第7話 滋賀県が日本の首都になった!? 白村江の戦い!
【百済から使者がやって来た】
大化の改新を成功させた中大兄皇子ですが、しばらく皇太子にとどまっていました。
やりたい放題の蘇我一族を滅ぼしたし、しばらく平和な日々が続くといいですね……おや、中大兄皇子と天皇のところに誰かが訪ねてきました。
しかもボロボロの格好をしています。何かあったのでしょうか?
「私は
百済というのは朝鮮半島にあった国です。そこから救助要請を受けたわけですが、これは波乱の予感がします。
「実は
なんと相手は唐だったのです! そう遣唐使を送り、律令制度を学ばせてもらった国。
唐は日本からすれば師匠とも言える相手。しかも中国を支配するほどの大きな国です。
援軍を送り勝てば、日本が百済を属国にする事が出来るので、領土を広げられます。
一方で負ければ百済の復活は不可能になるだけじゃなく、日本が唐から攻撃を受け、国家存亡の危機におちいるかもしれません。
百済に軍を送るのは、まさにハイリスク・ハイリターン! パチンコの『沼』もびっくりの大博打です。
「ざわ、ざわ、ざわ、ざわ」
天皇と中大兄皇子がどんな決断を下すのか、朝廷内はどよめきました。
そして天皇と中大兄皇子は迷いに迷い、出した決断は……
天皇「よし! 百済に援軍を送ろう!」
“唐と戦う事”だったのです。
こうして天皇自ら軍を率いて出発するのですが、途中で死亡してしまいました。
そこで、中大兄皇子が日本軍の大将に着いて出兵したのです。
百済復興をかけた戦い。しかも負ければ国家存亡の危機に立たされるかもしれない、大事にな局面です。
【日本大惨敗!?
さあ、朝鮮半島が見えてきました。百済の入り口である白村江はもうすぐです。
おや?何やら船が近づいてきますね……あっ! あれは唐の水軍です! なんと待ち伏せされていたのです。
中大兄皇子「唐の水軍だ! 進め! 突撃だ!」
なんと中大兄皇子は無謀にも、なにも考えずに突撃していきました。
と言うのも日本&百済軍は特に作戦は考えていませんでした。
日本軍&百済軍は「勢いよく突っ込めば、向こうはビビって逃げてくでしょ。よゆー、よゆー」と甘く考えていたのです。
こうして百済の白村江という場所にて起きた、日本&百済VS唐&新羅による戦いを『白村江の戦い』と言います。
さて、中大兄皇子が何も考えず突っ込んでいったので、結果は日本の大惨敗に終わりました。
多くの日本軍が散っていく中、中大兄皇子は命からがら日本に戻ってきたきましたが、逆に唐から侵略される可能性が出てきたのです。
そう“国家存亡の危機フラグ”を、見事に回収してしまったのです。
中大兄皇子「やっべー、唐に攻撃しちゃったよ! なんとかしないとマズイ!」
こうして中大兄皇子は国防に翻弄される事になります。
中大兄皇子「マズイ! ヤバイ! 危ない! 急いで博多のガードを固めるんだ! うおおおお! 要塞を建てるんだ!」
大陸に一番近い博多の沿岸に『
中大兄皇子「お前らー! 24時間、唐が攻めてこないか見張ってるんだー!」
建てたお城には『
24時間見張っていたから、水城と大野城は飛鳥時代のコンビニと呼ばれていたんだよねぇ! という記述はありませんw
国家存亡の危機とはいえ、急な築城と人員の配置は、国の経済と人々に負担をかけました。
【滋賀県に都を移動】
中大兄皇子「まだだ、九州のガードを固めただけじゃ不十分だ! 都を移そう! 場所は山と湖に囲まれた琵琶湖の側なら攻め込みにくいから、そこにしよう!」
急ピッチで奈良県の飛鳥から、滋賀県の大津に都を移す事になりました。これも大変な労力となり、経済と人々に負担をかけました。
こうして
さて意外かもしれませんが、一時期日本の首都は滋賀県だったのです。歴史は何があるかわかりませんね。
もしかしたら某人気アニメのように、箱根に首都が移る事があるかもしれませんねw
日本史と全然関係ありませんが、滋賀県の人は車の運転免許をとったら、取り合えず琵琶湖を一周すると聞いたのですが、実際はどうなんでしょうか? 滋賀県の方、これを読んでいたらコメントに書いてください(^-^)
天智天皇(中大兄皇子)「いつ唐が攻めてきてもいいように、国の制度をもっと強固なものにしなければ! 軍資金を集めて、なおかつ徴兵しやすいように戸籍管理を徹底的にしよう!」
こうして出来たのが『
白村江の戦いで負けた結果、天皇を中心とする中央集権国家の基礎が出来上がっていったのです。
天智天皇「これでガードも制度を固めた! さあ、唐! いつでも来い!」
日本VS唐の戦いは一体どうなるでしょう
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