第四章の⑫:我が家の緊急事態宣言!ソロモンの悪夢と黒い三連星

自宅警備隊旗艦ロビンソン艦橋にて突如響く警報・・・

私「どうした!?」

副官(私の中にのみいる)「自宅に敵襲!敵総数4!」

私「識別信号は?!」

副官「識別信号・・・G成体1!幼体3!例の奴らと思われます!」

私「・・・ついに来たか・・・総員に伝達!敵襲に備えよ、第一級戦闘配備、迎撃態勢を取れ!」

副官「はっ!」

ざわつく艦内・・・とある小隊兵士の会話

兵士A「遂に来たらしいぞ・・・それも複数・・・」

兵士B「うむ、しかもソロモンの悪夢に黒い三連星が来たらしい」

兵士C「俺たちは生きて帰れるのか?奴らの戦力はセミやカマキリの比ではないぞ?!」

兵士A「仕方ねぇよ、俺たちは命令通りに敵を迎撃するだけだ・・・」

小隊長「貴様ら!何をしておる、既に敵はイエローゾーンを突破しつつあるぞ!急ぎ持ち場につけ!」

兵士ABC「ハッ!」軍靴が奏でる交響曲と共に敬礼を返す兵士達。

小隊長「総員、総力戦用意!今年こそは奴らを殲滅するぞ!!」

兵士ABC「応!」

・・・終わらない戦いに勇者たちが今赴く・・・


・・・えー・・・と言うわけで茶番のショートショートを書いてみましたが。

遂に来ました奴らの季節!!!

黒い悪魔たちの襲来です(笑)

いつもなら7月ぐらいに最初の襲来があるのに、今年は既に4体・・・

内3体は自宅の中で生まれたての2ミリくらいの小型が・・・せっかく3体現れたのでこいつらは黒い三連星とこれを書いている今、名付けた。

無論、そこまで幼体は動きが早くないので、ガイア・マッシュ・オルテガは全て捕殺。無事駆除いたしました。

さて、問題が「ソロモンの悪夢」・・・成体が出たんですよ。タバコを吸いに出た家の外玄関の階段に(涙)

慌ててビームサーベル・・・もとい、箒を手に取り階段から払い落としまくって敷地外まで、アイスホッケーの選手がパックを撃つが如く払い続ける。

何故か奴は我が家の敷地内に侵入を試みて、ポーチに設置したエアコンの室外機に逃げ込もうとする。

そんなところに逃げ込まれては、追撃不能。追いかけて敷地のはるかに放り出すしかない!

間に合うか?ビームさ・・・箒を握りしめソロモンの悪夢(G)に向かって突進し、室外機の下に逃げ込もうとするGに箒を伸ばす!

行けるか?ダメか?!


間一髪、箒の先端が奴を捉えた。

敷地外の歩道に吹き飛んでいくソロモンの悪夢。

しかしながらなぜかまた我が家の敷地に侵入し、第一防衛ラインであるポーチをその素早い機動性で箒をかいくぐり、駐車場に入り込もうとする。


させるか!!


またも間一髪でGを敷地外に放り出し、流石に何度も箒で払われているので奴もよろよろとしている。動きもだいぶ鈍い。

それでも、なぜか我が家の敷地内に侵入を試みてくるG。

諦めぬ精神は見上げたものだが、それだけでは戦には勝てぬよ!!!


・・・と、最後のあがきを見せる奴を箒で払い続け、車道に放り出した。風の影響か、Gを払うたびに隣の家の方に奴がひらひら飛んでいくのはご愛敬。

隣の家の敷地が近いにもかかわらず、なぜか最後の悪あがきで我が家の敷地に突入を試みてくる神風のごとき奴を更に箒で払い続け、車道の下水側溝に叩き落した。


・・・とりあえず、暫く警戒態勢をとっていたが奴は這い出てこない。

今回は私の勝ちか・・・

しかし、第二第三のソロモンの悪夢は必ず現れるであろう・・・

それまでに、私の責務は自宅の対G戦要塞化である。

幸いなことに我が家には弾薬(と言う名の対G用コンバットや、捕獲用トラップと言う名のホイホイ)の備蓄は十分にある。

物資の量は十分!これで我が家はあと10年は戦える!


等と馬鹿なことを書きすぎた。

正直、毎年こいつを見るたびにげんなりして頭に血が上る・・・(涙)

これを防ぐ方法はないのか?と言う話はよく聞くが、ちょいとばかし話を書いてみる。

実は私は殺虫剤メーカーで働いていたこともあり、対G戦も知識はある程度ある。


さて、結論から言うと100%防ぐのは不可能。と言っておこう。

個人レベルでできるのは、侵入されにくい・されても駆除されるような家にすること。

一軒家にしろマンションにしろ、今の家は24時間換気や通気をよくするために必ず隙間がある。これを全て塞げば確かに侵入の可能性は著しく低くなるだろうが、自宅の通気性が悪くなり、カビ等による家自体の劣化などが起こってしまう。

正直、Gを完璧に防ぐ手段はないのだ。確かに地区一帯を完全に駆除しまくって、その地域に一匹もいない状態にすれば1年は持つかもしれないが、翌年にはまた復活してくるのは間違いない。下水道などがあればそこで身をひそめてしまうし、完璧な駆除などできようはずもない。


・・・我々人類に残された手段は、敵の侵入を可能な限り防ぎ視認可能な範囲に奴を近づけないこと、侵入されにくい環境を作ることしかないのだ・・・

残念ながら対G戦に於いて、我々人類は防戦以外の手段は持っていないのだ・・・


と言うわけで、今回は黒い悪魔たちの襲来を報告しました。

では次回へ・・・

(*追記:もし要望があれば対G・対ネズミの話も書きます。一応仕事で経験していたので・・・多分要望無くてもネタがなくなったら書くかも)

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