第2話    犬系女子に悩んでます


「はぁーっ…」


部屋のベットで寝ころびながらため息をく。


「遥ちゃんの返事、どうしようか…。」


そう呟いて、もう一度ため息を吐いた。


「星、何か悩み事?」


「あっ、つきちゃん!」


月ちゃんは、私のいとこで大学生だ。

近くに住んでいるが、この前から泊まりに来ているのだ。


黒髪のポニーテールの髪を揺らしながら、私の隣にストンと座った。


「悩み…」


月ちゃんはいつも私の悩み事を聞いてくれるが、さすがに同性愛の話なんて…。


「大丈夫よ、何でも話して。」


その一言で私は話すことにした。


「実は、同性の子から付き合って、って言われたんだけど…流石に断ったほうがいいのかなって。」


「星ちゃん、それはあなたの本心?それとも周りの目をを気にして?」


「…たぶん、周りの目…。」


「なら、その子も好きっていう気持ちを伝えるために、決心とか、大変だったと思うから、自分の本当の気持ちを探して答えを言うといいわ。同性か異性かなんて、ただ区別するだけの名前に過ぎないから。」


「うん。私、本当の気持ちを探してみる。」


月ちゃんに言われて、少しすっきりした。


同性と付き合うことはだめで、間違いだと思い込んでしまっていた私のほうが間違っていたんだ。


今はまだ、答えがわからない。


けれど、少しずつでも答えがわかっていったらいいな。



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犬系女子の好きな人 昼の猫 @hirunoneko92

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