小ネタ10 (ギャグマンガ日和パロ:ビーストマスター ギルドナ ~完結編~)

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◎登場人物

夢野 ヴァレス:月刊ミグランスに掲載していた漫画家の青年魔獣。


冨田 ソイラ:新しくなったヴァレスの担当編集。穏やかな口調に反して、なんか冷たい。



prrrrrrr prrrrrr…


「もしもし~。月刊ミグランスの~~ソイラです~~~。お疲れ様です~~。」

「え? ソイラさん?」

「はい~~~。今日から~私が~【ビーストマスター ギルドナ】の担当になりました~。宜しくお願いします~~~。」

「え? あの……ディアドラさんは?」

「亡くなりました~~~。」

「!? うそーーーーーーーーっ! な、何で!?」

「実は~初めて出来た妹との、温泉旅行の前にフラれたようで~~。」

「ええっ!? そ、それで自ら命を!?」

「いいえ~。ショック死です~~~。」

「ショック死!?」

「なんか仕事中に~妹さんから『じゃ、私、異時層に帰るから』と連絡が来て『ありえないんだぜ☆』と叫んで~~バタリとぶっ倒れました~~。」

「最後まで、その喋り方だったんですか……」



「それで~~。仕事の話に戻りますけど~~~。【ビーストマスター ギルドナ】、来月号で最終回です~~~。」

「!? うそーーーーーーーーーーーーーっ!」

「悪く言えば~~打ち切りです~~~。」

「わざわざ悪く言わないで下さい!」

「元々あまり人気無かったですけど~~~今月号は~~ぶっちぎりで不人気だったんですよ~~~。4コマ漫画の【100日後に出荷されるワニナシ君】より人気無かったです~~~。」

「マジですか!? でも急に最終回と言われても、困りますよ! 私のマンガ、やっと盛り上がってきたところなんですよ。四天王 (①アルド&オーガベイン、②ヘルオーガ、③デスオーガ、④オーガバロン) とか出てきて………。」

「戦いはこれからも続く~~~~みたいな終わり方でいいじゃないですか~~~~。」

「そういう終り方ってよくありますけど、私のマンガの場合敵のボスのオーガゼノンに主人公の妹アルテナ様が捕まっているじゃないですか。しかも食事は一日にワニナシ一個で地獄のような労働を強いられているんですよ。」

「【100日後に出荷されるワニナシ君】と被ってますね~~。」

「いや全然被ってないですよ!ワニナシしか一致してないじゃないですか! ……とにかく、そんな訳でオーガゼノンを倒さないとスッキリしないっていうか……。」

「そうですねえ~~~」

「しかもそのためには、色々条件があって…。オーガ砦の門を開くには、四天王を倒さないといけないし。オーガゼノンを倒すには、【4大精霊の武具】が必要だし。しかも今戦っている四天王のアルド&オーガベインは別名『ザ・不死身』って呼ばれる超タフネスで、10回斬らないと死なないんですよ。」

「何でそんな設定に~~~。」

「実はこのアルドって、猫が変身してるんですよ。で、『猫に九生有り』って言葉があるじゃないですか。だから猫の姿で9回、人間形態1回で計10話分くらい引っ張ろうと思ってまして。」

「何ですかそれ~~。猫が~~~人間になるワケないじゃないですか~~~。」

「そこは突っ込まないで下さい!! あと主人公ギルドナ様に、かつて魔獣王の座を争って、今はたもとを分かっているライバルジャゼルの存在をほのめかせているんですけど……。これ、どうしましょう?」

「さあ~~~。そこは~~まあ~~上手くまとめて下さい~~~。」


「はあ……(新しい担当さん、口調はのんびりしてるのに、何か冷たい)。で、その最終回のページは何ページもらえるんですか?」

「3ページでお願いします~~。」

「うそーーーーーーーーーーーーーっ!? 何で私そんな酷い扱いなんですか!?」

「ほんと~~人気無くて~~~~。」

「4コマ漫画の【100日後に出荷されるワニナシ君】だって毎回4ページあるのにっ!」

「あ~そういえば~~。【100日後に出荷されるワニナシ君】も次回で最終回です~~~。」

「え!? そーなんですか。【ワニナシ君】の最終回は何ページなんですか?」

「4ページですけど~~~~~~。」

「―――――――チクショーーーーーーーーッ!! ワ イ も う や っ と ら れ ん わ !!!!(カブトムシ魔獣化) 月刊ミグランスではもう描かねえからなあああああああああっ!!!!」

「はい~~~~~~。」





===============[1ページ目]===============

=                                   =

=             BEASTMASTERビーストマスター ギルドナ          =            =                                   =

=                      最終話 絶望を胸に    =

=                      すべてを終わらせる時…! =

=                MGCミグランスコミックス第1巻は、発売未定です。  =

=                          著:夢野ヴァレス =

=                                   =

= ギルドナ:『チクショオオオオ!』                  =

= ギルドナ:『くらえアルド!新必殺音速火炎斬カラミティ』            =

=                                   =

= アルド:『さあ来いギルドナアア!オレは実は一回斬られただけで死ぬぞ =

=      オオ!』                         =

=                                   =

=====================================




===============[2ページ目]===============

=                                   =

= アルド:『グアアアア!』                      =

= アルド:『こ、このザ・不死身と呼ばれる四天王のアルド(&オーガベ  =

=      イン)が…こんな魔獣王に…』               =

=                                   =

= アルド:『バ…バカなアアアア』                   =

= ドドドドドド                            =

=                                   =

= ヘルオーガ:『アルド(&オーガベイン)がやられたようだな…』    =

= デスオーガ:『フフフ…奴は四天王の中でも最弱』           =

= オーガバロン:『魔獣ごときに負けるとは、所詮は猫と低次元兵装よ…』 =

=                                   =

= ギルドナ:『くらえええ!!』                    =

= ザンッ                               =

= ヘルオーガ&デスオーガ&オーガバロン:『グアアア』         =

=                                   =

= ギルドナ:『やった…』                       =

= ギルドナ:『ついに四天王を倒したぞ…』               =

= ハアハア                              =

= ギルドナ:『これでオーガゼノンのいるオーガ砦の扉が開かれるはず!』 =  

=                                   =

= ギィィィ                              =

= オーガゼノン:『よく来たなビーストマスターギルドナ…』       =

= オーガゼノン:『待っていたぞ…』                  =

=                                   =

=====================================




===============[3ページ目]===============

=                                   =

= ギルドナ:『こ…ここがオーガ砦だったのか…!』           =

= ギルドナ:『感じる…オーガゼノンの魔力を…』            =

=                                   =

= オーガゼノン:『ギルドナよ…戦う前に一つ言っておく事がある』    =

= オーガゼノン:『お前は我を倒すのに【4大精霊の武具】が必要と思って =

=         いるようだが』                   =

= オーガゼノン:『別 に な く て も 倒 せ る』        =

= ギルドナ:『な、なんだと!?』                   =

=                                   =

= ゴゴゴゴゴゴ                            =

= オーガゼノン:『そしてお前の妹はヒマしてたから我の娘エルリガーゴと一緒に遊びに =

=         行った』                      =

= オーガゼノン:『あとは我を倒すだけだなクックック…』        =

=                                   =

= ギルドナ:『フ…上等だ…。オレも一つ言っておくことがある』     =

= ギルドナ:『このオレに魔獣王の座を争うライバルだった男がいるような =

=       気がしていたが別にそんなことはなかったぞ!』      =

= オーガゼノン:『そうか』                      =

=                                   =

= ギルドナ:『ウオオオいくぞオオオオ!』               =

= オーガゼノン:『さあ来いギルドナ!!』               =

=                                   =

=                                   =

=       ギルドナの勇気が世界を救うと信じて…!         =

=                   ご愛読ありがとうございました! =

=                                   =

=====================================












(ワニナシってアボガドの和名だと最近知りました。アボガドのカロリーはおにぎり一個と同じくらいあるみたいですし、やっぱり【どっこいオムスビ君 (※原作)】と被ってますね。

 ディアドラのセリフは如月姫蝶様の作品から『|ちょ、待てよ!』 (※https://kakuyomu.jp/works/16816452218913501594/episodes/16816700425966190915) にしたかったですが、勝手がすぎるのでやめときました。)

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