ちょっとおかしな小説

昼の猫

第1話     ストーカー

私は、探偵だ。


今日も、ストーカー被害にあっている女性がやってきた。


「なぜか最近、特に外で、人にみられている気がして。私、心配性で…。夜も眠れなくって、どうか解決してください。」


そういってから、付け足す。


「いつもなら、忘れっぽいのでこんなに悩まないことが多いんですけど。ずっとみられてるような気がして、気になるんです」


そう頼んできた彼女に、


「任せてください。必ず見つけますね。」


と答える。


私は、お金は高いが、必ず解決することでそれなりに名が通っている。


私は胸を張って大丈夫ですと彼女に言った。






早速今夜、張り込みを開始した。


怪しい人影は見えない。


少し安心してから、気合を入れて、周りを見る。


すると突然、後ろからがばっと羽交い絞めにされた。


「誰だ!」


そう叫ぶと、


「俺は探偵だ!」


と声が聞こえた。


どういうことか考えながらも、


「俺も探偵ぁ!」


と叫ぶ。


2人とも、どういうことか、きょとんとする。


すると、


「俺も探偵なんだが!」


と、もう一人の探偵を名乗る男が出てきた。



私は忘れていた。


彼女は、心配性だけじゃなく、忘れっぽくもあるのだと。

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ちょっとおかしな小説 昼の猫 @hirunoneko92

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