第2話 フレアザウス
フレアザウスという国は常夏の気候が特徴だ。
四季豊かな国と比べると、寒暖の差がまったくない。
一年中温暖な気候が続いている国だ。
そのため、暑い環境になれるため、強い日光を遮るために、人々はぶ厚い布を体に巻き付けて生活している。
日差しの熱を通さない土を選んで、建物も作られている。
幸いなのは、湿度が低い点。蒸し暑くはなかった。
確かに暑い国だが、フレアザウスの国では、涼しい場所に行けばそれほど暑さは苦にならなかった。
しかしそれは人形には関係ない。
機械人形は汗をかくこともないし、高温環境を不快に思う事もない。
男性が言葉をかけてくる。
そこで私は考え事から、意識をひきもどした。
声をかけてきたのは、どことなく気品あふれる若い男性。
「こうして下々の者達の暮らしを見るのも王の勤めだ。分かるな」
「はい、マスター」
私。
戦闘人形1000号は、頷いた。
この国フレアザウスの王子専用の、人形だ。
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