第8話『転校生、現る』
その日、リアは学校を休んだ。
まぁ、休んだっていうか今日は休むって先生から連絡が来ただけだけど。
昨日の公園のこと聞きたかったんだけどな,,,
「それとお前ら、今日は転校生が来るぞ!」
ザワザワ,,,,,
先生のその一言で教室がざわつき始める。
「先生!男子?女子?」
前の席の前田君の質問に先生は、
「女子だ。
それもすっごく美人さんだ!」
「「「うぉぉぉぉぉぉぉぉおおぉぉぉぉおぉぉおお!!!」」」(男子一同)
「入ってこい!」
ガララと教室のドアが開いて転校生が入ってくる。
「どうも皆さん初めまして!
双院花菜だよ~!皆よろしくね~!」
ぼくは彼女を見て思った。
あんま可愛くねぇな。
(いうほど可愛くないわね。)
(まぁ、周りの男子はメッチャ興奮してんぞ。)
(まぁ私が美しすぎるからあの子が霞んじゃうのね,,,)
くっそ!
否定できないのが悔しい!
「じゃあ皆さん死んでください。」
(伏せて!)
フェーカに言われた通りすぐ伏せる。
スパッ!
そんな音がすると床がどんどん赤く染まってきた。
「あれ?まだ生きてたの?」
目の前にそいつの顔が出てきて思わず急いで距離を取った。
そして驚愕する。
先生を含め教室にいたものが全員真っ二つになっていた。
あまりの光景にぼくの視界が暗くなっていく。
「じゃあバイバイ♪」
と言って僕に伸ばした手を掴むフェーカの姿を見て僕の意識が落ちて行った。
「あれあれ?フェーカさんじゃないですかー。
どうしてこんな所にいるんですかー?」
ニヤニヤ笑うそいつの腕を掴みながら倒れこんだシズクを支える。
「そんなの今はどうでもいいわ。
どうしてここにいてこんなことをしたの!」
「あの人から神崎シズクを殺せって言われたんですよ。
顔忘れっちゃったので皆殺しちゃっただけです♪」
そう言いながら私の手を払いのけた。
「実はその子の中にいてそんなにお気に入りになっちゃってるなんてビックリしまし
たよ。
まぁ殺しちゃうんですけど,,,ね!」
腕を突き立ててくる。
その腕を私は再度掴む。
「あんまり調子に乗ってると殺すわよ。」
「,,,,,ウフフ♪」
異世界転生,,,,,したかったなぁ @Sora_1058
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