところを見せてくれた。

 私からすれば犯罪者にしか見えなかった。




「え、知らない女の子が昨日からお家にいるの?」

「うん、細かいことはお母さんも説明してくれなくてさ」


 あくまで想像だけど、友達から預かっているのではないかと私は考えている。

 だけど十四歳らしいし預かる必要はないと思うけどね。

 親から虐待をされているとかならまあ……。


「高校を見たいからとか?」

「それならもう見て帰っていないとおかしくない?」

「確かにそうね」


 今日のこれは私が雪子に無理やり頼んだ結果だ。

 家に居づらかったから出てきたことになる。

 なんなんだろうな、あの女の子は。

 母のあの落ち着きのなさも気になるところだけど。


「いまはひとりなの?」

「ううん、お昼まではお母さんがいるから」

「なら帰ってあげないと駄目じゃない、ひとりでは不安になってしまうでしょう?」


 そうか――あ、他者の家でなら確かにそうだな。


「雪子、悪いんだけど付き合ってほしいかなって」

「いいわよ、行くぐらいしかできないけれど」

「それでいいからっ、雪子がいてくれて良かったよっ」


 ただ昨日決めたことがある。

 これから雪子と元子が集まるときは行くのはやめようと。

 放置されて、放置されていることすら忘れられてひとり寂しく帰路に就くことにしかならないだろうから。

 流石に自ら放置プレイをされに行くような人間ではないんだ。

 そこだけはなにがどうあっても変わることはない。


「ただいま」

「お邪魔します」


 まだ母がいるから緊張しなくていい。

 ついでに友達……と言えるのかどうかは分からないけど雪子のことを説明しておいた。

 そうしたら嬉しそうな顔をされてしまい、こっちとしてはうぐっとなってしまったぐらいではあるけど。


「あの子は?」

「客間にいるわ、勉強をしたいそうなのよ」

「そっか」


 じゃあ邪魔をするのも悪いか。

 とりあえず雪子には飲み物をコップに注いで渡しておく。


「それじゃあお母さんは行ってくるから」

「うん、気をつけて」


 さて、これで整ってしまったわけだが。

 そして、向こうにとってもそれが望みだったのか、母が出ていった瞬間に引き戸を開けて出てきたしまう。


「あ、お友達さん……ですか?」

「うん」


 やっぱりちっこいなあ。

 ちゃんと食べられているのかどうかが気になる。

 それか単純にスマホなどの普及などによって睡眠不足だとか?


「あ、理由をまだ言っていませんでしたね、実は両親と喧嘩をしてしまいまして……」

「そのご両親とお母さんは友達なの?」

「はい、そうみたいですね、仲がいいみたいです」


 じゃあ母も普通に言ってくれれば良かったのに。

 じゃあそこまで突拍子もないということでもないのか。


「えっと犬子さん、ですよね?」

「うん、犬子だよ」

「そちらの方は……」


 雪子が彼女の耳に顔を近づけ教える。

 私には必死に隠そうとするところが悲しいかな。


「なるほど、えっと……雪子さんと呼ばせていただきますね」

「ええ」


 今日ほど私がいらない日はないけど、雪子に来てもらっているのにそんな非常識なことはできないから隅で縮こまっておいた。

 母が綺麗にしてくれている床に寝転んで天井を見る。

 ふたりの適度な声量がいい方向に働いて眠たくなってくるぐらいだ。


「あの、犬子さん」

「なに?」


 で、こういう思考になったタイミングで話しかけてくるから相手はずるいと思う。

 もう無駄だと切り捨てることができない。


「私、あなたのことを両親から聞いていたんです」

「え、じゃあ非モテでひとりぼっちって?」

「いえ、とてもいい子だと、会って話した方がいいと」


 私と関わる人のほとんどは記憶障害というか、私に関することがバグっているように思う。

 いい人って私はその人達と全く喋ったこともないのになにを言っているのか。

 母経由だとしても、見たことも聞いたこともないことを信じるのは少し危ういとすら感じてくるよ。


「でも、行く勇気が出なくて、そんなときに犬子さんのお母さんが来てくれてありがたかったんですよね」

「そうなんだ? まあ、こういう人間だよ、理想とは違ってごめんよ、高校でもほとんどひとりきりだしね」


 この子が勝手に期待していただけだけどなんか申し訳ない。

 まったく、彼女のご両親ももう少し伝え方に気をつけてほしいね。

 いいように伝えたせいで、双方にとって良くない時間になっているじゃないか。


「ふふ、ふふふ」

「「え?」」

「ふふ、あ、犬子って名前、可愛いわよね」


 えぇ、なんでこのタイミングでなんだ……。

 お茶目だけじゃない、どこかズレているところもあるのかもしれない。

 ……なんでもプラス方向へ働くのが彼女のずるいところではあるけども。


「ふぅ、でも、あなたは犬というより猫よね」

「あ、確かにそうかもね」


 ひとりマイペースさを晒しながら生きているのが好きだ。

 とはいえ、ひょいひょい躱したり隠れたりはしないけど。


「よし、じゃああなたは猫子ね」

「え? あ、はい……」

「実はさ、雪子って名前も私が決めただけなんだよ」

「え、教えてもらえてないんですか?」

「はい……そうなんです」


 知っているのは間瀬先生の名字と名前だけ。

 なのに知らない雪子とはよくこうして行動している。

 元子はまあ……もうこっちに頼んでくることはないだろうと片付けていた。


「猫子、ちゃんと仲直りしないと駄目だよ?」

「でも、真面目にやっているのに勉強をしているのかとか毎日聞いてきて嫌なんですよ。いつまでも少しだけやる気のなかった頃の私のイメージのままでいるといいますか……」

「あー、それでも両親ってそんなものだよ、私だって何度も何度も言われるよ? 多分、猫子なんかよりもたっっくさん言われているからね」


 それでも親というのはちゃんと分かってくれているものだ。

 しつこく聞いてくるのだって彼女に期待しているからこそだ。

 期待しないのであればそんなの全く気にせずに話しかけることすらせずに過ごすだろう。

 まあただ思春期というか、それぐらいの歳になるとどうしても良くは聞こえないこともあるのかもしれない。

 真面目にやっている分、引っかかってしまったりすることもあるかもしれないけどさ、決して意地悪がしたくてしているわけじゃないことを分かってあげてほしい。


「犬子、私は残念ながら言われたことはないわよ?」

「雪子は別」

「それでいいの?」

「い、いいのっ」


 とにかく、仲良くしておいた方がいいということを猫子に再度言っておいた。

 まだ納得できないといった表情だったものの、彼女は「分かりました」と言ってくれて少しだけほっとしたのだった。




「ふぅ」


 今日はちょっと意味もなく遅くまで残っていた。

 人間関係のトラブルがあったわけでも、私まで家族と不仲になったとかでもない、ただなんとなくしてみただけだ。


「犬塚、まだ残っていたのか?」

「はい、教室に残るのが好きなんです」

「それはいいが、この時間は暗くなるから危ないぞ」


 それでも家に帰ってからでは味気ないからしょうがないんだ。

 お金を使いたくない、遊びに行けるような友達がいない、そんな自分としてはここで済ますのが一番だから。


「最近は――」

「あ、雪子のことですよね?」

「ゆ、ゆき……こ?」


 なんかこういう形で知るのはフェアではないから遮るようにしてしまったものの、そんなことをしなくても良かったんじゃないかという気持ちになってきた。

 だってこんなことを急に言われても間瀬先生も困るだろうし、ちょっと考えなしだったかなと反省しているところだ。


「あ、そうやって私が呼んでいるんです、本人から名字とかを教えてもらえなかったので」


 間瀬先生は困ったような表情を浮かべて「そ、そうか」と。

 分かる、先生側からしてみたら気になるよなあと。

 せっかく生徒が他人と関わるようになったのに聞いてみたら実際はそうだった、なんてことが分かったら私でもなんでやねんとツッコミたくなるぐらいだし。


「まあとにかく、誰かといてくれるだけでも少し安心できるよ」

「はい」


 私としてはいいのか悪いのか、それが分かっていない。

 頑なに名字名前を隠すあの態度、意味はあるのだろうか?

 知られたくないのであれば来なければいいと思う。

 ……自分から呼んでおいてなに言ってるんだという話だけどさ。


「ただ、私としてはなにもないなら早く帰ってほしいけどな」

「あ、すみません」

「いやいいんだけどさ……」


 あ、どうやらそれも昔の自分を思い出して嫌らしい。

 勉強が好きで、勉強しかやることがなくて毎日居残っていたときのそれを思い出すと苦いコーヒーを飲んだときみたいな気持ちになるみたいだ。

 ……しょうがないから教室ではやめようと決めた。

 しょうがないからなにも起こりようがないベランダとかでぼけっとしようと思う。

 残念ながら座ってしまうと景色を見ることができないんだけど仕方がない。


「今日はこれで帰ります」

「ああ、なんか追い出すみたいで申し訳ないが」

「大丈夫ですよ、失礼します」


 もう猫子が来ることもないだろうから自宅で落ち着かなくなるなんてこともないしいいはず。 

 その度に間瀬先生に苦い思いを味わわせたいわけではないからというのもある。


「ただいま」

「おかえりなさい」


 まるで結婚した人間みたいな気持ちになってくる。

 だってわざわざ玄関まで迎えに来てくれるからだ。

 私は旦那さんかな? ……甲斐性がなくて申し訳ない。


「なにか用事があったの?」

「いえ、ただ居残ることが好きなんです」

「早く帰ってきなさいよ、家にいてくれる方が安心できるわ」

「連絡はした――大丈夫、明日からはちゃんと速攻で帰ってくるからさ」


 放課後に雪子と過ごすようなこともないから帰ることしかできない。

 だからこれから嫌っていうほど家でゆっくりしてあげるから感謝してほしかった。


「わっ、なに?」

「最近、なんか寂しくなるのよ」

「大丈夫だよ、私は絶対に帰ってくるから」


 ある程度の時間になれば父だって帰ってきてくれる。

 私達三人で犬塚家なんだ、これが崩れるようなことがあってはならない。


「そういえばお母さんは高校生時代、どう過ごしていたの?」

「私? 複数の友達と遊びに行ってばっかりいたわね、それ以外では部活動に精を出したりもしたわね」

「え、偉いね、お母さんも部活をやっていたんだ?」

「ええ、後悔したことは多かったけれどね」


 いや、絶対にそんなことは思ったことがない顔でしょ。

 その頃の懐かしさ、楽しさ、嬉しさ、色々ないいものが混ざったような顔をしているもん。


「実はね、部活の繋がりでお父さんとは仲良くなったのよ」

「おお、そういうのいいねっ」

「まさかそこから大学にって繋がるとは思わなかったけれどね」


 って、当たり前のように大学に行ってるし。

 それでほぼ専業主婦ってすごいな、なによりほぼひとりで支えられてしまう父がすごい。

 本当に必要な物であればちゃんと買ってくれたし、やばい、私はもしかしたら恵まれていたのかもしれないぞ。


「いつもお世話になっています」

「え? はは、なによ急に」

「お父さんにもそうだけどさ、お母さんにも支えてもらっているわけだから」


 家事だって全部してくれているわけだし、意外にも手伝えとかしつこく言ってこない人だから好きだった。

 手伝えと言ってこないからこそたまにはと自分から動きたくなるぐらいだし、案外そういうやり方の方がいいんじゃないかと子どもながらに考えている。


「高校生活にもなんだかんだで慣れてきたし、やっていけそうだから良かったよ」

「そうね、不登校になられたら悲しいもの」

「仮になにかがあってもそんなことにはならないよ」


 証拠は中学時代の私だ。

 ズル休みだけは絶対にしなかった。

 当たり前と言えば当たり前だけど、これからもそうやってしっかり当たり前を守れるようになりたいと思う。


「学費を払ってもらっているんだもん、風邪とか以外では休まないから安心して」

「ええ、分かったわ」


 ちなみに平日に風邪を引いたことは一度もなかった。

 なので、今年も続けられたら四年連続で皆勤賞ということだ。

 特に優れていなくても健康というだけでなんか誇れる気がするような気がする。

 はは、自分にちょっと甘いのかもしれないけど。


「あと、勉強面でも不安にならないで、そこだけはしっかりやっているから」

「大丈夫よ、あなたが真面目にやっていることはよく知っているもの」

「うん、これからも続けるから」


 ああ、比べて悪いけど信じてもらえるって嬉しいな。

 別に友達関連のことでも言ってこないし、理想の母親なのかもしれないと馬鹿なことを考えていた。

 怒るときも理不尽なものではないし、いいことがあったら自分のことのように喜んでくれ。

 そういうところが大好きなんだよなあって、うん、別に馬鹿でもいいやって感じで。

 そう言ってもらえるように頑張るのではなく、そういうことを意識しながら私らしく過ごしていきたいとそう思った。

 両親の笑顔が好きだからそれを多く見られるようにね、という狙いもあった。

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