経験談

第1話 始まり

 この話は小学低学年、大体1年生~2年生くらいに経験したことです。

そう、ここから地獄が始まったのです。


 とある小学校に入学した私は新しいことの連続で常にココロが踊っていました。

毎日毎日楽しいことばかり。

「こんな楽しいならもっといろいろやりたいなぁ」と思っていました。


 私は小学生の時、親の仕事が忙しいということから放課後は学童保育に通っていました。そこで「いじめ」が始まりました。


 ある日、学童保育(学童と略します)の中庭で遊んでいた時のこと。

小学生の外遊びと言えば鬼ごっこだったりかくれんぼだったりしますよね?

そう、鬼ごっこをしていた時です。

鬼から全力で逃げ回る私。 それを追いかける鬼。


ここまでは良かった。


鬼から逃げる中、上級生の前を通ろうとした時です。

その上級生が突然足を突き出してきました。

当然避けられるわけもなく転倒。ひざとひじを擦りむいてしまいました。

その時足を突き出してきた上級生は…


「ごめんね~! 足が当たったみたい。 本当にごめんね」


と言っていました。当時私は学童の先生にこう言いました。


「先生! ○○さんに足ひっかけられた!」


その時の学童の先生は


「上級生の○○君も謝っているから許してあげて」


と言っていました。

上級生が先に謝っていたので「謝ってるから良し」といった判断をしたのでしょう。

ただ、その時の上級生の表情は覚えています。

わざとやったのではないのなら、少なからず「申し訳ない」といった表情になると思います。

おそらくわざとやったのでしょう。その時の上級生の表情はニヤニヤとしていて「申し訳なさ」は微塵もなく、表情からでもわかるほどに馬鹿にしていました。


その日からです。

外で遊ぶ度に足を引っかけられたり、水をかけられたり、砂の塊を投げられたりとどんどんエスカレートしていきました。

その度に先生に報告していましたが、その行為は先生の目が届かないところで行われていたため「謝ってるから許してあげて」と言うだけで先生は何もしてくれませんでした。


ただ、先生の目が届かないところとは言っても毎回同じ人にやられたとなれば、いじめを疑ってもおかしくないですよね?

では、なぜこの上級生は疑われなかったのか…。


その理由は「上級生たちは複数人で足を引っかけたりしていたから」です。

さすが上級生。賢いですね。


ただ、この程度はまだまだ序の口。

放課後の学童でしかいじめ行為はありませんから。

この時の上級生たちは学校内にいる間は一切干渉してきませんでした。

そう、学校内は安全だったわけです。

しかし、足を引っかけられたりするようになってから数か月後、いじめの行為が変化していきました。



――数か月後――



 上級生たちからのいじめは相変わらず続いています。

ただ、いじめ行為が変化し始めました。

今までは学童に行ってから。つまり放課後に行われていたいじめ行為。

それがついに通常の休み時間でも手を出してくるようになりました。


今までは学校内では手を出してこなかった上級生が

「暇だから」

という理由1つで学校内でも手を出してくるようになり、学校内すら安全ではなくなってしまいました。


そう、ここからがです。


 上級生とやたらと仲の良い同級生っていたりしますよね? そう、彼らが見てしまったのです。上級生が私をいじめているところを。

まぁ、当然ですが助けてくれるわけもなく上級生に交じって私をいじめ始めます。


これでどうなるか分かりますよね?


休み時間だろうが授業中だろうが「いじめ」が絶えなくなったわけです。

どんな「いじめ」が増えたのでしょうか…。

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