第30話 ユズ、真倉の家。ユウト

今週の土曜日ついに真倉の家に行ける。カンナちゃんにやっと、やっと、やっと会える。すぐユリに電話したらカンナちゃんに渡して欲しいってギリシアから大量のプレゼントを速達で贈って来てくれた。段ボール3つは流石に持っていけないので、クッキーとユリが刺繍したハンカチにした。刺繍したなんてユウとレイにバレたら大目玉だろうな。

カンナちゃんには「真倉の彼女」として会いに行くから、変装はちゃんとする。流石に泣かないよね?凄く、凄く、凄く、楽しみだ。後、問題は…

「もしもし…ねーユウト私土日用事あるのに本当に来るの?彩都にいた方がいいよ」

「別に俺だって行きたくていくんじゃねぇよ!用事って日曜はお守り買いに行くんだろ?土曜は?」

「別にユウトに全部教える必要ないでしょ!」

ユウトは真倉がなんでか分からないけど嫌いみたいだから私は言えない。6人で遊ぶの夢だったんだけどな。でもカンナちゃん凄く怖がりそう。私もユリも最初本当に2人が怖かったから。

「で、土曜は?どこ行くんだよ?」

「同級生の家に遊びに行くの!勉強会!」

「へー、ユズいじめられたのに友だちいんだな」

「いつの話よ⁈別にいじめられてはないよ!ふざけて怪我しただけ!」

「誰だっけ主犯?転校した?俺が殺そうか?」

もーやだ!これだから2人ともダメなんだよ!絶対カンナちゃんに会わせられない!

「絶対やめて!とにかく一緒にいれないからね!」

「分かったよ、んじゃ切るわ。また土曜な」

「うん、じゃあね」って言う前に電話は切れた。ユウト怪しんでなかったよね?怖いんだけど…。

「なぁ…レイさんまだ戸間出入り禁止だよな?」

「もー!その話題何回目⁈禁止だってば来ないよ!土日は来ない!約束する!」

やっぱり真倉は土曜日までこの話題しかしないし。レイ本当一体何したの?

「家まで送る⁈ユウトやめてよ恥ずかしいから!」

「別に家まで送るぐらいいいだろ?ついでにユズのことよろしくって俺様が挨拶してやっから」

「ユウトの挨拶は脅しに聞こえるから!駄目!」

「は?女子なら悲鳴あげて喜ぶぞ?」

「お願いだってば!」

ユウトは自分が怖いって事もっと自覚して欲しい。

「着きましたよ」

「ありがとうございます」

朝からユウトを説得するのに体力使って疲れた。それにしても真倉の家の前まで来た事はあるけど、中は初めてだから緊張する。手土産結局かなり多くなっちゃったし。ピンポンを押すと、しばらくして真倉が出てきた。

「真倉おはよ!」

「…はよ」

真倉もなんか緊張している。

「今日は…護衛さんとかは?」

「流石に家には上がれないから外を見張るんじゃないかな?多分だけど」

「マジか…。まぁとにかく上がって」

「お邪魔しまーす…」

なんか今になって凄く緊張してきた。

「何その大荷物…」

「あっこれ手土産!こっちはカンナちゃんの!」

「手土産って量じゃないんだけど…」

「カンナちゃんは?」

「部屋にいるよ」

凄く心臓がドキドキしてるのがわかる。真倉に最初あった時もドキドキしたな。5年で分からないかなって思っていたけど、ちゃんと分かった。

「ここで待ってて、呼んでくる」

「うん!」

リビング…なんか寂しいな。おじいちゃん亡くなって確かお父さん…2人話さないもんな、どうなっているんだろ。私も知らないことばかりだ。

「カンナ、紹介する。…クラスメイトのユズさん」

「はっ初めまして、カンナです」

5年ぶりにあったカンナちゃんは髪の毛が伸びていで背も高くなっていたけど、やっぱりカンナちゃんってすぐ分かった。

「初めまして!カンナちゃん!私ユズって言います!宜しくね!」

飛びつきたい気持ちを必死に抑える。最初会った時も真倉の後ろに少し隠れていたよね。今もオドオドしてて、可愛い。

「あっ…これカンナちゃんに!もうすぐ誕生日だって聞いてたから!」

「あ、ありがとうございます…」

やっぱり多すぎちゃったかな。ちょっと引いてるかも。でも本当はこの5倍のプレゼントが家にあるんだよ。

「このハンカチ…可愛い…刺繍ですか?私のイニシャル入ってる」

「真倉から聞いたんだ!刺繍はね妹がしたんだよ!今ギリシアに留学中なんだけど贈ってくれたの!」

「え…私の為にわざわざ?」

あっ普通はしないのかな。どうしようなんて言おう。ユリって名前は出せないし…。

「ユズの妹、裁縫上手なんだな。ユズと違って」

「ちょっと真倉⁈私だってやったらできるよ!」

「絶対無理だ。諦めろ」

「んなわけないでしょ!私の方が…」

チラッと横目でカンナちゃんを見たら笑っていた。笑うとやっぱカンナちゃんだ!

「まぁ、とりあえず飲みもんなにがいい?一応ケーキ買ってきてるけど…」

「じゃあ紅茶で!カンナちゃんは?」

「私も…」

真倉はキッチンで飲み物を淹れている。カンナちゃんの目線は中々合わない。なんか私も緊張しちゃう。

「…カンナちゃん、真倉からよく話聞いてて私ずっと会いたかったよ」

やっとカンナちゃんとの目が私を見た。

「修学旅行の簪も一緒に選んだんだ」

「…そんな前から付き合ってたんですか?」

「いや…付き合ったのは最近なんだけど」

なんか照れとカンナちゃんと目があったことが嬉しくて私がカンナちゃんの顔見れない。

「お待たせ」

真倉がケーキと紅茶を持ってきた。

「あっ真倉、ケーキの葉っぱあげる!」

「ミントって言えよ!いらねぇよ!」

「いいじゃん!特別!代わりにイチゴちょうだい!」

「はぁ⁈イチゴとミントはないだろ!」

「お兄ちゃん彼女になってくれた人にイチゴぐらいあげなよ。ユズさん、コレどうぞ…」

「カンナちゃん!カンナちゃんには私があげる!」

「イチゴ交換してどうすんだよ⁈」

どんな話しようかとか色々考えてきたけどやっぱこうなるよね。でも、それがいい。

「美味しかったぁ」

「ユズさんこのクッキーも一緒に食べませんか?」

「いいの⁈ありがとー!」

「お前らさっきケーキワンホール食ったじゃん…」

真倉は呆れながら皿を洗っている。偉いな。お兄ちゃんってかんじ。

「ユズさん」

「ん?」

「ユズさんはお兄ちゃんのどこ好きになったんですか?」

「えっ…」

「だってユズさんみたいな素敵な人、お兄ちゃんなはもったいないっていうか…」

カンナちゃんの目と鼻やっぱ真倉似だ。可愛い。

「…どこがいいんですか?告白ってどっちから?」

なんかこういう話を小声でするって良いな。

「真倉からだよ」

驚いた顔、昔から変わんない。

「…よくOKしましたね」

「ずっと好きだったからね」

「…はい?」

「内緒だよ。私の初恋」

カンナちゃん信じられないって顔。なんか私も恥ずかしくなるじゃん。

「…どこが良いんですか?」

「んー顔?」

「…悪趣味ですね」

「ブッ」

真剣な顔してそんなこと言われたから思わず吹き出しちゃった。カンナちゃんも笑ってくれた。

「お前ら何話してんだよ!ユズ勉強すんだろ!」

「分かってるって!カンナちゃんは?」

「私はいいです。お兄ちゃん部屋で勉強してきたら?私この手土産整理するからリビングいる」

「…分かった。ユズ…俺の部屋行こ」

「うん!」

真倉の部屋初めてだ。なんか緊張する。

「…どうぞ」

「お邪魔しまーす」

なんか…真倉っぽい部屋。シンプルで物が少ない。

勉強する用にちゃんとテーブールも用意してくれてる。掃除してくれたのかな。

「…あんま部屋ジロジロ見ないで」

なんか真倉の声小さい。

「分かってるって!勉強しますか!」

2人で教科書を広げる。テーブルが小さいからか思ったより距離が近い。私の部屋のテーブル大きいからなぁ。私は全然集中出来ないのに、真倉ちゃんと勉強してるし。無言だし。真倉の顔こんな近くでじっくり見るの初めてかも。

「…何?」

「いや!なんでもないよ!」

ビックリした。急に顔あげるんだもん。

「…カンナと何話した?さっきなんかコソコソしてたけど」

「内緒!カンナちゃん可愛いね!」

「…あれ可愛いか?」

「うん!目元とか鼻とか真倉に似てて可愛い!」

「…勉強すんぞ」

「あっ照れてる!顔赤いよ!」

「うるせぇよ!ちゃんとやんねえとまた赤点とんぞ!」

真倉はまた真剣に勉強しだす。普通さ、こういう時って勉強は口実でお喋りするもんじゃないの?私もっと真倉と話したいことあるんだけど。今なら監視もないわけだしさ。

「ねー真倉。ちょっとぐらい喋ろうよー。真剣に勉強しなくていいじゃん」

「…解きながらな」

「えー、今なら監視もないんだよ?話したい事いっぱいあるんじゃないの?」

「…俺も一応監視役なんだけど」

「報告する?」

「…するわけないだろ」

ふざけて聞いたのに、真倉は真剣な声だ。そんな深刻にならなくたって良いのに。

「真倉の部屋狭いね!あれ電車の模型?可愛い」

「…ユズの部屋が広すぎんだよ。ほんで頼むから部屋あんま見ないで」

「私の部屋だってジロジロ見てたじゃん」

「豪華すぎんだよ!あれは部屋じゃねぇよ!あんなんホテルだろ!」

「そう?」

「5年で嫌味な金持ちになりやがって!」

「あっひどーい」

「大体部屋の中にドアいくつもあって怖かったんだけど!」

「あれねーお風呂とトイレ、後クローゼット」

「…マジ?」

「マジ」

驚いた顔、さっきのカンナちゃんの顔に似てる。

「ガチのホテルじゃん…」

「いいでしょ⁈」

「…俺はこの部屋でいいや。狭い方がおちつく」

「あっ強がっちゃってー」

「ちげえよ!てか問題解けよ!ハーレス行くんだろ⁉︎あそこ勉強ヤバいらしいぞ⁈」

「分かってるってー」

「大体!ユズは5年前から…」

「それ言ったら真倉だってさぁ!…」

結局勉強になんてならないよね。私真倉の深刻ぶった声よりこうやって怒ってる声の方が好きだよ。色んな話をして気付いたら16時だった。まだ帰りたくなかったのに、ユウトが心配したのか知らないけど早めに迎えをよこして帰らないといけなくなった。なんで楽しい時間ってあっという間なんだろ。

「じゃあね!また月曜日!」

「うん、月曜日」

「カンナちゃんも!またね!」

「はい。また来てください」

「いいの⁈」

「是非。今度は私といっぱい話してください」

「大好き!」

「えっちょ…」

やっぱり我慢できなかった。最後はハグしちゃった。カンナちゃん大好きだよ。本当に心配してたんだけど元気そうでよかった。

「お疲れ様です。楽しかったですか?」

「はい!とっても!ユリに電話していいですか?」

「では遠回りして帰りますね」

「ありがとうございます!」

かなり遠回りしてもらったのに、ユリとの電話は終わらなかった。

「ただいまー」

「テメェ随分遅かったなぁ」

「ユウトお帰りぐらい言ってよ!」

「なんで16時に迎えに行かせたのに、17時すぎてんだよ!」

「やっぱユウトのせいだったんだ!もっと喋りたかったのに!」

「16時にしてやっただけ感謝しろよ!」

「早すぎるよ!せめて17時でしょ⁈」

「中学生は16時なんだよ!」

「自分はクラブとか行ってるくせに!夜中に帰ってくるくせに!」

「俺はいんだよ!お前は駄目なんだよ!」

「意味分かんない!」

ユウトと喧嘩しながら食べる晩ご飯はなんか新鮮。

先週は異常に優しかったし、よく考えたらユウトと私の2人って本当にあんまないな。

「で、楽しかったか?」

「うん!すっごく!」

「…その顔ユリにも見せてやりてぇな。アイツ、お前が学校でうまくやれてるかめちゃくちゃ心配してんだぞ。口には出さないけどな」

「ご飯終わったらユリにまた電話する!」

「俺にも代われよ⁈」

「いいよ!今日は特別ね!」

「よっしゃー!俺が電話しても10回に1回しかでねぇんだよ!時差考えて電話してんのに!」

「ユウトが毎日かけてくるって困ってたよ…」

「一日一回にしてるだけ感謝しろよ⁈それにお前ら毎日しゃべってるじゃねぇか⁈ずりいんだよ!」

「あっユリから電話!」

「はぁ⁈貸せ!俺が出る!」

「あっ!ちょっと…」

ユウトは私の携帯を取って外に行ってしまった。

「全くもー」

ユウトとユリって電話で何話すんだろ?ユリからあんま聞いた事ないなぁ。ユウトからも聞いた事ないし。2人の関係って意外と謎だよね。ユリ好きな人いるって言ってたし…ユウトの片想いなのかな?ユウトには悪いけど私はユリの味方だしなぁ。ごめんねユウト。

結局、ユウトが携帯を返しに来たのは3時間も後だった。

「遅すぎるよ…私もう寝る準備終わったよ」

「いやぁ電話はすぐ終わったんだけど余韻がさぁ…」

ユウトはすっごく嬉しそうだ。

「2人って電話で普段何話してるの?」

「それは機密だな」

「ケチ!私の事はお手伝いさん達脅して知るくせに!」

「俺様を脅せるなら脅してみたまえ」

ユウトが高笑いする。本当に機嫌いい。ユリ、ユウトに何言ったの?

「んじゃ、早く寝ろ。俺は課題あっからやってから寝る。次の期末はレイに勝ちたいしな」

「ユウトも大変だね…」

「お前も高校は覚悟しとけよ?」

「やだなぁ。私ただでさえ勉強苦手なのに…」

「まぁ勉強なら見てやっから安心しろ」

「ユウトって…そんな怖い見た目して頭いいよね」

「見た目と頭の良さはかんけぇねえよ!それに俺だって勉強は嫌いなんだよ!ユリのためだ!」

「ユリのため?」

「そうだよ!ユリが昔サガが強い奴より頭いい奴が好きって言ったんだよ!お前が寝ていた時に!」

「そうだったんだ…」

私この前も思ったけどユリのそういう事全然知らないな。ユリは…魔王が好きって…ギリシアで魔王っているのかな?佐藤さんとかマルコさんみたいな人かな?

「魔王…」

「あぁ⁈今何つった⁈」

「いや…なんもない」

まさか、ね。









ユズの携帯を奪って急いで電話に出る。

「おぅ!ユリ!久々!」

「えっ…なんでユウトが出るの?」

「ユズから携帯奪ったんだよ!さっき電話したのにでねぇから!」

「…お姉ちゃんと喋っていたんだよ」

「なんで俺からの電話にはでねぇんだよ⁈ご丁寧に10回ごとにでやがって!」

「…わかってたんだ」

「俺がユリとの電話数えてねぇと思うか⁈」

「…怖」

「なんとでも言え!」

「…じゃあ…なんで1日1回なの?電話」

「んなん嫌われたくないからに決まってるだろ!」

「…本物の馬鹿だね」

「あぁ⁈お前俺の頭の良さしらねぇのか⁈」

「中間レイ兄に負けたんでしょ?」

「前期は全部勝っただろ⁈総合は俺が上なんだよ!期末も勝つに決まってんだろ⁈」

「…まさかレイ兄に勝つとはね」

「お前が昔頭いい奴が好きつったからな!」

「…言ったっけ?」

「はぁ⁈俺様が今までどんなに苦労して…」

「ウソウソ。ちゃんと覚えてるよ」

笑いながら嘘嘘って…やっぱ可愛すぎねぇ?何?声まで可愛いって何事?もう好きなんだけど?

「っっお前今のは反則だ…可愛すぎんだよ…」

「…ユウトはそればっかだよね」

「お前が!可愛すぎんのが!悪いんだよ!」

「大声出さないで。切るよ?」

「あぁ悪かったって!」

この俺にこんなにすぐ謝らせるなんてマジでお前だけなんだからな。

「…今、戸間にいるの?」

「おん!レイに頼まれてな!」

「…事情はお姉ちゃんから聞いてる。レイ兄も馬鹿だね。大馬鹿」

「まぁアイツ素直じゃねぇからな」

「…レイ兄と私って似てる」

「は?なんで?お前の方が100億倍可愛いけど」

「…ユウト本当に頭良いの?」

「あぁ⁈」

「切るよ?」

「ごめんって!俺お前のことマジで好きなんだよ!お前だけには嫌われたくねぇよ」

「…の割には遊んでるよね」

「お前に触れねぇ様にだよ!男のサガなんだよ!でもお前の代わりだけはいねぇよ!」

「…信用できない」

「俺だって…お前のこと諦めんのに必死なんだよ」

「…また何か噂聞いたの?」

「ギリシア宮家の五男に告られたんだろ?歳も近いから良いってクソ連中共が言ってたんだよ」

「…政府の人?」

「まぁな。俺最低かもしんないけど、ユズにはレイと一緒になって欲しい。んでお前を攫う」

「…本当ユウトって素直だね。そんなこと言ったら私に嫌われるって分からない?」

「分かってるよ。でもそれ以上に好きなんだよ」

「…」

「黙んなよ。俺お前だけには嫌われたくねぇよ」

「…矛盾してるね」

「してんな。でも好きなんだよ」

「…切るよ」

「私も好きとか言ってくんねぇの?」

「好き。言ったから切るよ、じゃあね」

「え…今…何…つった?おい?え?は?…切りやがった」

えっ…今確かに言ったよな。気のせい?空耳?は?意味がわかんねぇ。心臓がやべぇ。俺今どんな顔してる?怖い。俺今日死ぬんじゃね?録音…ヤベェ思考がレイに似てきた。俺、多分今メチャメチャ気持ち悪りぃな。

「走るか…」

この後、2時間走った。

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