第七章の④:派遣登録をしてみた

ずっと正社員にこだわり再就職活動をしてきたが、

ここまで苦戦するに及び、派遣登録も視野に入れてみた。

一応一社だけ登録はしていたのだが、なにぶん私の専門分野である

営業職の案件が少ない会社、事務系には強いのだが・・・


そこで、間口を広げるために営業系に強いと言われる派遣会社を探し、

2社ほど追加登録してみた。

正直、妥協はあまりしたくなかった。


一度妥協すると私の性格上ずるずるとそのまま妥協の人生を送りそうだからだ。


だが、再起をかける途を増やすために派遣社員と言う働き方を考えた。

その時私は何が必要かを再度考えた。


今の私に一番優先される事項は何か?

正社員である事?有名企業に勤める事?いずれでもない。


これは突き詰めればすべての人に言える事だろうが、結局のところは『食える事』が最大の重要事項だと思う。

どんな有名企業に勤めていようと、どんなに社会的地位が高い会社に勤めようと、止めてしまえばただの無職である。

それを踏まえたうえで、今の私に必要な物。

それは子供を大学まで出させる学費と、何不自由なく生活させるための金を稼ぐことである。

無論、それに社会的ステータスが加われば言うことは無いが、私の年齢で極端な高望みは正直無理があるのではと言うのが現在まで就職活動をした結果である。

諦めこそはしないが、紹介予定派遣と言う働き方で正社員を目指すという方法もある。


日本における派遣社員の身分の不安定さから避けてはいたが、やや手詰まりになってきてもいるので、この際別方面からのアプローチも決行することにした。


そして登録であるが、今は派遣登録も面談も全てオンラインと電話で完結してしまう。

派遣会社の担当者と顔を合わすこともなく、必要事項を入力して登録を粛々と進めていくだけである。

ただ、職歴の記入だけは閉口した。

私自身が多数の職歴を持っているというのが一番の問題で原因ではあるのだが、登録作業をする際に全ての職歴の記入を求められるため、いちいち履歴書や職歴書のファイルを開き、コピペで張り付けていくという作業が繰り返し発生する。

登録先が一社だけならともかく、複数登録するとなると結構めんどくさい。


だがまぁ、今まではめんどくさいでほったらかしてしまう悪い癖が出ていたがいよいよしりに火が付きかけ始めた昨今、泣き言も言えぬので。

しっかり職歴やプロフィール、写真のアップロードまで完了させ、とりあえずの登録が終わった。


その後は電話での面談である。これはまだ終わっていないが面談日程を調整し、派遣会社の担当者とプロフィールの確認や職歴の確認などである。これが終わるといよいよ職探しとなるのだろうが、さて・・・仕事があるか。


先ほどは派遣は避けていたと言っていたが、企業側にしてもこれだけ年齢の行った職歴の多い人材を好んで採用してくれるとは思わない。

特に社員登用前提の紹介予定派遣であればなおさらだ。

寧ろ、派遣での仕事ですら間口が狭小である可能性すらある。


そうなってくるとちょっとどうしようもなくなっては来るのだが、まぁともかく仕事探しに邁進することにしよう。

明日からまた若干忙しくなる。


早く仕事を見つけて、東京に住んでいたときの知り合いなどに会いに行きたいものだ。

仕事が見つかったら飲みに行こう等と約束している人もいるので、その約束は早く果たしたい。


正社員で応募して書類選考中の企業もあるし、まだまだ諦めるつもりはない。

やれるだけあがいてあがいて、とことんもがきまくって生き抜いてやる。


まだまだ人生は終わらない。諦めた瞬間に全てが終わる。

とことんやってみるさー。


それでは。

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