第5頁 レッサーオーガは魔動遺跡の夢を見るか?
アミラ:「えっと、魔動機の目的地ってここなのかな?」
GM:魔動機のスクリーンには目的地の表示があり、現在地がほぼ目的地の目の前だということが分かります。
アミラ:「もう目的地はこの辺みたいだなー」
フーリィ:「てことは無事…無事?着いたのか?」(笑)
レイン:「皆、知ってるかい?…浮遊島には未知なる知識がいっぱい眠っているんだよ!」
バーバラ:「レインが嬉しそうだねぇ」(笑)
ニトライド:「それは楽しみだな!」
アミラ:「わたしもすごいワクワクしてるぞ。早く行こう!」
フーリィ:「おい、気を付けろよ。蛮族がいるかもしんねぇから」
レイン:「そんなもん倒せ!」
GM:辺り一面には霧(雲)が立ち込めていますが、島の中央部分に進むと、大きな遺跡のような建造物が見えてきます。
レイン:「おぉニト、絶対これだよ!」
ニトライド:「おぉ~!すげぇ~!」
レイン:「行くかニト!」
ニトライド:「行こう行こう!」
PL/レイン:走ります。
PL/ニトライド:すごい勢いで走ります。
PL/アミラ:アミラも走ってついていきます(笑)
フーリィ:「少しは警戒しろって2人とも!まったく…」
バーバラ:「いやぁ、男の子はこういうの好きそうだねぇ」(笑)
ニトライド:「うわ~すげぇ、俺雲をさわってるよー!あははー!」
フーリィ:「無邪気なんだから…まったく、可愛いなぁ」
遺跡には遠目からでも大きな入り口があるのが見て取れる。
ニトライド達が無邪気にその方向へ駆けていくと、やがて遺跡の入口に何かが群がっているのが見えてきた。よく見ると、その中には人型のものや、翼の生えたものまでいるようだ。
それが蛮族の群れであろうことは明白だった。
ニトライド:「あ!なんかいる!え、これってもしかして空の住人!?レインレイン!」
フーリィ:「うわ、やっぱり。ほらな、言ったろ…?」
レイン:「違うよニト」
ニトライド:「え?」
レイン:「やつらは盗みに来たんだ、この空の類稀なる財宝を…!」
ニトライド:「おぉ!それは許せねぇな!」
バーバラ:「お、レインが熱くなっているぞ」
GM:どうやらこの蛮族達は入口を見張っているようです。
ニトライド:「やつら見張ってるのか?」
フーリィ:「中に何かあるのか?やっちまうか」
PL/ニトライド:脳筋だな(笑)
一同:(笑)
GM:ただ、今あなた達の目に入ってる限りでも10体くらいはいますよ。
PL/一同:え!10体!?
アミラ:「ちょっと、分が悪いな…」
バーバラ:「ここ以外に入口はないのかい?」
ニトライド:「他の道探してみるか」
フーリィ:「緊急に備えてあたしは獣になっとくわ。通訳は頼んだぞレイン」《獣変貌》
レイン:「うん。ニトもなっといた方がいいよ」
ニトライド:「そうだな」《獣変貌》
GM:えーと、遺跡の周りを周っていくの?
PL/ニトライド:そうですね。1周ぐるっと周っていきたいですね。
GM:どっち側に行く?右か左か。
ニトライド:「どうする姉ちゃん。二手に別れるか?」
フーリィ:「それは危険だろ」
ニトライド:「えーでも、ちょっと俺、1人で探検したいんだよなぁ」
レイン:「だめだよニト!」
フーリィ:「お前は死にてーのか!?」
PL/フーリィ:グーパンで殴ります。
ニトライド:「いてっ!だからヤなんだよー…しょうがないから一緒に行くかー」
一行は遺跡を右向きに周っていったが、入り口らしきものが見つかる前に、崖に突き当たり、それ以上先には進めなくなってしまった。
そこで、反対に左向きに周っていったところ、今度は遺跡の壁に小さな扉があることを発見した。
アミラ:「お!ここから入れそうだな」
レイン:「そうだね。行ってみようか」
フーリィ:「気を付けろよ?」
GM:扉は閉まっていて、鍵がかかっているみたいです。
PL/レイン:あ、閉まってるんだ。
バーバラ:「誰か鍵を開けられるやつはいないかい?」
PL/ニトライド:スカウトで開けられます?
GM:できますよ。
PL/ニトライド:はい、じゃあいきます!えい!解除判定 → (ころころ)…13!
PL/レイン:ニトが成功しないと…!
GM:ニトはスカウトの技術を使ってその扉の鍵を解錠することができました。
レイン:「ニトやるな!」
ニトライド:「おう、任せとけ!」
バーバラ:「この奥で敵が来たりとか、大丈夫かい?」
PL/レイン:見たところ誰もいないんですか?
GM:誰もいなさそうですね。
バーバラ:「今のうちだね」
アミラ:「とりあえず注意しながら進んだ方がいいな」
PL/レイン:ニト・レインコンビで先頭を歩きます。ニトが暗いところも見れるからね。
遺跡の中に入ると、その内部は壁や床が金属で構成されており、かなり“近代的”な造りをしていた。…もっともレイン達にはそれが“近代的”であるとは感じないだろうが…。
レインが文明鑑定を行うと、ここは魔動機文明時代の遺跡であるということが判明した。
レイン:「これが…これが本で見た空の遺跡…!」
ニトライド:「おぉ!すげぇなんか、色々ボタンみたいなものがあるぞこれ」
フーリィ:「気を付けろよ、罠があるかもしれねぇからな」
遺跡の壁際には、ずらっと魔動機らしきものが軍隊のように整列している。
そして、正面に大きな扉、左側に2つ扉があるようだ。
フーリィ:「さっきの地図と同じ造りか?」
バーバラ:「レインしか見えないんだよね」
PL/レイン:どこだこれ…(地図を見ながら)
PL/アミラ:ひらめき眼鏡を付けてるんだな(笑)
ニトライド:「いいなぁその眼鏡」
一同:(笑)
PL/フーリィ:地図のどこかにあてはまりそうなところはある?
レイン:「あった、ここだ!」(地図を指さす)
PL/バーバラ:私達には見えないけど(笑)
一同:(笑)
PL/レイン:簡単なことですよ、レインが羽ペンを使って持っていた紙に地図を書き写します。
PL/バーバラ:なるほど。
GM:では皆が見れる地図が出来上がりました。
レイン:「こんな感じなんだけど」
バーバラ:「あ、今ここかい」
フーリィ:「こっちが正面ってわけか」
レイン:「じゃあ僕、眼鏡外してもいいんじゃ…」
ニトライド:「お、それ使わないのか?」
フーリィ:「ニト、お前付けれねぇぞ」(笑)
アミラ:「リカントだから耳のポジションがね」(笑)
ニトライド:「うぅ~耳の生えている位置が違うのかー!悔やまれる~!」
レイン:「まぁただ、まだ何か見えるかもしれないから僕が一応付けておくよ」
ニトライド:「じゃあ、どうするよみんな」
バーバラ:「どうしようねぇ、まっすぐ行ったら正面入り口に行ってしまいそうだからねぇ」
地図を見たところ、正面に見える大きな扉の先は、さっき蛮族たちが群がっていた大きな入り口に繋がっているようだ。
そのため、近くにある2つの扉のうち、手始めに小さな部屋に繋がっている扉に入ってみることにしたが、扉は開かなかった。
更に、その扉には鍵穴や錠前のようなものすら見当たらないようだ。
アミラ:「開かないなぁ…」
レイン:「何か不思議な仕掛けがあるんだろうね、空の遺跡だから」
バーバラ:「そうだねぇ、いったん後回しにしようか」
フーリィ:「いつの時代のものなんだここは」
レイン:「魔動機文明時代だから、数百、数千年前かもね…」
フーリィ:「へー、すげぇな」
諦めてもう一つの扉へ向かうと、そちらの扉は問題なく開くようだ。
その先は廊下になっており、右側に分岐の通路、正面に扉があるのが見えた。
この構造はまさしく手元にある地図の通りだ。
バーバラ:「お、開いた」
フーリィ:「向こうにも部屋があるみたいだな」
PL/ニトライド:目の前の扉開けたいですね。いいですか皆さん? ダメって言っても開けますけど。
一同:(笑)
PL/アミラ:いいよ。
PL/ニトライド:開けまぁす!
GM:どんな感じで開けるんですか?
PL/ニトライド:?…どーん!って。
一同:どーん!?(笑)
GM:どーん!でいいですか?
フーリィ:「ニト、静かに開けろよ?」
ニトライド:「わかったよ姉ちゃん」
PL/ニトライド:じゃあ、静かに開けます。
一同:(笑)
PL/アミラ:フーリィに弱いなぁ。
ニトライドがそっと扉をあけると、その中は遺跡内の様子が映し出された
GM/蛮族:「ぐごー…ぐごー…」
ニトライド:「(静かに開けてよかった…)」
アミラ:「寝てるみたいだな」コソコソ
バーバラ:「いびきをかいてる。今のうちに…」コソコソ
フーリィ:「やっちまおうぜ」コソコソ
バーバラ:「ぐるぐる巻きにしてしまおう」コソコソ
PL/ニトライド:紐あるしな。
PL/バーバラ:静かに忍び寄り、4人で押さえつけて誰か1人がぐるぐるする?(笑)
PL/ニトライド:さすがに4人で囲まれたら動けんでしょ(笑)
レイン:「最初に口を封じたいな」
フーリィ:「そうだな、仲間を呼ばれても困るしな」
バーバラ:「じゃあ口に何か噛ませよう、ガツンとね!」
PL/フーリィ:冒険者セットに毛布があるよ
一同:(笑)
PL/バーバラ:いいねぇ、じゃあ毛布の端をちぎって口に詰め込みつつ…。
レイン:「じゃあ、誰が咥えさせる?」
ニトライド:「任せろってこーゆーことは!オレ、器用だからな」
フーリィ:「大丈夫か?ほんとに」
ニトライド:「姉ちゃん心配性だなぁ、任せてくれよ」
PL/ニトライド:っていうことで、さっそくオレはいきます。
GM:具体的に何をしますか?
PL/フーリィ:皆で押さえつけよう。せーので押さえつけて、ニトは同時に毛布を口に突っ込もう。
GM:わかりました。ではニトは「スカウト技能レベル+敏捷度ボーナス」で判定してください。
PL/ニトライド:任せろ!(ころころ)…15。
PL/アミラ:お!
PL/ニトライド:これは勝ったやろ。赤飯炊いてくるわ。
PL/レイン:やったか!?
PL/ニトライド:ここぞとばかりにフラグを立てていく(笑)
GM/蛮族:(ころころ)…11。(蛮族の危険感知判定)
GM:では、ニトが毛布を蛮族の口に思い切り咥えさせると同時に、あなた達は蛮族を押さえつけることができました。
アミラ:「ぐっ!」
ニトライド:「おらっ!黙っとけ!」
GM/蛮族:「…あ!?モゴモゴ!(あ!?なんだお前らっ!)」
PL/バーバラ:バーバラの持ってる毛布でぐるぐる巻きにします。
ぐるぐるぐる…
PL/レイン:レインはボソッと「喋ると殺すよ」って言います。
一同:怖い(笑)
GM:では、蛮族は静かになりました。
レイン:「あぁ、いい子だね」
フーリィ:「私は殺してもいいんだけどな…」
ニトライド:「まあまあ」
バーバラ:「こいつ、話通じるのか?」
レイン:「通じるかもしれないけど、助けを呼ばれちゃうからね」
ニトライド:「なら、ここでこいつは縛っとくか」
フーリィ:「なんで殺さねぇんだよ?」
アミラ:「わたしも殺っていいと思うぞ」
ニトライド:「でもやっぱり、こいつも一応生きてるしなぁ」
フーリィ:「蛮族だぞ?」
ニトライド:「命を摘んじゃダメなんだぞ?」
レイン:「いや蛮族だからね。僕も殺してもいいとは思うけど」
PL/ニトライド:オレ以外全員肯定派なのか!?(笑)
フーリィ:「こういうのを野放しにしてたから、下に村人を襲う蛮族がやってきたんじゃねぇのか?」
ニトライド:「……」
PL/ニトライド:じゃあ僕は論破されて静かになりました。
一同:(笑)
レインが魔物知識判定を行うと、この蛮族は『レッサーオーガ』であるということが分かった。
レッサーオーガはオーガ族の中では弱い部類だが、蛮族にしては知能が高く、人族の言葉が理解できる上、魔法行使や心臓を喰らった人族に変身する能力を持つ厄介な蛮族だ。
バーバラ:「こいつに何か聞いてみるかい?」
レイン:「そうだね…レッサーオーガ君、騒いだら殺すからね」
GM/レッサーオーガ:「モゴ…モゴ…」コクコク
アミラ:「口に布咥えたまま、頷いたり首振ったりして答えさせたらいいんじゃないか?」
バーバラ:「大丈夫さ、あたしが横でメイスを持って、いつでも頭を叩き割れるようにしておくよ」(笑)
PL/フーリィ:流石のフーリィもその発言にはちょっと引きます(笑)
PL/ニトライド:あのフーリィを引かせたぞ!蛮族関係で(笑)
一同:(笑)
フーリィ:「(バーバラを怒らせたら怖いかもな…)」
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