第二章の②:ところがどっこい緊急事態宣言!

少し前後するが最終勤務日の前、新型コロナウイルスの拡大で2021年4月25日から3回目の緊急事態宣言が発令されてしまった。

正直どもこもならんわ、という事で私が住んでいる兵庫県もものの見事に対象となってしまった。

GW直前の時期、最終勤務日が終われば後は退職日まで特別休暇で何をしててもよいという状況なのに、頭を鈍器でぶん殴られたようなものである。

コロナ太りで体重が増え、メタボの域に突入してしまった体重を何とか減らそうとスポーツジムや市営プールの利用なども考えていたのに、全て閉鎖。

体を鍛えなおすつもりだった私は何をして運動すれば・・・?

ランニングやジョギングは大嫌いで、全くやる気がなく水泳とマシントレーニングで何とかしようと思っていた矢先である。

呆然としていたが、代替え案としてはPokémonGOをしながらひたすら歩き倒す・・・位しか考えていなかったのだが、ふと思い出したことが。

「どこかに転がしていた素振り用の木刀」である。

攻撃力は10位か?

剣道の経験があって大好きでもあり、素振りをすることには抵抗がなかったので、「これだ!」と思い木刀を探し始めたのだが・・・ない。

家中を家探ししてもない、と言うより家探し(やさがし)ができない!

自分の部屋と寝室があり、そこに仕事で使っていた荷物やがらくたの類、捨てなければならないような不燃ごみなどが倉庫のように占拠されており、折角自室にあるロフトに上る梯子は動かすこともできずに衣文かけ状態となっており、改めて部屋の荒廃っぷりに愕然。専業主夫云々で家事を完璧にやるのも結構だが自室くらいは綺麗にしておかねば、これから先の転職活動にも支障をきたす。

当然、仕事の資料などは処分していたがそれでもまだまだ廃棄する書類なども山のようにあり、「ああ、これは家事と並行してこれ(自室の掃除)もやらなきゃ」となった。

何にせよ、どの道緊急事態宣言で外出しても遊びに行く先がないので、この際とことんまで片づけをしてしまおうと思い立った。乱雑に積みあがった本・雑誌などの書籍類、ラベリングをしていない大量のCD-RやDVD、着るか着ないかわからない服の山、クレーンゲームの景品や、使っていないゲーム機やおもちゃ類。分類されていない家電の取説や保証書、ふるさと納税や医療費還付申告のための領収書や寄付受領書、仕事関係だと書類の山に、使えない販促物・チラシ類(会社からはいらないから処分してくれと返却しようとしたら止められてしまった(笑))、自費で営業車に取り付けていた備品類や仕事の道具類。

処分するもの、整理しておいて保管するものが山のように出てきてしまった。

あんな狭い部屋のどこに押し込められていたのか・・・

見ているだけでうんざりするような物量だが、とにかく取り掛かった。

詳しくは別のお話に書くが、一番めんどくさかったのが使い捨てライターの処分。

私は喫煙者なので、ライターももちろん持っているのだが、出張に出る際にライターを持っていくのを忘れ途中で購入し、帰宅したら放置。

という形で貯まっていったライターが数十本。しかも使いかけが大半で、未使用状態のものはほとんどなく、フリマアプリでも売ることができないような代物であった。

めんどくさいが一から処分した。ガスが出るようにトリガーを押し込み、ガムテープでぐるぐる巻きにして玄関先に放置してガスを抜く。家の中でガスを抜くと万が一にも爆発なんぞ起きたらシャレにならないので要注意・・・

特に、チャイルドロックがかかっているようなタイプはトリガーが重かったり、二段階ロックがかかっていたりと、ガスが抜けるようにするにも非常にめんどくさかった。

やる気も出ずにちょびちょび処理していたら、結構日数もたってしまっていたが、何とか処分できた。ちなみに、ガスライターの処分は私の住んでいる地域では不燃ごみ。2週間に一度しか回収しないので、しばらくの間はごみを置いておかねばならないというこれまたうんざりする状況。

そんなこんなで、未だにガス抜きされた大量のガスライターが家にある。

さて、次は何を処分しようか・・・続く

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