第2話 メロンパン
「よし、行ってくるぞ。」
「リルナ様、もう一度お聞きします。本当に勇者を迎えに行くのですか?」
俺は旅に持っていくリュックを持ちながら言う。
「さっきも言っただろ。来ないなら迎えに行くまでだと。」
ヨザクは大きくため息をつく。
「はぁ…そうですか。……リルナ様がそう仰るなら私達はそれに従うまでです。
行ってらっしゃいませ、リルナ・ヴィナイト様。」
「ああ、行ってくる。深命ヨザク。」
そうして俺は大きく手を振り魔王城を後にする。
「ヨザク〜!!魔王城のことは任せたぞ〜!」
そうして俺は魔王城に一番近い街へと向かうのであった。
⛩
「お〜!ここに来るのは何年ぶりだったかな〜」
辺りを見渡すと何年か前に来たときとは違い、街は発展していた。
そんな街をぶらぶらと歩いているとある声が聞こえた。
「焼きたてパンだよ〜!!」
「焼きたてパン!!」
俺は硬貨の数を確認し、店へと足早に入る。
入った瞬間、パンのいい匂いが鼻孔をくすぐる。元気よく俺は言った。
「メロンパン1つ!!」
「はいよ、それにしても僕お使いかい?」
「俺は勇者を迎えに行く為に一人旅をしている魔王だ!」
「へ〜、魔王なのね。そう、頑張ってね。それじゃあメロンパン2つにしてあげる。」
「気が利くではないか人間よ!」
「はいよ、銅貨1枚ね。」
そうして俺は店主に銅貨を渡す。
「ん?魔王って…」
そんな店主の言葉を聞かなかったことにし、店を出るのであった。
「「メロンパンってこんなに美味しい物だったのか!!!」」
正直言ってメロンパンの美味しさに感動したいた。俺はメロンパンをかじりながら歩いているとクエストの看板を見つけた。そうして俺はその看板を覗き込む。
「ドラゴン退治か…」
「そのクエスト受けますか!!」
「うわっ!!!」
この女は誰なのかと俺は思うのであった。
勇者がなかなか来ないので迎えに行こうと思います きりな @20070119kirina
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