第5話『野球ボール襲来』
放課後、ぼくは部室に向かった。
(どこ行くのよ。
お腹すいたんだけど。)
(さっきメロンパン食っただろ。
部室に行くんだよ、ぶーしーつ。)
そういえば何部か言ってなかったな。
ぼくが所属する部は一応文芸部だ。
まぁ、ぼくは遊びに行く感覚で言ってるけど。
よっしゃ着いた。
ガチャ(部室のドアを開く音)
「あ!やっときましたね!
遅いですよ、もぅ。」
「まあまあ、アメちゃん上げるから許してくださいよ。」
そういってポケットからアメを取り出す。
「!じ、じゃあ今回は特別に許してあげますよ!」
そのままパッと取ってそのままパクッと食べてしまった。
「~♪」
先輩は甘いものが大好きだからお菓子は常備してるのさ!
チョロイもんだぜ!
(ちょっと、やばいんだけど。)
(何がだ?)
その瞬間窓ガラスが割れて野球ボールが突っ込んでくる。
そして、部室の目の前に立っている。
え?
さっきまで部室にいて窓ガラスが割れて,,,,,え?
まさか、フェーカが何かしたのか?
(私は何もしてないわよ。
それよりも、早く入りなさい。)
そ、それもそうだな。
とりあえず部室に入るか。
ガチャ(部室のドアを開ける音)
「あ!やっときましたね!
遅いですよ、もぅ。」
窓を開けながら先輩が声をかけてくる。
ぼくは、疑問を持ちつつ聞いた。
「なんで窓開けてるんですか?」
「喚起ですよ。
あとここは二階で危ないのであんまり窓際には近づかないでくださいね。」
その時野球ボールが飛んできた。
予想していたぼくはそのまま避ける。
やっぱりさっきと同じだ!
フェーカは何もしてないって言っているし、やっぱり先輩が何かしたのか?
そして跳ね返ったボールがぼくの背中に直撃する。
「ぐぉぉぉおおおぉぉ!いってぇぇぇ!!!」
そしてうずくまる。
「わわっ!ちょっと大丈夫ですか?」
「これが大丈夫に見えたら先輩の目は節穴ですよ,,,,,」
「そうですよね!保健室行きましょう!」
「ちょっとその前に,,,」
「!?」
「おい!フェーカ!
何出てきてんだよ!!」
「うるさいわよ。」
そういってフェーカが手を合わしてパンッ!と、鳴らした。
すると一瞬で世界が赤くなった。
先輩はビックリして口をあんぐり開けたまま停止していたが、お構いなしにそいつは口を開いた。
「貴女、スキル保持者でしょ。」
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