退学を回避する方法lesson1!!

次の日、朝学校に向かおうと家を出ると


「おはよう」


武田だ。

これが可愛い女の子ならうれしいものの、男に来られると気持ち悪いだけである。


「なんでここに?」

「いや、お前見てなかったらすぐに問題起こすだろ。お前おもしろいから卒業できるよう、全面的にサポートすることにしたんだ。その一環だよ」


「はぁ。別に問題なんて起こさねーよ」


「いやさぁ、、、はぁ~とりあえず自由にやららせてもらうぞ」


「ちっ、勝手にしやがれ」


そんなこんなで学校に一緒にいった、、、悪くねぇな。



「あ、あいつは」


俺はそこで昨日声をかけた女を見つけた。


「白だ……」


「白?何言ってんのお前。あ、あいつ昨日の」


俺はその言葉を聞くや否や、女に近づき


「よう、昨日は世話になったな」


「あ、あんたは!?」


女はあせった表情を浮かべる。

それもそのはず、確かに俺はあいつに声をかけ下手したらというかまんま不審者だった。

しかし、その後の女の行動は正直過剰防衛である。

別に体に触れた訳でもなし。

それに俺の頬にはその跡が残っているのである。


「いやぁ本当どうしてくれようかなぁ?」


「ふん、あんたが悪いのよ。それに私が何かしたって証拠がないじゃない」


「それはどうかな?」


と不敵な笑みを浮かべる。


「そうだ、こいつの言う通りこっちには俺という目撃者兼撮影者がいる」


珍しいことに味方についてくれた。

ていうか、撮ってたのかよ……


「えっ!……まさか、撮っていたなんて」


「許して欲しかったら――」


俺が調子にのって脅そうとすると、武田に睨まれた。

味方になる分俺に任せろと言っている気がする。

寝返られるわけにはいかない。


「許して欲しいなら、この山下の世話をやいてやってくれ」


「はぁ?!」「はぁ?!」


シンクロした。

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