第一章の⑥:最終出勤日に思うこと
引継ぎも終わり、さて後は残務整理・・・
ようやく身辺整理に手を付けられる状況にまでなった。
ところがどっこいこれがなかなか厄介・・・今まで営業として使用していた業務車の返却に伴い、車内整理をして残留物なく返却せねばならないのだが、営業マンの常として業務車は貸与されているとはいえ個人の管理に任されているので、実質事務所兼倉庫兼休憩所という非常に便利な代物なのである。
これが、出張時や使用するときだけ借りるというならきれいにもしているのだろうが、基本自宅から出張に出て、自宅に直帰してくるスタイルの営業、おまけに在宅ワークとくればまぁ、車内は綺麗とはなりえない。
なるべくゴミはため込まないようにしていたが、それでもコンビニスナックの袋やお菓子の包み紙などが隙間から出てきて、きれいにしていなかったなぁと反省。
それ以上に大変なのが、車内に積み込んだチラシや粗品の類、そして仕事に使う道具類の整理である。
元々私は宿泊ベースの出張が多く、担当先も遠方であるため出張先の使いやすい場所にレンタル倉庫も借りていたのだが、そこの解約も行い物品の引き上げ・・・そして車内清掃と荷物の運び出し。
そしてこれを一時的にとはいえ私の自室に運び込むことで、せっかくワークスペースとして機能していた自室が一瞬で物置と化してしまった。
これを時間をかけて処理していかねばならないわけだが・・・頭が痛い。
ぼやきつつも、この際断捨離ということで仕事の荷物だけでなく自室の不要物もだいぶ処理し、何とか片付いた。会社から支給されていたシュレッダーはパーソナル向けの小さいものなので何度もモーターの過熱で休ませながら、膨大な機密資料や不要な書類、チラシなどを裁断していった。そんなこんなで4月の23日までには引継ぎを終わらせ、最終週はほぼ残務整理と廃棄物の処理に追われていた。
その中でもウィークリーのWebミーティングには顔を出していたわけだが、最終的には月曜日のミーティング前に私の退職アナウンスが社内に発表された。
このアナウンスも、退職が決まっているのにいつまでもアナウンスがされず、いい加減最終的な経費処理などにも問題が出てきていたので本社に直接要請しようやく発表されたのだが、それがミーティング直前というおもしろすぎるタイミング。
まぁ、微妙な反応でしたな。皆さん。
しかしまぁ、おかげでそのあとの返却物の処理やら廃棄物の処理やらの指示等は非常に受けやすくなったが。
そんなこんなで、順次本社に発送するもの、営業事務所に発送するものなどを随時発送し、ようやく最終出勤日(4月末ごろ)。これも特に何もなく、こまごました残務を処理して終了。
・・・特に何も感慨がない(笑)
1年ちょっとしかおらずクビちょんぱされたというのもあってか、特に思い残すことや後悔、寂寥の念などほぼ湧きあがらなかった。まぁ、外資はこんなもんか。というところ。
最終出勤日が終わった後は正式な退職まで数か月あるので、その間は特別休暇で転職活動にいそしむことになる。その間は主夫・・・既に始めているが(笑)
最終出勤日も終わり、特に何もなく次の日を迎え、最後に残ったPCと携帯電話、そして退職時の機密保持誓約書や返却物チェックリストの書類をひとまとめにして本社に着払いで送って、業務は終了・・・29日の祝日ではあるが、午前中から忙しかった。その後は何もなく、家族のご飯を作って洗濯をして・・・と既に始めている主夫業に勤しみ、月末の30日は妻の出勤と子供の通学を見送って平凡な主夫をしながらお部屋の整理・・・以上!
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