種書きVer.2

・世界観

 現代の日本、東京。

 誰も知らない場所で魔法少女たちが戦ってる。

 謎の敵「ディバイジャー」が世界を脅かしている。

 魔法少女は言葉の力を魔法「言霊法ことだまほう」へと変える。

 魔法少女は年齢と共に、力が弱まり引退を迎える。

 魔法少女に変身すると、全員もれなく11歳のロリになる。


・ディバイジャー

 Divigerディバイジャー、その名の通り「割切邪ディバイジャー」とでもいうべき存在。ディバイジャーの跳梁ちょうりょうを許すと、世界の全てが数字で割り切られてしまう。

 魔法少女の言霊法だけが、ディバイジャーを倒せる。

 ディバイジャーが数字で可視化した未来を、言葉で可能性へと戻すのだ。


・魔法少女

 ディバイジャーを唯一無力化できる存在で、言霊法を使ってディバイジャーと戦う。基本的には、杖魔じょうま(妖精さん)とペアで活動している。ロッド、ステッキ、ケイン、スタッフ、バトン、ワンド等のクラスがあり、各々得意な分野や戦い方が違う。また、その性質上、杖魔は魔法少女たちの身近なもの、思い入れのあるものがモチーフになっている。

 皆が皆、胸に魔法少女の紋様を刻印されている。ディバイジャー出現時には光る他、本人の情緒や感情に応じて形が変わる。力の限界と引退が近付くと、数字のカウントダウンに変わってしまう。


大黒寺だいこくじツララ

 一流広告代理店に勤める契約社員のサラリーマン。成人男子で24歳。気弱な陰キャだが、優しくて妙に倫理観や正義感は強い。平々凡々、どこにでもいる現代の若者だが、年上のかわいい奥さんがいる既婚者である。古い借家での貧乏生活だが、なんとかやりくりしている。

 中高と剣道にのめり込んでいたが、大学で日本トップレベルの剣道を知り挫折。その後は就職活動も上手くいかず、今に至る。

 妻は実は、魔法少女である。

 それを知ってて付き合い、結婚した。

 後半には彼自身が妻のステッキ、杖魔となって一緒に戦う。さらには、仕込み杖のように抜けてソードスタイルへと最終進化する。


・大黒寺コトナ

 ツララの妻で専業主婦、27歳。アラサーだが、今でも現役のレジェンド魔法少女である。クラスはステッキだが、相棒の杖魔が不在である。過去の戦いで死に別れたのだ。多くの魔法少女が十代後半で限界を迎えて引退するが、彼女にはまだまだ力が満ちている。

 性格はやや天然だが、芯が強く頑固で頑張り屋な一面を持つ。

 初めて自分の正体が他者にバレたが、そのことを秘密にしてくれていたツララにかれ、つい先日結ばれた新婚ホヤホヤの新妻にいづまである。むちぴちのどすけべボディで、家事にも夜の営みにも献身的な意欲を見せる。


四条シジョウリンカ

 現役の中堅魔法少女で、東京の中核戦力の一人でもある。しかし、引退が近付く中で不安を募らせ、心配するコトナの厚意で大黒寺家に居候いそうろうすることになった。17歳の女子高生で、スポーツ万能の優等生、そして軽音部のボーカルを勤めている。

 性格はクールでキツい印象があるが、根は優しいツンデレ。

 意識高い系の魔法少女で、言葉の力を歌に乗せて戦う。クラスはロッドで、杖魔はマイクスタンドにもなるロックくん。戦いの中で成長し、ツララ&コトナとの日々を「魔法少女の力と引き換えにしても守りたい日常」だと感じるようになる。結果的にロックとの別れ、力の喪失を経て引退するが、新しい夢と目標へと歩み出す。


・シスター・アウラ

 都内の教会でシスターとして暮らす少女。まだ14歳だが、妙に達観して大人びた母性を見せるおっとり美少女である。終始あららうふふといった感じで、魔法少女としての力を戦いに使おうとしない。そのことでリンカに責められても、どこ吹く風といった感じで自分なりの「ディバイジャーから人々を救う活動」を貫いている。

 クラスはケインで、魔杖は十字架がモチーフのエリオットくん。外国人ながらも、俳句や短歌の形で言霊法を使いこなし、最後には自らコトナたちと一緒に戦うことを選ぶ。ことわざや名言の引用が大好き。


六波羅ロクハラクロウ

 ツララと共に働く契約社員の青年で、ややヤンキー入ってるが女顔を気にする22歳のイケメン。周囲には上手く馴染なじめていないが、仕事は一生懸命でツララにだけなついている。

 本業はそこそこ有名なヴィジュアル系ロックバンドのボーカル兼ギタリストで、メジャーデビュー間近だがバンドメンバーたちの総意で(コロナ禍なのもあって)解散することになった。一人で音楽活動を続けるために、今は資金を求めて働いている。

 因みにリンカはクロウのバンド「アンリミテッド・クエーサー」のファン。


朝宮アサミヤナギリ

 ツララとクロウが勤める広告代理店の上司。正社員で課長代理、32歳。数字と効率を重視する冷徹な女性に見えるが、大勢の契約社員を束ねるだけのカリスマも持っている。

 実は昔は魔法少女で、バトンのクラスだった。そして、まだ正式に引退していない。力を失う恐ろしさから、ある日を境にずっと変身せずに大人になったのである。そんな彼女がいざという時に変身しようとするが、とっておいたはずの力はすでに失われているのだった。魔杖はチアリーダー時代のバトンがモチーフのエールちゃん。


・白樺音マイン

 異常なまでに頻発するデバイジャー事件の黒幕で、実はワンドのクラスを得た魔法少女。生まれながらに重い病を患い、幼少期からずっと入院生活をしている。偶然聴いてしまった余命宣告の、その数字に囚われ闇落ちしてしまった。

 魔杖は点滴用のスタンドがモチーフで、名前はルカちゃん。

 自分だけが辛くて苦しくて、そして命のタイムリミットが迫っている。そのいらだちと不安を、他者へ数字で現実を叩きつけることで紛らわしていた。最後はツララとコトナ、そして魔法少女の仲間たちによって救い出される。

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