第10話【毒と夢】
自分は斬られたはずだ。
【???】
「やれやれ、お前、どうしたの?」
【
「バーカ!こんなやつに何、ビビってんだよ?いつものお前なら、こんなやつ片手で倒してるだろう?」
【
「
見ると、木刀を持った
【
「ホタル、
【
「カァー!!!」
カラスの鳴く声がする。あぁ、そうか。助かったんだとそう思った。もう、危険はない。誰も死なない。そう思った途端、
【
「お、おい!
【ホタル】
「
【
「しっかりしろ!
<i518791|34716>
https://34716.mitemin.net/i518791/
・・・・・夢を見た。不思議な夢。シャリン・・・、シャリン・・・シャリン・・・、シャリン・・・、
ここは、ホタルの家の一間。
【ホタル】
「ボタンおばあ様。あるだけの解毒薬を持って参りました。」
【ボタン】
「どれどれ、診てみよう。」
ボタンは、布団に寝かした
【ボタン】
「こ、これは!ホタル
【ホタル】
「は、はい・・・。めまいと吐き気それと、震えが止まらないと・・・それに、熱まであるようで・・・。」
【ボタン】
「残念じゃが、ここにある解毒剤はどれも
【ホタル】
「そ、そんな・・・!うぅ、
ホタルは
【
「バカ!オレを置いていくなんて・・・、!バカ!!!
【ボタン】
「そう。どの解毒剤も
【ホタル】
「うぅ・・・なぜ・・・ヒック、、なら?」
【
「・・・、くっ・・・なぜ、、なら?」
【ボタン】
「
えっ!?!????!?!?!!?
あまりの衝撃発言に一瞬その場の時が止まる。
【ホタル】
「ででででも!
【ボタン】
「これは、ただの青あざじゃ矢が刺さった衝撃で内出血したのじゃろう。じゃあ・・・めまいに吐き気、震えなんてのは、典型的な風邪の症状じゃ。二、三日も寝ていれば治るじゃろう。」
【ボタン】
「お
【
「はい。かしこました。」
ボタンは、雪嶺家に仕える女中、
【
「・・・兄上・・・。また泣いてるのか?昨日、泣かないって誓ったばかりだろう?・・・それじゃあ・・・三日坊主にもならないよ?」
目を覚ました
【
「こ、これは、涙なんかじゃねぇーよ!お前運んでくる時に、天泣様が、雨を降らせて、そ、その雨が目に入って流れてるだけだ・・・。」
【
「全く、兄上は、しょうがないな・・・。本当に・・・。」
熱にうなされて、
どれくらい時間が経っただろうか・・・。近くで鳥の鳴き声が聞こえる。そしてその鳴き声は、だんだんと大きくなっていく、そして・・・
【
「う、うるさいっ!」
【
「・・・
意識ははっきりしてきたもののまだまだ起き上がろうと思えるほど、体は元気ではなくただただ、気だるく重い体に戸惑う。しかし、ふと、自分の横を見ると体が重いのは自分の体調のせいだけではなかったことに気づく。
近くで鳥の鳴き声が聞こえる。そしてその鳴き声は、だんだんと大きくなっていく、そして・・・
【
「うるさい!」
【
「・・・
意識ははっきりしてきたもののまだまだ起き上がろうと思えるほど、体は元気ではなくただただ、気だるく重い体に戸惑う。しかし、ふと、自分の横を見ると体が重いのは自分の体調のせいだけではなかったことに気づく。
【
「二人とも・・・。」
【
「カァーカァー!」
【
「・・・そうか。ワタシは皆にたくさん心配をかけてしまったんだね。
【
「カァー!」
【
「・・・ありがとう。・・・。二人とも、、。ありがとう。だけど・・・。お、重い・・・。」
【
「
【
「おはよう・・・。兄上。」
【ホタル】
「
【
「
【
「なんだい?兄上。」
【
「
【
「だから、なんだい?兄上。」
すると
【
「テメェーコノヤロウ!何、くたばりかけてんだよ!それでも、オレの弟かよ!?くそっ。お前は貧弱すぎるんだ。オレが鍛え直してやる!ほら、立て!外に出るんだ!」
そう言うと、
【
「ちょっ!兄上!無理を言わないでくれ。ワタシは
病み上がりなんだ・・・。体もまだダルいし・・・。
【
「そんなこと、知ったことか!」
【
「だから・・・ワタシは病み上がりだと言っているんだよ!」
そう言うと、
【
「ぐはっ!!!!」
その枕は真っ直ぐに
【ホタル】
「おぉー!すごーい!」
【
「まったく・・・。もう。少しは休ませてくれ。」
しかし、
【
「・・・ふふふふ。兄に向かって枕を投げつけるとは・・・。100年早いわ!」
そう言うと
・・・・・・そして、その夜・・・・・・、
【
「なんで、こうなるんだよ!ぅ、う"ぉえーーー。」
【ホタル】
「あ、頭が痛いわ・・・。」
【
「ふ、二人ともごめんね。ワタシの風邪が、移っちゃったね。」
【
「良いんだ・・・。お前が、元気になったんだったら・・・、。う"ぉーえーーー!」
【ホタル】
「はい・・・。すぐに治るから。気にしないで。」
【
「二人とも、ありがとう。」
【
「これじゃあ、どっちが看病してたんだが、分からないな。ゲロゲロゲロゲロゲロゲロ・・・・」
【
「兄上なんだか、死にかけたカエルみたいだ。」
【
「お、お前・・・。体調の悪い兄にな・・・なんてこと言うんだ。ゲプッ・・・。」
【
「あ、ごめん。」
そう言うとホタルは笑った。ホタルが笑うのを見て、
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