第9話 強くなりすぎたっぽい?

 あれから五日が経ち俺のレベルも大分上がった。剣聖100、剣鬼100、槍兵50、弓兵50、斥候50、闘士50、騎士50という感じでMAXまで上げることができた。その理由はスキル《覇者》で《早熟》の効果を五倍にしたからだ。


「いや、まじで強すぎる」

 ちなみに今ステータスはこんな感じ


 HP208700/208700

 MP17530/17530

 筋力203980

 耐久192580

 敏捷174200

 魔功5000

 起用6800


 何故こんなバカみたいに上がるのかと言うと称号新人を《覇者》で倍増させた結果だ。


「いや阿呆か」

 今の合計レベルは918【覇王】を上げただけだが破格のステータスだ。

「まあ、これだけ上げとけば大丈夫だろう」

(多分)


「そろそろ学校に行くか」

 あれから一度も学校に行っていないので取りあえず行ってみることにした。

「多分一般人の避難所になっていると思う」

(はあ~面倒なことになんなきゃいいけど)

 俺は学校に向かい始めた。





~自宅にて~


「はあ~」

 黎司が学校に向かっている時、美里は溜息を吐いていた。

「黎司くん今何処にいるのかな……?」

(私が手伝おうとしても足手纏いにしかならないよね……)

「早く会いたいよ……」

 美里はまた溜息を吐いていた。






~学校にて~


 学校の体育館には生徒と教師だけでは無く避難してきた一般人が大勢集まっていた。

「はあ~」

 そう溜息を吐いたのは東堂綾乃、この学校の生徒会長だ。腰まである黒髪に蒼い瞳の美少女それが東堂綾乃だ。

「どうかしましたか会長?」

 そう綾乃に問いかけたのは副会長の蒲原和也、黒髪黒縁眼鏡のフツメンだ。

「ああ、蒲原くんか」

「はい、大丈夫ですか?」

「いやなに、ただ何時になればこの騒ぎが収まるのかを考えていてね」

「それは……」

「分かっているよ、終わるわけないと」

「会長……」

 すると……

「ああ~終わった~!」

「まじで疲れた」

「本当それな」

 そんな声が聞こえてきた。

「ああ、レベル上げ組が帰ってきたようだな」

「そうみたいですね」

「見たところ目立った怪我も無さそうだ」

「はい、まあ怪我が無いのにこしたことはありませるから」

「ふふっ確かにそうだな」

「ええ」

「さて、行くか」

「はい」


「やあ、無事のようだね」

「あ!会長!」

「やあ、宮守くん」

「はい!多少怪我はしましたが死傷者はいません!」

「ああ、報告感謝する」

 宮守蓮、赤い髪に同色の瞳をした男だ。

「C班は無事に帰って来たようですね」

「ああ、そうだな蒲原くん」

 班分けを行いそれぞれ戦闘組と補助組に別れている。A~Fまでが戦闘組、G~Jまでが補助組。補助組の主な役割は武器の整備や薬の製作あとは料理などだ。ただ人数が多いので一人あたりの食事は少なめだ。だいたい一班5~6人くらいだ。

 

 ちなみに綾乃と蒲原は同じA班だ。

 

 東堂綾乃(17)(女)

 

 種族:人間

 職業:【剣鬼】【剣士】【弓兵】【斥候】

 レベル78

 合計レベル228

 

 HP5250/5250

 MP1080/1080

 筋力1890

 耐久1670

 敏捷2020

 魔功310

 器用1340


 蒲原和也(17)(男)


 種族:人間

 職業:【剛槍兵】【槍兵】【闘士】【斥候】

 レベル58

 合計レベル208


 HP5020/5020

 MP1650/1650

 筋力1820

 耐久1700

 敏捷1830

 魔功360

 器用1170


「やっぱり会長達レベル高いわね」

 そう言ったのは黎司の元カノである桐生愛華であった。腰まであるウェーブの茶髪に翡翠の瞳をしていて綾乃クラスのスタイルの持ち主だ。


 桐生愛華(16)(女)


 種族:人間

 職業:【紅蓮術士】【魔法使い】【斥候】

    【僧侶】

 レベル32

合計レベル182


 HP2020/2020

 MP5800/5800

 筋力350

 耐久980

 敏捷560

 魔功3020

 器用410


「君も充分高いと思うが?」

「レベルが低すぎるわ」

「何故そう思うんだ?」

「そうよ!充分高いわよ!」

「まあ、会長達を抜きにしたら一番は愛華だからな~」

 そう同じ班の高木愛梨と宮守蓮が言った。

「昨日黎司を見かけた」

「なるほどやはり生きていたか」

 綾乃と黎司は共に全国大会で優勝経験者で綾乃は黎司と仲が良かった。それ故に黎司が居なくなったのを心配していた。

「黎司の合計レベルは800を超えてた」

「「「「「「「っ!?」」」」」」」

「だから、まだまだ」

「それは本当か?」

 思わず蓮が問う。

「うん」

「でも合計レベルって500までじゃなかったっけ?」

「違うわ愛梨」

「そうなの?」 

「超級職に就けばレベル上限はなくなるみたいね」

「超級職?」

「そんなのがあるの?」

「ええ、超級職とは上級職を超えた最高クラスの職業のようね」

「どうやったらなれるの?」

「いろいろな条件をクリアする必要があるみたい」 

「条件って上級職みたいなの?」

「上級職も遥かに厳しいみたいだわ」

「え!?」

「上級職でも結構厳しかったぞ!?」

 光崎彩音と須郷湊がそう驚いた。

「黎司が何の超級職に就いていか分かるかい?」

 綾乃がそう聞いた。

「確か【覇王】だったわ」

 そう愛華が答えると……

「【覇王】?」

「なんかめっちゃ強そう」

「ええ、実際王系超級職で最強の職業みたいだから」

「最強……」

「ん?王系ということは他にもあるってこと?」

 そう愛梨が言った。

「ええ、他にも神系や超系、将軍系もあるみたいね」

「へえー」

「その【覇王】の条件とは?」

「あ!確かに気になる!」

「ああ、確かにそれは気になるな」

「…………」

「如何したの愛華?」

「いや……よくこんな条件をクリアしたわね」

「そんな難しいの?」

「難しい何てもんじゃないわ」

「ええ……」 

「まじ?」

「絶対に就かせる気がないわ」

「……どんな条件なんだ?」

「下級職の状態で自身の合計レベルと筋力、耐久、敏捷の合計値が十倍以上高い超級職を単独で十人以上殺すこと」 

「「「「「「…………」」」」」」

「あと……」

「「「「「「まだあんの!?」」」」」」

「ネームド・モンスターを単独で十体以上討伐すること」

「「「「「あいつやべー……」」」」」

「ふふっ流石だな」

「ええ」

(((((あっこの二人もやばかったみたい)))))

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ある日気がついたらモンスターが現実世界に蔓延っていたのでとりあえずガチャを回したいと思います。 影山阿輝 @1181027210

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