第3話 サウザンド・ガルディオン・シウス



 私には、1000号という番号がつけられている。

 しかし、王子は私に新しい名前をつけた。


 サウザンド・ガルディオン・シウス。


 王家に存在するものには、ガルディオンの名前を。

 その中で戦闘人形には、シウスの名前が付け足される。


「ササ、どうだ? 何かおかしなものは見えるか」

「いいえ。特に町の様子に変わったところはありません」


 そして、愛称はササ。


 王子は長ったらしい名前が嫌いなのだ。


 そういう王子の名前も長ったらしい。


 フィルリオン・ガリディオン・ディスト。


 それが名前だ。


 王子曰く、自己紹介の途中で噛みそうな名前、らしい。


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