第18話

 次の日


 朝のうるさいアラームが鳴る。


「うるさいなぁぁぁ」


 ちょっと不機嫌になりながらアラームを止める。


 やはり昨日の疲れが溜まっているからだらうか?全然寝てもスッキリしない。


 だるく眠たい体を起こす。


「今日ぐらい学校休みたいぐらいだな…」


 それもそうだろう。昨日みたいな、とてつもないぐらいありえないことの連発なんて、普通に過ごしていたら考えられないことだろう。


「眠たい眠たい…眠すぎるだろ」


 そうため息をすると洗面所まで歩き、目を細めながら、顔を洗い、歯を磨く。


 やはり顔を洗うと、ちょっとは目が覚める。

 目が覚めると言っても、頭はぼーっとしたままだけどな。


 そんなことを考えながら、歯を磨き終わり、朝食を食べようとする。


「今日は疲れてるから、パン焼いて食べるかなぁ」


 疲れている時はいつも手間がかからないものにしているのだ。まあほとんどはパンだけど…


「いつもお世話になっています!!」


 そう放つとトースターにパンをいれ、焼けるまで待つ。


 その間、学校へ行く準備を終わらせる。


 パンが焼け、パンを食べてると…


「そーいえば、今日も花音と一緒に学校へいくんだった…」


 そうあの花音と一緒に学校へ行かなければならない。寝てる時しか余裕はないのかといわんばかりだ。


 そして待ちあわせの時間から遅れないようにパンを食べ終え、家から出ていく。



 風もない快晴の朝を歩き、待ちあわせ場所まで歩くと、花音の姿が見える。


「あ、いた!尊くん!おはよー!」


 朝だとは思えられないほど元気に声をかける。

 これが前の俺だったら、さらに惚れてしまうほどである。


「おはよう!」


 元気を無理やりつくり声をかける。


 そしてお互いの顔を見合わせると…


「ん…あれ!尊くん…顔変わった?」


 その瞬間俺は思い出す!

 そうだ…ステータスが上がってちょっとイケメンになったんだった…


「いや…特に何も変わってないと思うよ?」


 バレないように誤魔化す。


「なんか…前よりイケメンな気がするんだけどなぁ」


「気のせいじゃないかな…」


「まあそんな一日で変わるようなことなんてないし…勘違いだよね」


「まあな」


 適当に相づちをしながら会話を終わらせ、違う話しをしながら学校へ向かった。







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