第6話ウミ
ソラちゃんこと空音と別れてソロプレイを初めてから約一年。
空音は移動短縮の装備品?エアバイクらしき物をあっという間に開発していた。
おかげでマップコンプ達成率の高速化に成功し、あっという間に合流してきた。
僕はダンジョンアタックで無双武技の効率の良いコンボをひたすら何十通りも組み合わせては考察し、モンスター別にどのコンボが1番バランスが良いかのトライ&エラーを繰り返していた。
追いついてきたソラちゃんと再びゲームの進め方を話し合った結果、5階層事にあるダンジョンアタックに僕を放置。
追いついた段階で2人で次の5階層までエリアボスを倒しまくり、僕はダンジョンアタック、空音は5階層分降りてマップコンプ&チェインクエストをこなしつつ合流したら次の5階層分のエリアボスを一緒に攻略。を繰り返す事になった。
階層が上がる程モンスターも手強くなるのでソロではどうしても無理そうならお互いヘルプを出すという約束をして現在僕は第95階層のダンジョンアタックをしている。
ここまで来るまでにもダンジョンアタックで力玉を大量にGETしているので(むしろエリアボス戦とダンジョンアタックしかしていない)全てを装備に注ぎ込みまくり僕の装備力は服、靴、帽子、手袋、リボン、リング、ブレスレット、ネックレス、チョーカー等々(全て空音製作品)ありとあらゆる装備品一つ一つに10万越えの力玉パワーを付与している伝説の最強装備と化している。
武器は相変わらず木刀だけど…。
因みに、空音の拘りは普通ゲームなら気にしない下着まで作っちゃう所。
靴下ならまだしも、パンツとブラ渡された時の僕の心情を察してくれ。
そう。僕達双子プレイヤーは、攻略組?何それ美味しいの?な感じで、あっという間に追い抜き、引き離し、ぶっちぎって今は第94階層のマップ埋めをしているソラちゃん。
そして、僕は第95階層のダンジョンアタックで黙々とモンスターを屠り続けている。
そう言えば、初めの攻略組は今、第63階層のエリアボスで足止めされているらしい。
掲示板でちらっと見た。
その中で僕達双子プレイヤーにいつの間にか2つ名までも付いていた。
〖ディザスター・ツインズ〗
災害の双子って……こんなアダ名つけられてるって知ったら空音の奴、絶対不貞腐れそうだ。
取り敢えず、ソラちゃんと合流したら100層までは一緒に双子プレイする予定。
と言ってもすぐ終わりそうだけど。
なんと言うかソラちゃんの装備が僕とお揃なのに外部パーツが僕とはかけ離れていっている。
最近、エアバイクも使ってないらしく、強化外骨格というか、ブースター増し増しの機動兵器を装備して飛びまくっている。
かく言う僕もスキル〈インビジブルアース〉をGETしてから立体機動戦も出来る様になったので飛んでるソラちゃんを追い掛ける事は出来る。
出来るのだけど力玉10万の瞬発力と加速力で同等の機動兵器のブースト加速力値って一体……。
まあ、取り敢えずは最近エリアボス戦以外で双子プレイしてないので若干楽しみであったりはするのです。
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