蛇足 その夜の女子会? 浮かれ編

 




 今日は本当に疲れたわ。


 卒業パーティが終わり生徒寮の自室に戻った私、ジャニーン=ハールディーズ公爵令嬢は、ベッドの上でだらーんと横になりながら、今日のことを思い返す。


 あのアホジョアンが仕組んだ寸劇婚約破棄のせいで、卒業パーティは滅茶滅茶になりかけたが、あの後ダンスの時間を短く切り詰め何とか30分程度の押しで予定されていた式次第は終了した。


 本当にあのアホジョアンは、腹立たしいことに、あの寸劇婚約破棄があのアホジョアンの意図したとおりに行っていたとしたら、やる必要もなかったはずの卒業生代表のダンスも私をパートナーにサラッとこなし、答辞も普通にシレッとこなしていた。

 何かムカつく。


 まあ、帰りの馬車で私をエスコートするあのアホジョアンに、1週間後、うちの領地へ強制連行し、両親と兄にあのアホジョアンから直に事情説明して、と半ば命令に近く伝えたら青くなってビビってたから少し留飲が下がったけど。


 あのアホジョアンお父様ガリウス公爵お兄様ダリウス子爵に、たとえ結果的に偽りでも、婚約破棄なんぞを口にしたということでガンガンにしばかれしごかれ、骨の一本でもイワされればいい。

 普段疎かにしている剣術稽古がわりだ。

 どうせお兄様ダリウス子爵が治癒魔法で治して下さるし。


 お母様ジュディ公爵夫人には、滾々とうとうと理詰めで説教してもらおう。あのアホジョアンが安易な自己犠牲をこの先簡単に選んだりしないように。


 でも私も今回は淑女としてドウカナー? ってことをやらかしているので、なるべく私はお母さまに会わないよう立ち回らなければ。


 先触れに運んでもらった私の手紙にはその辺りボカシて書いておいたけど、お母さまだからなー、他から情報を手に入れるだろうし。


 というように私が悩んでいると、トントン、とノックの音がし、侍女のリズが誰何すいかする。


 「お嬢様、マリア=フライス様が参られましたが如何いかがいたしますか?」


 「ああ、入ってもらって。お風呂で一緒になった時に、後で私の部屋に来て話しましょ、って約束してたのよ」


 リズがドアを開け「マリア=フライス様、お入り下さい」とマリアを呼ぶ。


 「ジャニーン様、失礼いたします」


 パジャマ姿のマリアがお気に入りの枕を持って入ってくる。

 

 「こんばんわ、マリア。いい夜ね。今日はお疲れ様でした。そして昨夜もここで言ったけど、ご卒業おめでとうございます」


 「ジャニーン様、昨日に引き続きありがとうございます。本当に今日は大変でしたね。

 助けていただきありがとうございました」


 「あ、マリア、ちょっと待ってて。 リズ」


 侍女のリズに声をかける。


 「リズ、そろそろ下がっていいわよ。今日は卒業パーティのおかげでいつもより時間が押してしまってるから、いくら貴女でも明日の朝に障ってしまうわ」


 「そのような訳には参りません。お嬢様がお休みになる際の支度もしませんと」


 「もう、リズは何年経っても変わらないわね。そんなに私が信用できない?」


 「お嬢様のことは信頼しております。お嬢様の習慣を信用できないのです」


 「私そんなにものぐさかしら? そんなことないと思うけど」


 「2週間前も夜にご学友とお部屋でお喋りした後、ナイトキャップを被り忘れて寝て具合が悪いと言っていたのをお忘れですか?」


 「昨日はお喋りした後きちんと被って寝たわよ? たまたまそういうこともあるってだけじゃない」


 「普段からきちんとご自分を律しませんと」


 「はいはい、わかったわよ。とにかく今日はもう下がりなさい。急がないとリズが入浴できなくなるわよ。

 明日カサカサの顔で臭いながら私の前に現れたら許さないからね」 


 「……お嬢様がそこまで言われるのでしたら本日は下がらせていただきます。

 お嬢様、必ず寝る前にはお口の洗浄を忘れず、ナイトキャップを被り、ランプの火を消し、掛布団は肩の上まで。人が出入りする度に必ず鍵を掛ける。

 忘れずにお願いいたします。特にランプの火と鍵はお嬢様の命に係ることもございますので念入りにお願いいたします」


 「リズの謹言きんげん、しかと承りましたわ。

 それでは今日も一日ご苦労様でした」


 「それでは下がらせていただきます、お嬢様。

 明日もよろしくお願いいたします、お休みなさいませ」


 そう言うとリズは部屋から退出した。


 カチャン。


 リズに聞こえるよう少し音を立てて部屋の鍵をかける。


 嫌味でやってる訳ではなく、リズを安心させるためだ。

 そうしないとリズは戻って来て施錠を確認するだろう。リズは本当にきっちりしてるのだ。


 「お待たせ、マリア」


 「いえ、お気になさらず。

 それにしてもリズさん、いつものことですけどしっかりご自分の仕事をされてますね」


 「リズは長く私に仕えてくれているけど、いつまで経っても私を子供扱いよ、困っちゃう」


 「それだけジャニーン様のことを心配されているんですよ」


 「まあ何だかんだで私もリズのことは頼りにしているからね。

 マリアみたいに身の回りのことは自分で何でもやるようにしないと、本当はいけないのだろうけど」


 「私は平民ですから。私からすれば貴族の令嬢方のように、侍女の方に細かいことまでお世話してもらう方が気を使ってしまって大変です」


 「確かにそうかもね。リズが結婚して子供を育てている間は代わりの侍女に付いてもらってたんだけど、やっぱり何かお互いぎこちない感じだったわ。

 お母さまには、人を使うからには使う側も使われる側に気遣いや配慮をして双方気持ちよく動けるようにしなさい、って注意されたけどね。

 リズには頼ってばかりだわ」


 「ジャニーン様もリズさんに配慮されてるじゃないですか。

 ごく自然にリズさんが入浴時間に間に合わうように、下がるよう伝えて」


 あらら、マリアには自然にリズに入浴を勧めたように聞こえたのかな?

 だったら良かった。

 けっこう強引な感じだと自分では思ったけれど。


 ここ魔術学園の生徒寮では、入浴は先に生徒が入り、その後生徒のお付きの者、更にその後に学園で働く者が入るようになっている。

 今日は卒業パーティで時間が押しており、生徒の入浴がズレたためその後入る者たちの入浴時間が少なくなっていたので、リズが入浴できなくなりそうだったのだ。


 「リズも入浴時間のことはわかっていたと思うけれど、どうしても私のことを優先しちゃうのよね。私もリズに心配されてばかりじゃなく、信用されるようにならないとね」


 「私、ジャニーン様と仲良くさせてもらって、リズさんのこともリズさんって呼ばせて貰ってますけど、ここを卒業して何年か経って町で偶々リズさんに出会ったとしたら、エリザベス様って呼ばないといけないんですよね。

 そう考えると、私がリズさんより先にお風呂に入れるのって、何だか申し訳なくて」


 「マリアは生徒なんだから生徒の時間に入るのが当然。マリアたちはしっかりと勉強をして、自分の実力で学園に入る資格を得たんだもの。そうしないとリズたちだって困ってしまうわ。

 それに、マリア達は私達に気を使って遅目の時間に入浴しようとするでしょ?

 それも気にしなくていいと思うのよ」


 「私はフライス村でジョアン殿下が作って下さったお風呂に入っていたので抵抗はないんですが、他の村出身の子はどうしても自分の裸を他人に見せるのに抵抗があって、まして貴族の方に見せるなどとんでもない……という感じですね。

 まあ徐々に慣れるとは思うんですが……」


 ある時ふと、お風呂でマリア達に会わないなー、と思い色々入る時間を替えてみたら、マリア達平民出身者は貴族階級の生徒となるべく会わないように、生徒の入浴時間が終わる2、30分前という遅い時間に入っていたのだ。


 実際、アレイエム王国に入浴という習慣が根付き出したのもここ10年くらいのこと。入浴習慣も貴族階級から徐々に浸透してきている段階だ。

 平民ならば裸を同性であっても他人に見られるということに抵抗を感じる人が殆どだ。

 裸を見られるのが恥ずかしい、というだけでなく家族以外の他者に裸を見せるのは失礼、という長い間に根付いた価値観はなかなか変わらない。


 不快な裸を貴族令嬢に見せては不敬、と考えるのもある意味仕方ない。

 私は彼女らとなるべく一緒の時間に入浴するようにして、少しづつ彼女らの緊張を解こうとしている。


 入浴時間はマリアとのおしゃべりタイムでもある。


 そんな様子を見て、少しづつ他の平民出身の生徒とも打ち解けてきたように自分では思う。


 「お風呂は汚れや病気の元を洗い流してくれるから、魔術学園に在籍してる間に何とか慣れてもらいたいわね。魔術学園を卒業した平民の生徒たちが入浴習慣を広めてくれると段々認識や価値観も変わると思うけど。

 そのために、まずは私のように他人と一緒に入浴できる令嬢を増やして、平民の生徒の持つ恥ずかしさを吹っ飛ばせるようにしましょうか!

 来年からは最上級生で公爵令嬢の私、ジャニーン=ハールディーズが、一人の同じ女性として他者と一緒に入る入浴の良さを教えましょう!

 裸には貴賤はないのよ!」


 「ジャニーン様、熱血しているところ申し訳ないんですけど、誰かの受け売りですか? 似たような言葉を聞いた覚えがあるのですけど」


 「ジョアン殿下じゃない? おっぱいに貴賤はない! とかドヤ顔で言ってたと思うけど」


 「殿下らしいですね……本当に。

 実際に直接触れるようなことはされませんが、胸の大きい女性の胸をジーっと見つめて顔を緩ませている姿は、威厳からは程遠いので止めていただきたいんですけど」


 「アイツジョアン、あれで他人に胸を見てるのバレてないって思ってるの、本当におめでたいわよね。私と一緒に居る時でも、他の女性をズーっと見てる時って大体そうよ。

 失礼しちゃうわよね、婚約者と一緒にいるのに。

 そんなに見たけりゃ私の胸を見てればいいじゃないのって思うんだけど。そんなに私の胸は魅力がないのかしら?」


 「ジャニーン様のお胸は女性の私から見ても魅力的だと思いますよ。

 なだらかな曲線を描く膨らみ。整ってたおやかで、お風呂でふと目に入るといつも羨ましいなあって思っちゃいます」


 「でも男性はマリアのように大きい胸に魅力を感じるんじゃないかしら?

 アイツジョアンがいつも目で追ってるのもリディア付の侍女のエマとかアンソニー付のメイドのマールとかだもの」


 リディア=メイヤー伯爵令嬢は私達のお茶会仲間。兄のアンソニー=メイヤー伯爵子息は昨日の婚約破棄劇ちゃばんで、アイツジョアンの取り巻き役を何も知らされずにやらされていた、ちょっと可哀そうな役回りの人。

 何でメイヤー伯爵家の使用人は胸の大きな女性が多いのかしら? 当主の好み? 領地の水? 気候?


 「胸が大きいとそれなりに苦労するんですよ? 

 肩は凝るし、乳房の下が暑い時期だとあせもになりやすいし、走ると揺れて痛いし。殿方の好奇の目を引くだけでそんなにいいことないんです。

 それより私はジャニーン様くらいの、掌に少し余るくらいの大きさで、形が整ってる方が素敵で羨ましいです」


 「でもねー、結局アイツジョアンにとっては私の胸って魅力がないってことじゃない? 視線が胸で止まって見つめ続けるってことないわよ」


 「殿下は胸の大きさだけを気にされている訳ではないと思いますよ。私の胸だって殿下はあまり見ませんから。

 ジャニーン様に対しては、見たいけどあんまり胸ばかり見ると叱責されると思っておられるんじゃないですか?」


 「他の女性の胸を目で追っかけてても扇でピシッとやってあげてるけどね」


 「もしかしたらジャニーン様に扇で叩かれるのを期待して、わざとされてるのかも知れませんね。

 でも、今日の殿下には驚きました。あんなにしっかりした口調で話されている殿下の姿は久しぶりに拝見した気がします。

 私にも事前にお聞かせいただいていれば、もっと上手に合わせられたのにって思いましたけど。

 結局あれはロマンス小説を題材にした寸劇コントだったんですよね?」


 卒業パーティでアイツジョアンが起こした、マリアを想い人に仕立てての私との婚約破棄劇。


 あの婚約破棄劇は本来、婚約破棄された私と、私に懸想けそうする第二王子ジャルラン殿下をくっつけ、ジャルラン殿下を王太子に就ける目的でアイツジョアンが独断で行った。


 自分が愚かな王子をわかりやすく演じて、パーティに参加している自分の両親の国王夫妻、生徒の保護者の有力貴族たちに自分を見限らせ、王太子に就いたジャルラン殿下に万全の支持が集まるようにする、そして衆人環視の中で私との婚約を一方的に破棄し、私が断れない空気を作ってジャルラン殿下とくっつけようという、そういう意図だ。


 婚約破棄劇に巻き込んだ周りの者に嫌疑けんぎが最低限にしか及ばないよう配慮をした上で、アイツジョアン自身は最悪の場合、自分が幽閉され二度と日の目を見ないことを覚悟の上での実行だった。


 私はアイツジョアンのそんな自己犠牲に乗ってやるのは意地でも嫌だった。

 何よりアイツジョアンに二度と会えなくなるなんて、考えたくもなかった。


 だから、図らずもブッ飛ばしたアイツジョアンが気を失ったフリをしている間に、一連の婚約破棄劇は、流行りのロマンス小説を題材にした、参加者を楽しませるためサプライズで演じた寸劇コントですよー、ということにさせてもらった。


 パーティ列席者の見解は結局そういうことになって居る筈だ。


 巻き込まれた当事者のマリアも寸劇コントと思ってくれているようなので、私の目論見は大成功だ。 ふふ。


 「そうそう、ごめんね、マリア。卒業パーティの会場でも謝ったけど、アイツジョアンがマリアに何も説明せずに巻き込んでしまって」


 「私、殿下が突然私の腰に手を回した事にも驚きましたし、ジャニーン様に対して婚約破棄と言い出された事にも驚きましたし、私と一生共に生きたいと言われた事にも驚きましたし、突然殿下が弾かれたように倒れてジャニーン様が目の前にいたのにも驚きましたし、驚きづくめでした」


 「そうよね、本当に」


 「殿下は帰りの馬車の中で何度も謝って下さいました。顔は凄く申し訳なさそうにされて、謝罪の言葉を何度も繰り返して下さってはいるんです。でも呆れるほど浮かれてるのが伝って来ました。

 淡いバラ色のオーラみたいなものが出てましたよ」


 あー、あいつジョアンの不思議な「雰囲気で伝える」力ね。

 その力については一応、私にしか打ち明けてないみたいだから、これも秘密。


 「それで、生徒寮まで私たち平民の生徒を送って下さった後、私だけ呼び止められまして」


 「え、何て言われたの?」


 まさかとは思うけど、ないとは思うけど、マリアにも好きだとか言っちゃったりしたりしなかったりいやいやさすがにそれはあのへたれにはでもへたらなかったらどうしようわたしふぁーすときすだったのn


 「この学園に入学してくれてありがとう、殿下がフライス村で取り組んだことが間違ってなかったことを証明してくれてありがとう、って言われました」


 ………………


 「え、マリアもう一度言って? 

 ちょっと頭の中でまとまらない考えが渦巻いてて聞き逃してしまったわ」


 「ジョアン殿下に、この学園に入学してくれてありがとう、殿下がフライス村で取り組んだことが間違ってなかったことを証明してくれてありがとう、って言われました。

 ジャニーン様、何考えてたんですか?」


 「いやいやいや、大したことじゃないわ」


 「私にジョアン殿下が好意を伝えたんじゃないかって思いました?

 寸劇だったとは言え、実際気のない相手にそんなことさせるのかな? みたいに」

 マリアがニヤッとしながら目を細めて私を見る。弱みを握ったゾー的な。


 「まっさかー、そんなこと思う訳ないじゃない、だってアイツジョアンヘタレよヘタレ。私のこと好きだなんて一度も言葉にされたことないし、今日だって愛の言葉は演技でしか言ってない訳だし」


 「またまたまた、あんな熱烈な口づけを、みんな見てる前で見せつけるようにしてたじゃないですかー」


 「いやあーっ! それ以上言わないでー!」


 耳を塞いで目を閉じて、ベッドの上で足をバタバタしてしまう。


 「本当にやめてよマリア、それ以上言ったら、私泣くわよ!

 貴方、世界で初めて公爵令嬢を泣かせた平民女子として、フライス村に銅像立てるわよ!

 マリアの家の前にマリアの家よりも高いやつ!

 家建て替えようとしても建て替えられない程土台が広いやつ!

 それで世界中から婚約破棄された御令嬢があなたの銅像に石を投げに来るのよ!

 フライス村は婚約破棄の聖地として、婚約破棄マドレーヌで儲けるのよ!

 マリア、あんたは一生婚約破棄マドレーヌを作るために生地を捏ねる運命になるわよ!

 そして手を見て言うのよ!

 小麦粉を捏ねると手がすべすべだあ~って」


 「ジャニーン様、落ち着いて下さい」



 ドンッ!


 両隣の部屋の生徒から同時に壁を叩かれた。


 私とマリアは左右の壁に分かれて「すみませ~ん、以後気をつけま~す」と小声で謝った。


 リズに知られれば「お嬢様、淑女というのは見ている人がいない所でも淑女として振舞うから淑女と呼ばれるのですよ」と小言を言われてしまう。


 「すみません、ジャニーン様。ジャニーン様の反応が新鮮で、つい揶揄からかいすぎてしまいました。お気の済むような罰をお与え下さい」


 「いや、私もはしゃぎ過ぎたわ。何だかんだで、アイツジョアンが言葉と態度でハッキリ好意を伝えてくれたことが初めてだったから、自分の中でどう受け止めていいのか解ってないのよね。

 私、すごく嬉しかったから、とにかく気持ちがウキウキして、自分が空を飛んでるんじゃないかってくらい浮かれてたみたいだわ」



 何だか、浮かれた熱が冷め、少し冷静になってしまった。












 蛇足 お悩み相談編へ続く


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る