変容
昼の電車に
人 は ま ば ら
暑い記憶を
集めて憧れている
息の細く 細く 続く 日々
昼の電車に
眠けばかり
暑い記憶は
夢にも似ている
朝も 夜も まるで 潮の 満ち引きのよう
昼の電車に
運ばれては
暑い記憶の
匂いに溺れている
いつか どこかで 今日を思い出す日がくるのかしら
昼の電車に
いつかの夏が ひとつ
暑い記憶は
あの日の姿に輝きをかける
今日が思い出に変わるとき きっと何かが無くなっている
昼の電車に
夏の記憶は
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