第7話 スタジオトーク その3
「はい。以上が若手時代の堂島道汚さんでした。会社員として働いていて、そこからラジオの世界に飛び込んだ訳ですね。どうですか?ピンク伊藤さん」
司会の梅田美紀がピンク伊藤に振る。
「いやー、道汚さんの度胸も凄いもんやなと思いました。俺もお笑い芸人として覚悟してこの世界に入りましたけど、道汚さんの場合って、元は会社員やって安定した収入がありながらも、こっちの世界にどうしても入りたかったんやね。かなり悩んだでしょうねぇ」
「そうですね。母に親孝行できなくなるんじゃないかとか迷ったんですけど、自分の好きな事をやりなさいって母に言われて、それで背中押して貰えた事もあって、おかげでなんとか今日までやってこられています」
「はい。という事でね。二人目のサプライズゲストが来てくれています。どうぞ」
「ええ!?誰だろう!?」
スタジオに現れたのは、当時、ひる昼ヒルズのパーソナリティーを務めていた野口紀子だった。
「当時、ひる昼ヒルズのパーソナリティーを務めていた野口紀子さんです!」
「道汚さーん。呼ばれて来ちゃいましたー!」
野口紀子が手を振りながら現れた。
「おー、また懐かしい!!野口さんお元気ですか?」
「元気にやってますよー。最近、ちょっとギックリ腰になっちゃって大変だったけど、なんとかやってますよー」
「凄いなぁ。いやー、サプライズゲスト二人も連れてきてくれるなんて。ほんと嬉しいです」
「道汚さんはね。ほんと当時から喋りが上手かったんだけど、どんどん進化していくの。凄く声も聴きとりやすいし、一人の演者として尊敬しますね」
「いやー、勿体ないお言葉です。ありがとうございます」
「一回さ、スタッフ達と一緒に飲みに行ったよね。道汚さんお酒に弱くて、顔真っ赤にしてすぐダウンしちゃって。スタッフが家まで送って行ってくれたんですよね」
「ありましたね。そんな事。お恥ずかしい……」
「さあ久々の再会を喜んだところで、ラジオで大活躍中の堂島道汚さん。いつからテレビに出るようになったのか。それでは続きをご覧ください」
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