退学を回避する方法lesson2!!
「とにかく、私の言うことを聞くこと。いい?」
へへ、こんな美人にお近づきになれるなんてなぁ。
退学はするもんだぜ。
結局武田の計らいでなんやかんやなり、俺の卒業を手伝ってくれることになった。
俺の目論見とは違うがまぁ、、、いいんじゃね?
「へいへい。わかってますよ」
とニヤニヤすると
「そういやあんたって二年生までいったことあるんでしょ?ってことはある程度勉強できるでしょ?」
「あ?できねーよ」
「はぁ?じゃあどうしたってのよ」
「カンニングに決まってるだろう?」
「か、カンニング……そんなにうまくいくの?」
疑ってるようだ。
正直勢いでいってしまったが、面倒なことになりそうな気がする。
が、俺はそこまで賢くなかった。
カンニングのつけだな。
「おお。誰かに協力してもらったりな。それに先公が寝ることも多いしな」
「それで二年生までやってきたの!すごいわね」
「だろう?」
「ほめてねーよ。でもそれじゃあ卒業は厳しいわね……」
「またカンニングすればよくね?」
「あんたねぇ、誰がそんなのに協力するのよ。だいたい、中学の友達が同じクラスにいなかった二週目は一年までしかもたなかったでしょ?」
実際の退学理由は赤点がかさんだ訳ではない。
それで起こることは退学ではなく留年だ。
だがまぁ、留年確定の成績ではあったからどっちみち卒業はできない。
「まぁ確かに。じゃあどうすんだよ」
「勉強しかないわね」
「いやどうすんだよ」
「私が教えるわ。成績は良いもの」
「成績が良かったらこんな学校いねーよ」
「事情があるのよ」
「お前さあ、人にものを教える難しさわかってる?俺をなめんなよ?」
呆れた顔で言うには
「何その自身。はぁ、わかってるわよ。そのうえでいってんの。どっちかというと私、生活態度の方が心配なんだけど」
本当に心配そうな顔をしている。
美人の心配する顔は良いよな。
「武田くんと二人で見張るけど、できる範囲だからね。それ以外は頼むわよ。とりあえず今日あんたの家行くから」
「はぁ?」
準備してねーじゃねーか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます