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2023年10月8日 09:04
初めまして。この度は『自作品への意見や提案がほしい方へ』企画にご参加いただき、ありがとうございました。主催者の島流しにされた男爵イモです。二万字弱の内容を拝読致しました。個性的な世界観の中で描かれる、能力者の生き様が売りの作品だと思いました。特に世界観は和の空気とファンタジー要素の調和がとれており、オリジナリティ溢れるものになっていた印象です。拝読した範囲で物語の大筋は見えてこなかったですが、先への伏線や布石といったものは確認されたので、それらがどう料理されるのか興味深いところではあります。気になった部分は二点ほど。まずは展開について。ここまでの内容として、連絡の途絶えたジュウゴを探しに行くことが主目標と思われますが、あまりに主人公が悠長な気がしてなりません。内心、どうでもいいと思っているのではないかと疑うレベルです。要因としては文字数に対して話があまり進まない、寄り道ばかりしている。この二点が挙げられます。改善案としては、そもそも序盤でのジュウゴとのやり取りに緊迫感を出さないことが大切かと。現状のように変に緊迫感があったから、読者目線では「もっと急いで」と思ってしまうわけです。ならば、緊迫感を取り払い、「今は大丈夫だけど、マズい状況になった」くらいに留めた方が良いと思います。そうすれば捜索に時間をかけても、違和感は少なくなるはずです。続いては文章表現について。誤字脱字は後述しますが、全体的に助詞の用法や表現に不自然な箇所が見られました。確認のために最新話も拝読しましたが、印象はさほど変わりませんでした。文章力は総じて可もなく不可もなし、といった感じです。文章力は指摘されたからといって急激に成長するものではないので、まずはたくさんの小説に触れて表現や感性を養ってください。そうした過程を経て、執筆スキルの向上に励んでいただければと思います。とりわけ長編は出だしが重要なので、序盤を魅せることを念頭に置いて推敲や改稿されることをオススメします。それでは最後に誤字脱字などの報告を。第1話より:目の前の長方形の紙に筆を置いく。→「置く」 :だるくなった体を畳の上に仰向けに寝っ転がった。→「寝っ転がした」 :いわれた行を何も考えずにやってただけだった。→ことor行為? :力を制御の仕方を覚え、→力「の」 :同じタワーの近辺にご在宅がありますし→「ご自宅」 :ライムントが照会してくれる情報屋。→「紹介」第1.1話より:ハクスイが懐から一封の封筒を渡された。→文脈的に「封筒を取り出した」 :浄化作用のあるの源気を当てて浄化をする。→浄化作用のある「の」は不要。 :不浄きまわりなく危険なもの→不浄「きわまりなく」 :無性に肉を食いたくなるには、→なる「の」は、 :いわれのない苦情はそれなりの対応しますので、→対応「を」しますので、 :気持ち悪い声を上げてる。→上げて「い」る。第1.5話より:一年が決まっているは、→決まっている「の」は、:サメは行動に何の意味も掴めず、→サメ「の」行動「には」:そのまま直通のモノレールを乗り換え、→モノレール「に」:指し示られた方向を見ると、→指し示「さ」れた:良く使う機能を説明しておく→「よく」第2話より:ゆっくりと覗く込むように扉を開けた。→「覗き込む」 :同一人物だと感が働いたのでいってみた。→「同一人物だという勘」 :感は当たっていたが、→「勘」 :彼らに会うには大学の講義が終わった夕方になる。→会う「のは」以上になります。執筆スキルの研鑽について、ご一考いただければ幸いです。
作者からの返信
よく読みこんでからの推敲と感想には頭が下がります。貴重な時間を使ってもらいありがとうございました。序盤の助長は改善は必須ですね。それと、文章力の向上。自分の欠点を指摘してくれる人は少ないので、率直な指摘はうれしかったです。また、機会がありましたら、よろしくお願いします。ありがとうございました。
初めまして。
この度は『自作品への意見や提案がほしい方へ』企画にご参加いただき、ありがとうございました。主催者の島流しにされた男爵イモです。
二万字弱の内容を拝読致しました。
個性的な世界観の中で描かれる、能力者の生き様が売りの作品だと思いました。特に世界観は和の空気とファンタジー要素の調和がとれており、オリジナリティ溢れるものになっていた印象です。拝読した範囲で物語の大筋は見えてこなかったですが、先への伏線や布石といったものは確認されたので、それらがどう料理されるのか興味深いところではあります。
気になった部分は二点ほど。
まずは展開について。ここまでの内容として、連絡の途絶えたジュウゴを探しに行くことが主目標と思われますが、あまりに主人公が悠長な気がしてなりません。内心、どうでもいいと思っているのではないかと疑うレベルです。要因としては文字数に対して話があまり進まない、寄り道ばかりしている。この二点が挙げられます。改善案としては、そもそも序盤でのジュウゴとのやり取りに緊迫感を出さないことが大切かと。現状のように変に緊迫感があったから、読者目線では「もっと急いで」と思ってしまうわけです。ならば、緊迫感を取り払い、「今は大丈夫だけど、マズい状況になった」くらいに留めた方が良いと思います。そうすれば捜索に時間をかけても、違和感は少なくなるはずです。
続いては文章表現について。誤字脱字は後述しますが、全体的に助詞の用法や表現に不自然な箇所が見られました。確認のために最新話も拝読しましたが、印象はさほど変わりませんでした。文章力は総じて可もなく不可もなし、といった感じです。文章力は指摘されたからといって急激に成長するものではないので、まずはたくさんの小説に触れて表現や感性を養ってください。そうした過程を経て、執筆スキルの向上に励んでいただければと思います。とりわけ長編は出だしが重要なので、序盤を魅せることを念頭に置いて推敲や改稿されることをオススメします。
それでは最後に誤字脱字などの報告を。
第1話より:目の前の長方形の紙に筆を置いく。→「置く」
:だるくなった体を畳の上に仰向けに寝っ転がった。→「寝っ転がした」
:いわれた行を何も考えずにやってただけだった。→ことor行為?
:力を制御の仕方を覚え、→力「の」
:同じタワーの近辺にご在宅がありますし→「ご自宅」
:ライムントが照会してくれる情報屋。→「紹介」
第1.1話より:ハクスイが懐から一封の封筒を渡された。→文脈的に「封筒を取り出した」
:浄化作用のあるの源気を当てて浄化をする。→浄化作用のある「の」は不要。
:不浄きまわりなく危険なもの→不浄「きわまりなく」
:無性に肉を食いたくなるには、→なる「の」は、
:いわれのない苦情はそれなりの対応しますので、→対応「を」しますので、
:気持ち悪い声を上げてる。→上げて「い」る。
第1.5話より:一年が決まっているは、→決まっている「の」は、
:サメは行動に何の意味も掴めず、→サメ「の」行動「には」
:そのまま直通のモノレールを乗り換え、→モノレール「に」
:指し示られた方向を見ると、→指し示「さ」れた
:良く使う機能を説明しておく→「よく」
第2話より:ゆっくりと覗く込むように扉を開けた。→「覗き込む」
:同一人物だと感が働いたのでいってみた。→「同一人物だという勘」
:感は当たっていたが、→「勘」
:彼らに会うには大学の講義が終わった夕方になる。→会う「のは」
以上になります。
執筆スキルの研鑽について、ご一考いただければ幸いです。
作者からの返信
よく読みこんでからの推敲と感想には頭が下がります。
貴重な時間を使ってもらいありがとうございました。
序盤の助長は改善は必須ですね。それと、文章力の向上。
自分の欠点を指摘してくれる人は少ないので、率直な指摘はうれしかったです。
また、機会がありましたら、よろしくお願いします。
ありがとうございました。