人は特別な意味を求めたがる。特別な意味を付与しようと、自覚ある無しにかかわらず。だから、イベントやらフラグやらを探している。ラブコメは意味を持たせすぎている。現実だってこんなにドラマチックなんだ。これはラブコメではなく、あのメンバーにとってはマジなラブだ。ボケてツッコんで、ありえないハプニングやアクシデントや理不尽があっても。

 それは人が生み出してしまうもの。たった一つの恋心にアホなくらいに一生懸命になるのだ。だから傷むし、笑うし、後悔するし、かけがえがないのだ。

 だから、バカなくらいに四苦八苦したこの恋は、決してラブコメにならない。

                                       

                                   END


 編集担当・白瀬さんへ 

次回作は、こんな感じで。ネームの前にプロットにしてみました。どうでしょう? 羽吉とかがもうちょっとアクシデンタルにならないかなあとは思っていますが。その辺は打ち合わせで詰めてもいいですか? 

お手柔らかに返信下さい。

                                法流院愛より

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ラブコメにならない 金子ふみよ @fmy-knk_03_21

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ