第六章の②:新聞屋時代の思い出その2(勤務内容編)
前回の続きだが、今回はいわゆる新聞販売店の仕事がどんなものか紹介してみたい。
ただ、今でもそこまで変わってはいないだろうがあくまで20年前の話であることだけ念頭においてほしい。当時の思い出語りとして読んでいただけると幸いです。
まず、新聞屋さんの業務としては以下のものがあります。
1:朝刊及び夕刊の配達
2:個人宅(担当先によっては企業も)を戸別訪問しての営業活動
3:新聞代金の回収
この3つが日常的に行う業務になります。
私の場合は、正社員として採用され研修という事もあり上記全ての業務をこなしていましたが、中には新聞の配達だけ、営業活動だけを行うというスタイルの従業員(主にパートやアルバイトさん)がいます。
上記3つをすべて従事する業務として行う場合の一日の流れは大体以下のようになります。(私の勤務していた店舗の例です)
①配達編
AM2:00前~:起床
AM2:00過ぎ~:出勤、トラックで配送されてくる朝刊の受け入れ準備(店の上階が量なのですぐに出勤できる、店舗から離れたところに居住している従業員はそれに合わせて起床時間を早くする)
その後、配送されてきた朝刊に折り込みチラシを挟み込んでセットを作る。
この時、チラシ配布を不可としている家庭もあるのでチラシを挟み込まない新聞も用意する。
AM2:30頃~:早くセッティングができた配達員から自転車やバイクの籠と荷台に朝刊の山をセットし、配達に出発。順路帳と呼ばれる配達順を記した冊子を手に各戸に配達をしていく。大体100~200部くらいだったかな?よく覚えていない。
配達員の給料は配布部数×単価によって決められているので、少しでも多く配達した方が金にはなる。ただし、当然キャパシティを超えるような部数は配らせてもらえない。(遅配や不着の原因となる為)
AM6:00頃前後~:早い人から順に店に帰着し、予備の新聞を整理したらその日の朝刊配達は終了。特にトラブルもなければ帰宅する。
AM6:30~7:30頃:配達が終わった人の中からローテーションで早朝の電話番を行う。私の場合は社員だったので、早朝電話番の人と日替わりで責任者として電話番を行っていた。大体かかってくる電話は不着(新聞が届いていないというクレーム)連絡なので、電話がかかってきたら新聞を届けに行く。無論電話番が不在になると対応が出来なくなるので、不着対応のために数名残っていることが多い。ただ、私の勤務していた店舗ではほとんど不着のクレームは来ず、おおよそ週に2~3回程度だったように記憶している。
配達の際に、『5時までに配達してくれ』と言う申し送り事項などもあったりでめんどくさかったのを覚えています。
7:30~8:00:この時間になるとほぼクレームの電話も来なくなるので、様子を見て問題なければいったん帰宅。
8:00~10:00:一旦仮眠を取って10時に再度出勤する。
10:00~12:00:担当エリア内の営業活動を行う。訪問販売での新規契約獲得や継続契約のお願いだ。この間に集金が可能な客には集金も行う為、営業中は常に集金バッグと領収書は持って活動している。
12:00~13:00:休憩。店に戻って昼食をとる。当然弁当などでないのでコンビニで購入か、近くの店に食べに行く。
13:00~14:00頃:昼食後に営業を行う。但し、14時ごろに夕刊がトラック配送されてくるので、それまでには店に戻り夕刊配達のために待機する。
14:00~17:00頃:夕刊配達を行う。朝と違ってチラシを折り込まなくて済む分作業は楽だが、朝刊は取るが夕刊は取っていない、もしくはその逆の顧客などもいるので配達は朝と全く同じわけではないのがややこしい。
17:00~20:00頃:ここで営業と集金を再度行う。20時以降は訪問販売もできないので、勝負時ではあるがなるべく19時台は家庭の夕食時間帯でもある為、なるべく営業を避けて夕食を取るなどしていた。よほど19時台でなければ会えないという人でない限りは19時台の訪問は避けていたかな。
そして、同時に行うのが集金。新聞代金の支払いは当時殆ど現金で戸別訪問による回収ばかりだったので、契約家庭を1軒1軒巡回しながら回収していく。当然、不良債権化している(回収困難)顧客もいるので、そういった顧客に対しては重点的に訪問したりもしていた。これについてはまた後の方で書きたいと思う。
20:00~:一日の営業活動が終了し店舗に帰着。集金の報告や集計を行い一日の業務が終了。自宅に戻って翌日の朝刊配達まで睡眠をとる。
これが一日の大体のルーチンです。見てもらえればわかるように、睡眠ぶつ切りと言うのもあり、かなり体には負担がかかる仕事でした。
私たち社員は研修と言う名目で従業員不足を補うのも採用目的であったと思います。
本来配達に関しては社員はパートやアルバイトが急遽出勤できないときのピンチヒッターの位置づけのはずですが、退職するまで全部の業務をこなしていましたので(笑)
と言うわけで、おおよその一日の新聞販売店の業務について簡単ですが触れてみました。朝刊と夕刊の配送時間については店舗の場所やルートによって変わるのであくまで私がいた店として覚えておいてください。
次回からはさらに細かく書いてみます。
それでは。
とっぴんぱらりのぷう
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