第6話、嘘つけ!!
しばらくすると、
「解体終わったぞ!こっちは晩飯用とこっちは保存用の肉じゃな!鮮度が良いから干し肉にしても旨いぞ!」
「あぁ、ありがとう。晩飯にはまだ早いからこれから洞窟の周りにバリケードを作ろうと思う。」
「バリケード?なんじゃそれは?」
「防壁見たいなものかな?
それがあるだけでだ安全度が増すんだ。
俺は木を切ってくるからみんなはちょっとここで待ってろ!」
俺は洞窟を出て目の前の木を剣で薙ぎ払うように斬り倒していった!
これだけ視界が広ければモンスターが来ても冒険者が来ても分かるから大丈夫だろう。
俺は木を分厚い板に加工して行く。
「おーい!手伝ってくれ!」
ゴブリン達に手伝ってもらい洞窟を囲うように板をたてつけた。
そして見張り台を作り、裏にはもし万が一の時逃げれるように回転扉をつけた。
「とりあえずこんな所だろう。みんなご苦労だった。夕食にしよう!」
今日は熊肉のバーベキューだ。
こんなところに調味料はあるわけ無いのだが、肉はいい油が乗っており美味しく感じられた。
レベルがあがりました。
無機質な声が頭に響く...
みなもレベルが上がったのだろう。
夕食後はゴブリン達を洞窟に隠れさせ、俺は見張り台で気配察知を使いながら休憩してた。
その時だった。
「ザザ!こっちで良いんだよな!」
「は、はい。」
声が聞こえた。気配察知を集中させると、1、2、3....21人。
冒険者の気配がした。
逃がしてしまった冒険者が他の冒険者を引き連れて来たのだろう...。
5人編制で4パーティー、残り一人は案内役か...
俺はすぐさまゴブリン達の元にかけより奥の方に身を潜めるように命じた。
ゴブリン達を隠して、隠密のスキルを発動させて冒険者に近づく...
「ちょっと待ってください。昨日来たときはこんなの無かったのに...」
逃がした冒険者は変わりように驚いていた。
「んなの関係ねぇよ!行くぞお前ら!」
ゾロゾロとこちらに近づいてくる...
冒険者の平均レベルは30。一人は1レベル。俺が略奪した奴だな...
時間を稼がなきゃな...
俺は冒険者の後ろ側にファイアボールを撃ち込んだ。
数本の木に当たり燃え盛る!
「なんだ!急に木が燃え始めたぞ!」
冒険者達は動揺を始めた。
この隙に俺は「
するとすぐに、
レベルが上限に達しました。
進化できます。
進化しますか?
尚、次の進化は中級進化になるため15秒時間が掛かります。
・ゴブリンナイト・ゴブリンパラディン
・ゴブリンモンク・ゴブリンハイマジシャン
・ゴブリンハイプリースト
・ゴブリンレンジャー・ゴブリンニンジャ
ホブゴブリン
たくさん出てきたな...
迷ってる時間はない...
上から順に進化していこう。
俺はゴブリンナイトを押した。
進化を始めます。
意識を手放した。
......
...........
進化完了しました。
俺はすぐさま鑑定をした。
アランLv 1/30
ゴブリンナイト
HP 240 MP210
・攻撃力200・防御力140・回避力300・魔法力180
スキル
・new剣術・初級魔法・鑑定・言語理解・回避・初級弓術・気配察知・初級回復・隠密・暗殺術
ユニークスキル
「経験値略奪」
初級剣術が剣術に上がってる。
アサシンのお陰で回避もかなり高いな...
しかし、まだ不安だ。
冒険者達は身構えて警戒をして居る。
警戒するだけ無駄だがな...
俺は次々と「
そして中級職のハイプリーストとニンジャに進化した。
次の進化までもう少し...
アランLv 27/30
ゴブリンニンジャ
HP 720 MP510
・攻撃力540・防御力320・回避力500・魔法力320
スキル
・剣術・初級魔法・鑑定・言語理解・回避・初級弓術・気配察知・new中級回復魔法・隠密・暗殺術・new忍術
ユニークスキル
「経験値略奪」
燃えた木が鎮火した頃冒険者達は異変にやっと気づいた。
「なんか防具がやけに重くないか?」
「そう言えば俺も...」
「ま、まさか...」
「どうした?ザザ?」
「みなさんステータスを確認してください...レベルが下がったなんて事は...」
「なんだこれは!?レベルが1になってる...」
「俺もだ!?どうなってる?」
冒険者達はパニックになっている。
「おい....お前達何しに来た...?」
突然現れた俺に冒険者達は怯えていた。
「う、嘘だろ...ゴブリンがしゃべってる....」
「あ、アイツです!グッツオさんやチャライさんを殺ったヤツです!」
「お前嘘をつくな。俺はなにもしていない。
逃がしてやっただろう。」
「あっ!?」
思い出したようだな...
「お前達の仲間を殺ったのはウルフ達だ。俺たちゴブリンは何もしちゃいない。」
「でも俺たちのレベルが下がったのは...」
「知らん!この森にかけられた呪いかなんかじゃないのか?お前達が殺してきたモンスター達の呪いが降りかかったんだ。自業自得だな。」
もちろん嘘である。
アランはこう言っとけば不用意にこの森に近づく冒険者が減るだろうと考えたのだ。
「俺たちはこの森で静かに暮らしたいだけだ。それを脅かすなら容赦はしない。」
「最弱ゴブリンの癖に!生意気な!」
一人の冒険者が俺に向かって剣を振りかぶってきた。
もちろん俺は避けない。
レベル1の攻撃なんてかすり傷も負わないからだ。
ガキンッ!
「力の差もわからぬ未熟者が!」
俺は冒険者の頬を軽く叩いた。
本当に軽く叩いたんだ...なのに...
ギュルギュルギュル~!
ボキッ!
首の骨が折れてしまった...
ヤバイ...
「ヒール!」
なんとか間に合った。
「ア、アイツ今自分で首の骨を折っておきながら治しやがったぜ...狂ってやがる...」
「モンスターなんか所詮狂ってるんだ!」
失敗した...
ちょっと脅すつもりが...
急に強くなったから力加減が難しいな...
「いや、何。手違いだ!」
「「嘘つけ!!」」
冒険者達に盛大にツッコまれた。
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