朝とプシュケー

朝、目が覚めたとき

体を起こすと

皮膚がパジャマの布を滑り

瞳孔は狭まって陽光を捉え

背骨はしなって重力を得て

肺が膨らんで酸素を取り込み

全ては最新へと進化する


プシュケーの呼び声

今日の世界が昨日と同じだと

誰が決めたの

サナギから蝶へ変わるとき

1秒を生きる幻

変革の証


真っ白い朝日

指先の、皮膚の先まで血が通う

髪が空気を孕んで膨らんで

唇の渇きが時間の在処を探したら

関節が意思を持って全身を動かせる


プシュケーと変身

今日の時間が昨日と同じだけあるって

誰が決めたの

サナギは自ら望んで翅を得る

はばたきとまぼろし

革新の証

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