第2話 读美

変なガキを置いて行ったあと、俺は一目散に逃げていた。

昔からガキにはかなわない。何を考えてるかわからない。

寂れた街並みを抜けると寂れた麺屋『春牌』がある


建付けの悪い扉を壊す勢いで開けると普通の麺屋…ではなく地下へと続く階段が続いていた。


階段を降りると薄暗い空間が広がっている


「遅かったじゃないか」


油断していたつもりはないのに後ろを取られた


「さすがですね 人和兄さん」


「頭に報告か?」


「まぁそんなとこです 人和兄さんは?」


「シノギのつづきだよ 報告はこっちでしちゃうからもう休め」


「すいません お言葉に甘えます」


そのまま来た道を戻り『春牌』を出る

しかし今日は予想外なことが起きたなぁ。腹が減ってしまった。

そこら辺をぶらぶらしていると香ばしい匂いが漂ってきた

とりあえず入ろう


「おっちゃーん 饺子くれー」


不愛想な店主が少しうなずき作り出す

手際早いな。もう出てきたそれも大量に

饺子に手を伸ばし食べる


「うま」


「とってもおいしそうなものを食べてますね?」


饺子に夢中になっていると目の前に人がもう座っていた


黒の面纱に丸形のサングラスそれにこの透明感があるこの声


「珍しいっすね こっちに来るなんて 马劳(マーラゥ)先生」


马劳(マーラゥ) 育ての親であり殺しの先生


黒社会の二つ名は 「死神」


「いやね 君のボスからの直々の呼び出しですよ…こちらは忙しいのに(もぐもぐ)

少しは(もぐもぐ)休みというものが(もぐ)あってもいいんじゃないですかね(ごっくん)」


いや人の餃子食べながら言われてもよ…


「それはそうと伝えたいこともあるんですよ?」


改まった言い出しに俺は向き直した


「伝えたいこと?」


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雀天 パンダまん @pandaman5656

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