第3話

ハルは通信教育を受けてみるが学校へ行っていない分遅れ気味だ。

大学生だったというタマオに聞いた。

タマオはハルがどの程度の学力なのか自身の参考書から問題を出してみた。

中学の問題も解けない。

そこで小学上級のテストをやらせると

「なめてんのか! こらっ!」

ハルはタマオの腕をつかみ怒鳴った。

タマオは腕を振り払い

「今のが君の実力じゃないか、ここから少しでも解いていこう」

「ちっ」

舌打ちするが現実を突きつけられたハルは言うことを聞くことにした。

小学生問題から少しずつ解いていくハル。

家庭事情がなければ学力には問題はないとタマオは察した。

ここからハルの奮闘が続く。

タマオはハルのために学習プログラムを組んだ。

ときには小テストで実力を見極める。

(思った通りだ彼女はやればできる子なんだ)

通信教育もテキスト通りの実力もつけてきた。

派手な装いな子に真剣に教えるタマオ。

文句も言わなくなり真剣に応えるハル。

どこかしら心を通わせるようになった。

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