第29話【古戦場の影】
それから2日後、
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「師匠、、、。ワタシ達はどこへ向かっているのですか?なんだか、さっきからその・・・。」
先ほどからか、生臭い臭いが森中に満ちているのを
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「・・・。もう少しだ。時期に分かる。」
しばらくの沈黙の後、
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「俺は、お前達になぜ忍びになりたいのかと聞いた。そして、各々が立派な理由を述べてくれたな。・・・だがな、立派な夢とは裏腹に結果はあのざま・・・。いいか。お前達は、甘い。・・・忍になるということがどういうことが分かっていない・・・。皆を守るために忍びになりたいと言った。だが、皆を守るということがどういうことなのかをお前達は知らない。温かい平和な村で育って今、世間で何が起きているのか、まったく知らないでいる。・・・・・・これを、見ろ・・・。」
薄暗い森の中を歩き続けて何時間になるだろうか?木々の間から突然見えたその場所は、広大な草原だ。しかし、そこは普通の草原では決してなかった。馬や、甲冑を着た何人もの人間が重なるように倒れて、おびただしい量の血を流して辺り草原を真っ赤に染め上げいた。辺りは、消炎と血のにおいで立ち込めていて、今にも吐きそうだ。
5人は、眼前に広がるあまりの惨状にただただ呆然と立ち尽くす。しかし、
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「大丈夫ですか!?しっかり、してください!今、手当てを!」
しかし、その時だった。
【ホタル】
「
【男】
「うぁあああああああああ!」
男は、右腕に握られていた刀を
【
「小僧。こんなところに来ちゃ、危ないぜ?」
男の忍びと、
【
「
【
「
【
「・・・俺の弟子だ。」
しばしの沈黙の後、
【
「お前の弟子?笑わせるな。才能の欠片もなさそうなやつらばかりじゃねぇーか。目を見れば分かる。人を殺ったことのない、
【
「・・・
【
「なんだなんだ?冷たいなまぁ、いい。こちらも仕事中なんでね。次会えるのを楽しみにしてるよ、、。あ、そうそう、そこの銀髪のお前。」
不意に話をふられ、
【
「は、はい。」
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「助けられておいて、礼も言えないなんざ、忍びというよりもまず人として失格だぜ?」
【
「す、すみません。助けていただいてありがとうございます。」
【
「ふん。また、会おうな。
【
「全く、風変わりな男だ・・・。
【
「・・・はい。」
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