第20話ソラ&ウミ
「兄にぃ!レイドボスが動きだした!移動速度はそんなに早くないけど。でも不味いかも。レイドボスのルートにガンマリン沿海都市がモロかぶってるぽい!」
「うぇ!マジで?なんでいきなり移動してるの?そんな兆候無かったよね?しかも寄りによってなんで3番目の都市に向かうかな!空音、ちょっと足止め出来ない?」
「ごめん。強化外骨格今オーバーホール中だから間に合わないかも。一応、エアバイクで飛ばしてみるけど」
「マジで?さっき無理させたから何も言え無いけどこっちも確認出来る最後のエリアボス潰したら速攻戻る!」
エリアボスを潰しながレイドボスへ向かおうと考えていたのだけれど地図上で海の中だったので先に別のエリアボスを潰す事に決めて9番目のエリアボスを倒した辺りで先程の空音からの連絡だ。
残りあと1つと気合いを入れて10番目のエリアボスを目指しているが距離が長すぎて正直ゲンナリしている。
「なんでこんなに細長いんだよ!この世界の土地は!」
この世界の衛星画像の地図を見るに周りは山脈と海に囲まれており人の住む土地がまるで蛇の様に縦長な土地になっている。
蛇の頭に見える部分に森に覆われた湖があり、その先にアルファ村がある。
そして、凡そ300km置きに都市がある。
後で知った事だが、ラルクさんの話だと、順番としては、アルファ村・ベータウン城塞都市・ガンマリン沿海都市・デルタワー学術都市・イプシーロン農業都市・シグマグマ鉱山都市・タウ商業都市・ウプシロング畜産都市・ファイア鍛造都市・カイロ古代遺跡都市。
今居るのはファイア鍛造都市とカイロ古代遺跡都市の間にある街道。そこに佇むスフィンクスタイプのエリアボス。
大きさ的には70m位の大きさ。
なんでこれレイドボスじゃ無いんだろ?
そして、なんでアルファだけ村なんだろ?
結局、ラルクさんの説明ではそこの所流されたんだよね。
因み、エリアボスは次の都市に因んだモンスが配置されていて、フルアーマーの騎士・魚群を飛ばして来る空飛ぶヌシ・エレメンタル使い・野菜を飛ばして来る巨大植物・ゴーレムブラザーズ・金貨や延べ棒を飛ばして来る巨大な金庫?・子分の牛群れを突撃させてくる百牛の牛王・数百の剣を飛ばしながら自らも切りつけてくる剣闘士・スフィンクスぽい何か、と何やら飛ばして来る系が多かったけれどスピード的に手に取れない速さではなかったので全部頂きました。
その後、倒しても素材とコールは手に入るので2度美味しい。
このスフィンクスは何をくれるのだろうとワクワクしたい所だけど生憎そんな暇は無くなったので速攻で決めさせて貰う!
「行くぜ!オーバーアクティビティ!ツインドライブ!スマッシュコンボ!1・2・3・4・5・6・7・8・武技解放!捌(八)の型!【八岐大蛇】!×2」
合計16コンボ×2の32コンボを一気に近づきフルパワーで捌(八)の付く武技解放のコンボセットをスフィンクスに叩き込む。
因み、武技解放は全部で零(ゼロ)から拾(十)の型があり、型番が増える毎に繋げられるcomboの段数が増えるのだけれど、玖(九)の型と拾(十)の型は特殊コンボなので最長コンボを繰り出すなら捌(八)の型一択である。
「おっと、流石に削りきれないか。ならば力技!流星群アダマンタイト片手剣!略して流星剣!」
そして、無数のアダマンタイトの片手剣(増殖・爆発物)を流星群の様に投げ続ける。
刺突と爆破のダブルアタックだ。
これを耐えられるモンスは今のところ皆無だぜ!
暫くするとエフェクトと共にCongratulationの文字とFan Fanfare!!!
「うっしゃ!空音!今終わった!今から向かう!」
慌てて方向転換して、ダッシュで立体機動のスキルを使って空中を掛ける。
「ごめん兄にぃ!こっち間に合わないよ!」
「うわ!マジで?」
ここまでギリギリ人命に被害が出ていなかっただけに辛すぎる。
でも、諦めたらそこで試合終了だよね!
「諦めなぁーい!!うおおおおぉ!!」
2000kmオーバーの距離を何としてでも短時間で踏破しなければ!
「うおおおおぉ!間に合えぇぇぇぇ!!!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます