第4話 恋遠ざかる
和樹と牛丼を食べてから数日が経った。
相変わらず私は仕事に追われている日々を送っている。
ピロン!
メールが届く音
「今から、第二会議室に来れるか?」
本木部長からのメールだ
私、何か失敗でもやらかした?
いやいや、毎回、部長に確認してもらってるし
なんだろう?
緊張しながら第二会議室に向かう
「おぉ、そこに座って」
本木部長と人事部の課長が座っていた
「佐々木さん」と声をかけたのは人事課長だった
「あなたに辞令がでます。企画開発部課長を任せたいと思っています。」
なんで私が係長を抜いて一気に課長なの
どういう事なんだ
「すみません、昇格は嬉しいですが突然なぜ課長なのでしょうか?」
「私より先に入った人もいますし」
「本木部長からの推薦もあり人事部も適切なのかをみてました」
「仕事の対し真面目に取り組み人を巻き込みながら仕事を進める力があると感じました」
「どうだ、佐々木やってみないか」と本木部長が力強く私に問いかけてきた
仕事は好きだから嬉しい言葉だけど私は恋がしたい
「喜んで、お受けいたします。」って言うしかないじゃん
「良かった、本木部長が来月から企画開発部本部長に昇進する事になって第一の成果を上げていったのは佐々木さんだとかなり前から聞いてました。」
「佐々木には何度も助けられた一気に昇進しても誰も文句は言わないだろう」
「そうですかね?すこしプレッシャーがあります」
「大丈夫だ!心配するな!」
本木部長が昇進するのであれば誰が第一の部長になるのだろう
「本木部長、次の第一の部長は誰が来るんですか?」
「私の後任は大阪支店の神木君だ、もともとは東京で働いていたのだが事業拡大する為に神木君自ら大阪に行きたいと言ってきて企画開発部に入りそのまま企画部長になった奴だ仕事はバリバリ出来るしまだ若い」
「では、4月1日付けで辞令が出ますの期待してますね佐々木さん」
私が課長かぁ
実感が沸かない
また、私から恋の二文字が遠ざかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます