第3頁 鰐たちの狂騒
クロコダイルは目論見通り、レインの持ってきた肉に夢中のようだ。
美しい青色をした湖の水底を進むと、その中央辺りに、プロペラのない“ヘリコプター”…のような形状の魔動機が沈んでいた。
ニトライド:「いやー、川遊びとはまた違った感覚があって楽しいな~これ!(リカント語)」
アミラ:「湖の中って綺麗だな~」
フーリィ:「アミラまでそんなこと言ってる場合…あ、今は言葉が通じねぇんだった(リカント語)」
PL/ニトライド:どのくらい重いのかな? 一人で持ち上げようと思えば上げれますか?
GM:無理。絶対無理。
PL/ニトライド:断言されたな。じゃあ、10mのロープを引っかけます。きゅっきゅ。
GM:岸までちょうど10mくらいありますけど、今どういう感じでロープを引っかけてる?
PL/フーリィ:4本のロープで結んで、水中の中から岸まで引っ張っていく感じかな。
GM:(やはりロープで引き上げにきたか。このパターンの処理はあらかじめ用意してあるのだ)
GM:わかりました。では、全員『冒険者レベル+筋力ボーナス』で腕力の判定を行ってください。
ニトライド → 16
アミラ → 16
フーリィ → 15
バーバラ → 15
GM:(ええと、目標値は60だから…合計62!ギリギリ成功だな)
GM:では、ズズっと魔動機が浮かび上がって少し岸側に引き寄せられます。
ニトライド:「これいけるぞ!」
バーバラ:「この調子で頑張るよ!」
フーリィ:「勢い付けばこっちのもんだ!」
その時、魔動機の後ろから砂埃がぼこん!と上がり、その中からもう一体のクロコダイルが顔を覗かせた。
アミラ:「あ~!またいる~!」
ニトライド:「2匹目が裏にいたのか!」
ここからはラウンド制になり、あと3回分引っ張ることが出来れば魔動機を岸まで持っていくことができる。しかし、当然その間もクロコダイルは攻撃を仕掛けてくる。
バーバラ:「ゴーレムがクロコダイルの攻撃を受けている間にあたし達で引っ張ろう!」
ニトライド:「それでいくか!」
GM:では、先制判定を行いましょう。
PL/ニトライド:任せろ!俺は速いぜ!(ころころ)…14!
GM:お、ニトライドが先制を取りました。(ワニに先制を取られたら1回分多く攻撃を受けさせようと思ったが…)
GM:では、このラウンドで行えることは通常の戦闘か、ロープを引っ張る行動です。
バーバラ:「引っ張ろう!ゴーレム、盾になりな!」
GM:ゴーレムの『かばう』ですね。誰をかばいます?
PL/バーバラ:そうだね、回避の低いフーリィをかばいます。
ニトライド:「姉ちゃん避けるの下手だからなぁ」
フーリィ:「うっ…うるさい!」
―1ラウンド目―
GM:では、クロコダイルが対象を選択します。(ころころ)…ニトライドですね。回避を試みる事ができます。クロコダイルの命中は14です。
PL/ニトライド:(ころころ)…16。すっ!
ニトライド:「姉ちゃん回避ってのはこうやってやるんだよ~!」
GM:他の引っ張っている人は『冒険者レベル+筋力ボーナス』で腕力判定を行ってください。
PL/ニトライド:あっ!そういうことか!
PL/フーリィ:(ころころ)…10(自動失敗)。うっ!自動失敗してるんだけど!
PL/アミラ:(ころころ)…11。うわーごめん!
PL/バーバラ:(ころころ)…14。
※ニトライドは回避に成功したため、ロープから離れたという扱いで判定はなし。
GM:自動失敗は判定無しですね…。フーリィはニトライドが攻撃されたことに動揺して力が入りませんでした。
PL/フーリィ:気が散っちゃった~。
PL/レイン:成長しやがって…。
PL/バーバラ:おい!レイン来てくれ~!
GM:では結果ですが、このラウンドで魔動機を引っ張ることはできませんでした。
アミラ:「全然動かねえな!」
ニトライド:「重て~!」
PL/バーバラ:レインは何やってるんだ今(笑)
PL/レイン:レインは岸辺に座っています。
PL/ニトライド:傍観者じゃねぇか~!仲間だろ~!(笑)
GM:レインが助けに行くことも出来るけどね。
PL/レイン:じゃあ…最初はみんなを応援してたんですけど、クロコダイルが出てきたのに気づいて本を置いて助けに行きます。
GM:魔法使えないけど大丈夫?
PL/レイン:はい、大丈夫です!
PL/ニトライド:筋力のためだけに来てくれた…。
GM:では、レインは3ラウンド目から参加出来ます。
レイン:「まずい…皆が襲われてる…!」
―2ラウンド目―
PL/フーリィ:ゴーレムにも引っ張って貰った方がいいんじゃない?
PL/バーバラ:確かに。じゃあ引っ張ろうかな。
GM:では、普段から攻撃しながらかばってるぐらいなので、ゴーレムは引っ張りながら『かばう』を出来ることにします。対象は誰にしますか?
PL/バーバラ:フーリィで!
GM:ゴーレムの筋力ってどうなるんだ…?
PL/バーバラ:ゴーレムの筋力は載ってないんですよね。
GM:うーん。では、オークゴーレムのレベルが2なので(筋力ボーナスを仮に3だとすると…)、腕力判定の追加ボーナスは+5とします。
PL/バーバラ:やったあ!嬉しい。
PL/バーバラ:じゃあ、かばうよフーリィを!
フーリィ:「すまねえ…!」
GM:では(ころころ)…クロコダイルが攻撃の対象にバーバラを選択します。命中は14です。
バーバラ:「来なっ!」(ころころ)…13!
GM:あーギリギリ当たっちゃいますね。では、顎による噛みつき攻撃。(ころころ)…19ダメージ!
PL一同:えーっ!
PL/バーバラ:意外と痛いよー!これ。防護点が6だから13ダメージだ HP37→23
バーバラ:「痛いじゃないかい!」
アミラ:「大丈夫か!?」
PL/ニトライド:これ、肉使ってなかったらどうなってたんだ…。
PL/フーリィ:戦って引き上げた方が楽説あるね…。
〈腕力判定〉
ニトライド → 15
フーリィ → 17
アミラ → 12
バーバラ → 13
ゴーレム → 16
PL/バーバラ:つよっ!やるねぇゴーレム。
GM:(合計は73、ゴーレムを入れると流石に余裕だな)では、今回は魔動機が動きました。
アミラ:「あともう少しだな!」
GM:あと2回分動けば岸につきそうですね。そして、このタイミングでレインがやって来ました。
ニトライド:「遅かったじゃねぇか!」
レイン:「待たせたね…!」
―3ラウンド目―
GM:では(ころころ)…またもやクロコダイルが攻撃の対象にバーバラを選択します。命中14の噛みつき攻撃です。
バーバラ:「今度は避けるよ…!」※今回のかばう対象もフーリィ。
PL/バーバラ:(ころころ)…6。水の中だから調子が出ないねぇ…。
GM:では、顎による噛みつき攻撃。(ころころ)…14。
PL/フーリィ:うー痛い!
PL/バーバラ:さっきよりはマシだけど…。HP23→15。悪い、次のターンは回復させて貰うよ…!
PL/レイン:ゴーレムで自分をかばっていいよ。
PL/バーバラ:あ、そうか。次は自分をかばうよ。
GM:腕力判定をお願いします。
PL/アミラ:16
PL/ニトライド:15
PL/フーリィ:18
PL/バーバラ:12
ゴーレム:15
PL/レイン:18(クリティカル)!うお、すげぇ出目マックスだ!
GM:つよっ。レイン筋力マックスだ(笑)
PL/ニトライド:レイン、前衛の方が向いてるぞ(笑)
PL/アミラ:やる気出したな(笑)
レイン:「どうしても引き上げたいんだ。皆もっと本気出して!」
ニトライド:「あぁ!わかった…!」
GM:えーっと、じゃあ合計で…(94、流石に倍の値には届かなかったか)では、岸辺まであと少しのところまで動きました。
―4ラウンド目―
アミラ:「あとちょっとだな!」
バーバラ:「ゴーレム!今回はあたしを守りな!」
GM:では(ころころ)…クロコダイルが攻撃の対象にレインを選択します。自動成功以外避けられないね。
PL/バーバラ:こういう時に限って後衛役に攻撃がいくんだよ。
PL/レイン:任せてくれ、体力はあるから大丈夫だ。(ころころ)…7。
GM:では、顎による噛みつき攻撃。(ころころ)…17ダメージ!
PL/レイン:防護点が3だから14ダメージ。HP39→25。
レイン:「これぐらいへっちゃらさ…!」
GM:では最後の腕力判定を行ってください。
PL/アミラ:11
PL/ニトライド:17
PL/フーリィ:13
PL/バーバラ:18
ゴーレム:10
PL/レイン:10
ニトライド:「おいレイン!さっきの威勢はどうしたんだよ!」
レイン:「う…。右腕嚙まれたから…」
ニトライド:「なら仕方ない!」(笑)
GM:それでは…魔動機が岸まで引き上げられました!
PL/バーバラ:おー!やったー!
PL/アミラ:ざばーん!
フーリィ「ハァ…ハァ…まさか2匹目がいたとはなぁ…」
フーリィ達は、まるで岸にあがったワニのようにその場にへたりこむのであった。
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