第四章の⑭:MSXと私、データレコーダーと悪戦苦闘

さて、前回カセットテープのゲームを再生するためにデータレコーダーなるものが必要だが、生産も当然していないのでネットオークションで購入することとなった話をしました。

実際に入手していじくり倒してみたので、そのお話を少し・・・

レトロゲームやおっさんの懐古趣味に付き合いたくない方は飛ばしてください(-。-)y-゜゜゜


さて、ネットオークションで物を買うことなどここ数年は殆どなかったので、いまいちピンと来ていなかったが、実際にデータレコーダーで検索してみると山ほどある。

レトロゲーム好きが世の中に多く、そういう層を狙った(私も狙われた層だが)商売としてはなかなか良いのだろう。

現在生産されて流通しているものはどうしたってAmazonや楽天をはじめとした大手ECサイトが格安で幅を利かせており、当然消費者もそちらに飛びつく。

私も身の回りの物や町中のリサイクルショップで仕入れたものを販売してみたりしているが、やはり現在販売していないものの方がある程度値段は自由につけやすい。

現行品の場合は、当然ECサイトが比較対象になるので出品する方も値段を下げざるを得ない。

正直、営業経験者としては価格破壊ばかりが先行するのはあまり気分の良いものではない・・・と言いつつ、スーパーで野菜や肉の見切り品やお勤め品が出る時間を狙って買い漁ったりしているので、何とも言えぬ複雑な気持ちではあるが。

それはともかく、いくつも出ているデータレコーダーでよりよさそうなものをいくつか見繕ってみる。

確認するポイントとしてはいいくつかある。

データレコーダーは、テープに収録したプログラムデータを音声として再生し、PCにつないで認識させるため、最低限動作確認が行われていること。

PCにつなぐことはできなくても、実際にテープを再生してレコーダーから音声が流れることは最低条件。

それと、取扱説明書はなくてもよいから写真で見る本体が綺麗なこと。手入れされていない、倉庫ではなく、物置の片隅に眠っていたみたいな商品は再生できてもPC側が読み取れない可能性がある。

後は、レコーダーとPCをつなぐケーブルが付属していれば最高・・・と言ったところ。このケーブルもMSX規格の場合はCMTケーブルと言って、今日本橋や秋葉原の部品屋さんでパーツを購入して自作も可能ではあるが、なるべくめんどくさいのはなくしたい。

そんなレトロすぎる商品購入にわがままを投入しまくった結果、1件良さそうなのがあったので、いくつか出品車に質問した後即購入。

値段も商品上体の割には安いと言えるレベルだったので、ほかの落札者に目を付けられる前に提示されている価格即決。

こういう時、迷って「明日売れていなかったら買おう」とやると、大体落札されている場合が多い。

物を買うときは果断即決も必要なのである。


さて、購入後の出品者とのやり取りや入金を速攻で済ませて商品の到着を心待ちにする。

到着した商品を開けて、首をひねる。


・・・ケーブルがない・・・


MSXと接続するためのCMTケーブルがないのである。

まぁ恐らく入れ忘れと思うので出品者に連絡をし、下手に下手に出ながら確認してみる。当然、入れ忘れていたとのことで即手配をかけてもらい、数日後に到着。

ようやくこれでMSXとデータレコーダーを接続する準備ができたというわけだ。


んで、レコーダーの動作チェックを再度行い、ケーブルを接続!

再生ボタンを押し、いざ!ゲームスタート!


・・・コマンドがわからん・・・


そう、普通のゲームであればROMカセットをスロットに差し込んで電源を入れればすぐに遊べるが、このデータレコーダーでテープを再生して遊ぶタイプのゲームはPCを起動させた後のコマンド入力画面で再生コマンドを入力しないとPCがテープのプログラムを読み込んでくれないのだ。

しかも、当時MSXの起動コマンドはいくつかあり、ゲームや会社・機種によっても再生コマンドが違っていた・・・はず。

と言うわけでまったく遊べないのだが、そこは現代ネット社会。検索さえすればいくらでも情報が転がっている。ここは特に困ることもなかったのだが、問題はその後。


まぁ、古いゲームや家電を再生させる際にはよくあることなのだが、手順通りにやっても全く再生できない。カセットテープにマジックで記入されているコマンドを入力しても再生できない。レコーダーの再生方法を変えても再生できない・・・

カセットをコピーしたゲームであればもう再生できないというのでも仕方ないのだが、純正品の信長の野望や三国志まで起動できないとあれば、これはレコーダーの異常かPCの異常、もしくはソフトが全てダメになっている・・・と言う最悪のシナリオもあり得るというわけで。


・・・まいっちんぐ・・・


と言うわけで、これはどこに原因があるのか検証をすることにした。

次回、大阪日本橋へ。ではでは。

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