第4話 ヒロイン登場?

「ああ、そういえば今日学校だったな~」

 今更ながら今日が学校ってことを思い出した。

「まあどのみちこんな返り血まみれじゃ行けないわな」

 俺の制服はモンスター共の返り血で真っ赤になっていた。

 ちなみに今の俺のステータスはこんな感じだ。


 鈴守黎人司(16)(男)


 種族:人間

 職業:戦士

 レベル9

 合計レベル9


 HP445/445 489

 MP86/86 94

 筋力172 189

 耐久140 154

 敏捷44 48

 魔功54 59

 器用60 66

 SP21

 

《魔法》

 無し

《スキル》

 危険感知 敵意感知 自動防御 パリィ

《ユニークスキル》

 早熟 怪物殺し 

《エクストラスキル》

 無し

《ジョブスキル》

 アタックソード パワースラッシュ 

 ディフェンスアップ パワーアップ

 根性 剣の舞 剣術

《称号》

 新人 一人前


「あれから約三時間ぶっ通しで狩りまくったから結構レベルがあがったな」


 危険感知:自身に危険が及ぶ際に事前に分かるようになる。

 敵意感知:相手が自身に敵意を持っているかが分かる。

 自動防御:自身に攻撃が迫っている際に自動で武器もしくは盾で防ぐ。武器や盾を持っていない場合発動しない。

 パリィ:相手の攻撃に合わせて武器もしくは盾で弾く。武器や盾を持っていない場合発動しない。

 一人前:十体以上のモンスターをソロ討伐時に与えられる称号。全ステータスを1.1倍にする。


「ブオォォォォン!!!」

 近くに雄叫び声が上がった。

「この声はオークか」

 すると。

「キャャャャーーーー!!!!」

 と女性の声が聞こえた。

「オークに狙われたか!」

 俺は声のあった方へ駆けだした。



 そこにいたのは一体のオークと服と下着が破かれ裸同然の格好をした二十代前半の茶髪の女性だった。

(いかにもな展開だな)

「しょうがないか」

 手に持った木刀を握りスキルを放った。

「パワースラッシュ!」

 MPの半分を使って強化した斬撃でオークを真っ二つに両断する。

「……へ?」

「あの、大丈夫ですか?」

「え?……あ、ああうん大丈夫。貴方が助けてくれたの?」

「はい」

「そう。ありがとうね」

「いえお気になさらず」

(それにしても凄い美人だなこの人)

 少しウェーブがかかった茶髪を腰まで伸ばしたスタイル抜群の巨乳美女だ。

「ふふありがとう。私は秋川美里よ貴方はの名前は?」

「鈴守黎司です」

「そう。よろしくね黎司くん」

「はい美里さん」

 そう呼びブレザーを彼女にそっと渡した。

「どうしたの?」

「その格好はいささか刺激が強すぎるので」

 そう言うと彼女は慌ててブレザーを取って前を隠した。

「うう、ごめんなさいね見苦しいものを見せて」

「いえ見苦しくはありませんよ」

「本当?」

「はい」

「なら良かった」

「それでどうして襲われていたんですか?」

「今日非番でね、家に居たんだけどさっきのモンスターがやって来て家を壊されちゃって」

「それで逃げてきたはいいけどオークに捕まったと」

「ええ」

「これからどうしますか?」

「これから?」

「はい」

「そうね。行く当ても無いし迷惑じゃなければ貴方と一緒に居たいかな」

「分かりました」

「いいの?」

「はい。その代わりちゃんと働いてもらいます」

「何をすればいいの?」

「そうですね……なにがいいですか?」

「……じゃあ、そ、その~えっちじゃだめ?」

 上目遣いをして聞いてきた。

「大丈夫なんですか?」

「……うん」

「じゃあそれで」

(性欲には勝てなかったよ……)

「う、うん」

「じゃあ家に行きましょうか」

「うん」

 そう言って美里さんをお姫さま抱っこをして駆けだした。







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