礼志21 天祿終焉

404 年 3 月、桓玄かんげん安帝あんてい尋陽じんように追いやったとき、しん神主じんしゅもともに追いやられていた。劉裕りゅうゆうが桓玄を撃破すると、いちど破壊されていた晋の霊廟が再建される。神主なき廟に向けて、仮の義挙達成が報告された。


4 月に何無忌かむきが安帝とともに神主を建康けんこうに戻した。百官は石頭城せきとうじょうにて帰還を出迎えた。そして神主が廟に奉納された。


安帝が死亡し、恭帝きょうていの代には神主祭祀はなされず、間もなく晋は滅亡した。




元興三年三月,宗廟神主在尋陽,已立新主于太廟,權告義事。四月,輔國將軍何無忌奉送神主還。丙子,百官拜迎于石頭。戊寅,入廟。安帝崩,未及禘,而天祿終焉。


元興三年三月、宗廟の神主は尋陽に在り、已に新主の太廟に立つるに、權に義事を告ぐ。四月、輔國將軍の何無忌は神主を奉送し還ず。丙子、百官は石頭にて拜迎す。戊寅、廟に入る。安帝の崩ぜるに、未だ禘の及ばずして、而して天祿は終焉せり。


(宋書16-2)




こわっ、恭帝が祭祀しなかったから晋は滅んだくらいのこと言い出してませんかこの人たち……。

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