第5話 お楽しみ
「そういえば」
「どうしたの?」
「今更ながら家族や彼氏がいるんじゃあ……」
「ふふ、大丈夫よ家族は秋田に居るし彼氏は今は居ないから」
「そうですか」
「以外?」
「はい。美里さん美人ですし」
「ふふ、ありがとう」
「それにしても……」
「うん?」
「働けといったら体でなんて言うとは思いませんでした」
俺がそうからかうと彼女は恥ずかしそうに俯いた。
「う、うう……」
「ひょっとしてビッチなんですか?」
「ち、違うから!?」
と慌てふためく姿を見て思わず笑みを浮かべる。
「あはは」
「もう……」
俺が笑うとまた恥ずかしそうに俯いた。
「じゃあ本当にどうして?」
俺がそう聞くと。
「だって私料理もできないし戦うことだってできないから……」
「それで」
「だから私にできることはせいぜい気持ち良くすることくらい……だから」
どうやら彼女は彼女なりに思い悩んでいたようだ。
「ふ~ん」
「……やっぱり嫌かな?」
「いいえ」
「本当?」
「はい」
「なら良かった」
不安そうだった彼女の顔に笑顔が戻った。
「さて、着きましたよ」
「へえーここが黎司くんのおうちなんだ」
千葉市の端っこの方にある普通の一軒家だ。
「さて、入りましょうか」
「うん」
玄関の扉を開け家の中へ入る。
「お、おじゃまします」
彼女が恐る恐る入って来た。
「右側がリビングだから先入ってて」
「黎司くんは?」
「俺は自分の部屋に用事がある」
「あ、そうなのね。分かった」
そう言って彼女はリビングに入っていった。
「さてと着替えるか」
階段を上り部屋に入ってタンスから着替えを取り出し着替えた。
「これでいいかな」
姿見の前に立ち服装を確認する。
「大丈夫そうだな」
別のタンスから女性ものの服と下着を取り出す。
「愛華の服があってよかった」
この服と下着は元カノの桐生愛華のものだ。
「問題はサイズなんだよなー」
愛華はスタイルが良かったが美里さんはそれを上回るスタイルだから少し心配だが……
「まあいいか」
俺は愛華の着替えを持ってリビングに向かった。
「美里さん」
「どうしたのそれ?」
俺が持ってきた着替えを怪しんでいるようだ。
「これは元カノのやつなんだけど、さすがにブレザーだけじゃあね」
「ふ~ん」
そう言って彼女は羽織っていたブレザーを床にそっと落とした。
「美里さん?」
俺は彼女の裸体に目を奪われた。
華奢な体。豊満な乳房。ツンとした桜の蕾。細い腰。安産型の形のいい尻。ムチッとした柔らかそうな太腿。どれをとっても最高の体だ。
俺は思わずゴクリと息を呑んだ。
「ふふふ、どう?」
「凄く綺麗です」
俺がそう言うと笑顔を浮かべ耳元で囁いた。
「じゃあ、えっちしよ?」
そう妖艶な声と女性特有の香りに理性が切れソファーに押し倒した。
「う~ん」
どうやら俺は寝ていたようだ。
「今何時だ?」
立てかけてある時計を見ると五時半となっていた。
「まじか、もうそんなんか」
そう愚痴りながら隣を見てみると全裸の美里さんが寝ていた。その妖艶な肉体には白濁の液体がこべりついていた。
「やべーまたムラムラしてきた」
「う、う~ん」
そんなこと言っているうちに美里さんが目を覚ました。
「ふぁ~。どうしたの?」
「ごめん美里さんもう一回」
そう言ってもう一度彼女を押し倒した。
「ええ~!?」
結局夜中まで続いた。
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