第四章の⑪:黒歴史の隠ぺいに成功・・そしてドアが開く・・・
前回の続きだが、たった今まさしく黒歴史の隠ぺいに成功した。
何とか前回駄文を書き綴っている間にエアコンで冷房をかけまくりシュレッダーw冷却したおかげか、思ったより早くシュレッダーのクールダウンが終了。
再びバリバリ裁断を再開してくれたのだが、またもや大量に裁断しすぎたか過熱して冷却タイムに入ってしまった。
その止まったタイミングが今回はちょうどよく、最大級の黒歴史である若気の至りで書いた小説のシュレッダーをしており、投入したものがほぼほぼ吸い込まれた直後に停止。何とか、クールダウン中に恥ずかしい小説がたなびく姿は見ずに済んだ。
そして、まさしくそのタイミングで玄関の鍵が開く音。
そう言えば、嫁は緊急事態宣言中は時短勤務だった。
仕事が立て込んで残業になり、5時半ごろの帰宅になることも多かったので完全に油断していたが、かろうじて裁断作業を見られずに済んだ。
無論、山のように裁断していたので紙屑でパンパンになったゴミ袋はあるわけだが、それは何とか燃えるごみをまとめて放り込んでいる袋に投入し、見られないように隠ぺいを図る。
こち亀の両さんではないのだから、まさか嫁もシュレッダーした紙をつなぎ合わせて復元はするまい、と信じたい。
ともかくおかげさまで私の死ぬほど恥ずかしい黒歴史は見られずに済んだと報告しておく。
ただ、嫁が帰って来たが故に裁断し損ねている紙の束がわずかに残っており、多分気に留められることもないだろうが素知らぬ顔をして後ほど裁断することとしよう。
後は結婚式の時に頂いた電報が大量に残っているのだがどうしよう。
それに、APSフィルム(若い人はわかるだろうか?20年ほど前にあったカメラフィルムの規格の一つで初心者でも失敗せずにカメラにセッティングできるように作られたアナログフィルムである)の現像済みと、ネガフィルムが大量に残ったのだが、多分これはスキャンした写真と被るのだろうが、とりあえずおいておくか・・・と思ったら、スキャンしていない写真が写っていることが分かった。APSフィルムは、ネガの他にサムネイル一覧も写真屋さんによっては出力できるのだが、まさかまさかコスプレ会場で女性レイヤーを撮りまくったサムネイルが出てきてしまった・・・
フィルムも残っているので現像はできるのだが、さてこれはどうしたものか。
そのフィルムに思い出写真も残っているだけに始末が悪い・・・
こう言った写真を残す活動、実は死後に黒歴史が暴かれるきっかけになりかねないが、まさしくそういった写真まで出てきてしまった。
ふと思ったのだが、こうやって写真をスキャンするのは良い。アナログの写真は色あせていくので劣化を食い止めるにも役立つ。
データ化してしまえば劣化することもないので非常に便利である。
ただ、この作業を続けている現在ふと思う。
「これ、俺死んだらどうする?」
・・・ヤヴァイのよね。若気の至りの写真やらなんやらあるし、恥ずかしい小説まである。これ、本格的に死んだ後にどうするか考えないと、死後に私のPCを見られて色々データを漁られたら・・・
そう言えば、何かのアプリで遺言ファイルを開いたら遺言がスクロールしていき、そのバックグラウンドで黒歴史を消去してくれるアプリがあるらしいが今のうちに入れておこうか?
明日死んだら、残された家族がひたすら嘆き悲しんだ後にあきれ果てて、しらけるだろうなぁと言うのは想像に難くない(笑)
しかも、サムネイルもネガフィルムもないカメラフィルムまで出てきているので、これを現像すべきかどうか・・・
撮影したのは私で間違いないのだろうが、何が写っているのかわからないので恐ろしすぎて写真屋さんに現像にすら出せない。
もし、公序良俗に反する写真だったりしたら・・・いや、もちろん犯罪などはやっていないですよ?ただ記憶が全くないので、どんな撮影をしたのか?どんな写真を撮影したのか?
等と言う情報が全くない。
デジカメでPCでデータを簡単に確認できるのであれば、自分一人で確認して闇に葬り去ることもできるが、写真屋さんに頼む場合は『これ、本当に現像して大丈夫だよな?』と言うある意味恐怖に過ぎる体験をせねばならなくなる。
多分ないとは思うが、まさか現像した(現像と言う言葉そのものがわからない人もいる?)写真を撮りに行ったらお巡りさんを呼ばれていた・・・等という事になったら最悪である。
まぁ、思い悩んでも仕方ないが当面はフィルムは封印して、ネガだけをフィルムスキャナでも購入してデータ化するかな。
正直、こうやって色々悩んだり焦ったりできるような思いで整理作業が出来るのも、ある意味クビになったおかげなのだろうか。ありがたくは全くないが。
もし、今回の解雇がなければ多分写真もあと20年、定年を迎えるまで放置プレイされていただろうかなぁ・・・等とぼんやり思う。
それを考えると、まぁ良いこともあったか・・・と考えることに使用。
それでは、黒歴史の暴露を回避したところでまた別のお話へ・・・
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