【第六章】本流の村での年末年始
第20話【予言の巻物と東家の家系図】
12月31日ー明け方
【
「さっ。お前ら、出るぞ。」
【
「お前ら、次にここに来るときは、ホタル、ネネ、一平も来る。だから、修行をさらに厳しくする。そんなもんだから、正月は餅でも食って体をよく休めておけ。それと、これをお前達に。」
そう言うと、
【
「赤い方は、
二人は、木刀を腰にさし、嬉しそうに礼を言う。
早朝に小屋を出て、山を降り終わる時には、お昼時になっていた。そして、もう少しで山のふもとというところで
【
「お前達、もうここまでくれば帰れるな?」
【
「うん。でも、なんでそんなこと聞くんだ?」
【
「俺は、よそ者だ。正月ってのはな、家族で一緒に過ごすものなんだよ。俺がいては、余計な気を使わせてしまうだろう。」
【
「何を言ってるんですか!師匠はもう、ワタシ達の家族です。」
【
「そうだ!そうだ!俺は師匠のことぃーちゃんだと思ってるのに!そんな事言われたら、悲しいじゃんか!」
【
「お、おい・・・!」
【
「さぁ、師匠。ここまで来たらもう一人で小屋に戻るのは無しです。一緒に
【
「そうだぜ。師匠。一人で勝手に小屋に帰ったら、俺と
【
「まったく・・・。しょうがないな・・・。」
【ホタル】
「お師匠様、
【子供1】
「
【子供2】
「
【子供3】
「いやいや、俺のも見てよ!この羽子板で遊ぼう!
【
「おおおー!皆すごいじゃないか!明日、皆で遊ぼうね。」
すると子供達は、とても残酷そうな顔をする。
【
「やれやれ、
【
「ちぇっちぇ!なんで
【ホタル】
「まぁまぁ、遊んでくれるお兄ちゃんというのは、子供にモテるのよ。」
【
「なんだよ!俺だって、遊んであげてるだろう?」
【ホタル】
「
ホタルは、苦笑いをした。
【
「なんだよー。ホタル、どういうことだ?なぁー師匠!俺だって良いお兄ちゃんなんだぜ?こいつらは、ほんっと、見る目ねぇーよな!」
【
「まぁ・・・ガキにガキの世話は、できないからしょうがないんじゃないのか?」
【
「師匠まで、そう言うのかー!もー!!!」
その後、
【
「皆、よく帰って来てくれた。
【
「御意。」
四人は、倉庫へと向かった。倉庫の中は、長らく使われていなかったのか、保管されて物はホコリを被っていた。それぞれがホウキや、雑巾がけをして行く中、
【
「あ、それ。ホタルの先祖が書いたとされる予言の巻物とその中に一緒に包まれてるのが
【
「予言の巻物と家系図?」
【
「師匠、この巻物と家系図の裏に書かれていること、なんて書いてあるか分かりますか?ワタシ達は、それ、読めないんですよ。父上や母上に聞いても、教えてくれなくて・・・」
<i523248|34716>
https://34716.mitemin.net/i523248/
【
「・・・。」
【
「師・・・匠??」
【
「・・・。ずいぶんと古い字で書かれているから、俺にも分からんな。」
【
「そう・・・ですか。」
これ以上聞くのは気が引けた。何か、隠さなければいけないような内容が書いてあったのだろうか?
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