まさかの二日目飛ばして、三日目

「終わったな……テスト」


「あぁ、終わったな。終わったな」


「お前は何が終わったんだ。なんか違うもんが終わってんだろ」


「そうだなぁ。俺、どうしよっかな~」


本当に。


「いや~まさかなぁ、あと一問だったのにな~」


「お前はあれだろ。あと一問は百点の一問だろ」


「お前はあれか、あと一問で赤点回避の一問だろう?」


「はは、ばれちまったか」


考えなくてもわかる。

はぁ、、、家に帰ろう。




何が終わったのか話をしよう。

問題が発生したのは二日目である。


「国語どうすんだよ」


そう。

俺がやっていたのは数学である。

もちろん英語もある程度やった。

要は、社会や理科と同じで単語を覚えるだけに今回は絞ったからな。

そして、国語はなにもしなかった。


そうなにもしなかったのだ。

なにもしなかったのだ。


それに気付いたのは、テスト二日目である。

武田に聞くと、


「あぁ、そうだな」


肩が凝っているのか、首と肩を交互に触っている。

さすってやろうか?


「あぁって、、、」


「だってお前さぁ、それは欲張りってもんだろう。そもそも、数学と英語の赤点回避で手一杯なんだよ。さすがに一度に全部は無理だよ」


「そうか。そういや俺お前らの力過信しすぎてたかもな」


「おう。そうだな」


首を振る武田。

首大丈夫か?


「肩凝ってんの?」


武田は肩を回し。


「いや、テスト勉強したらそうなるでしょう。普通」


「普通?」


武田は呆れた顔をする。


「お前はあれなの?外国人なの?」


「なんで外国人?」


「いや、外国人が肩凝らないって話聞いたこと無し?」


「なし。俺に雑学を期待すんなあよ」


「おお、そうだったな」


そうだったな!という顔をする武田。

どんな顔だよ……


「あれだな。運動してるか?」


武田は微妙な顔で


「あ~いや~、、、運動が大事なのは知ってるけどね?」


「まぁ、お前運動音痴ぃぽいもんな」


「おう!俺は運動音痴だぜ」


「なぜ開き直る」


俺は運動はできる。

ヤンキーが運動音痴なんてありえないだろう。

喧嘩で負ける。


「はぁ、まぁ俺的には勉強ができているからまぁね?」


「そうか?勉強だけじゃあやってけねーぞ。喧嘩にかてな~い」


「いや、頭を使って喧嘩回避するよ」


頭をトントンと指でこずく。


「まぁ、今度走る?」


「うん」


武田はうなずいた。

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