第139話「寝起きのいちゃいちゃ」

「――すぅ……すぅ……」


 朝になり、目を覚ますとかわいい彼女の寝顔が目の前にあった。

 アラームよりも先に目を覚ましたことで、寝顔を見ることができたようだ。


 そんな彼女は、現在俺の腕を枕代わりにしている。


 いとおしすぎて、ギュッと抱きしめたくなった。


 ――もちろん、起こすのは可哀想なので、そんなことはしないが。


「昨日のシャーロットさん、かわいかったな……」


 かわいい寝顔を見つめながら、昨日顔を真っ赤にしながら取り乱していた彼女の姿を思い浮かべる。

 耳が弱いことは知っていたけど、昨日の反応を見るにかなりの弱点なようだ。


 シャーロットさんは嫌がるような態度を見せていたけど、その後の態度を見るに多分本気では嫌がっていない。

 というかこの子、多分見かけによらずMなんだと思う。


 どう見ても、嫌そうにしているように見えて、期待しているように俺の顔を見ていたもんな……。


 あまりそっち系の知識はないけど……頑張らないと……。


「んっ……」


 そんなことを考えていると、シャルの目が薄っすらと開いた。

 彼女もアラームより先に目が覚めたらしい。


「おはよう」

「あっ……おはよう……ございます……」


 声を掛けると、寝ぼけまなこで挨拶を返してくれた。

 寝ぼけていてかわいい。


 そのまま彼女は、なぜか俺にすり寄ってきた。

 そして頬をスリスリと俺の胸に擦り付けてくる。


「えへへ……」


 甘えてきているシャーロットさんは、とても幸せそうに笑い声を零す。

 寝ぼけているせいか、いつも以上に甘えん坊になっている気がする。


 しかし――当然、俺としても甘えらえるのは嬉しいので、何も問題はない。


「よしよし」


 俺はシャーロットさんの後頭部を優しく撫でる。

 こういった朝を迎えられることは、とても幸せだった。


 ――なお、意識がはっきりとしたシャーロットさんはとても恥ずかしそうにしていたけど、今更だと思う。



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【あとがき】


『迷子になっていた幼女を助けたら、お隣に住む美少女留学生が家に遊びに来るようになった件について』

ですが、

後5日(3月25日)で第6巻が発売します!


5巻あとがきに書いてあります通り、

二人が大人になる予定の巻です(≧▽≦)


とてもかわいいシャーロットさんを見ることができますので、

是非是非よろしくお願いします♪

(『お隣遊び』は過去当日売り切れという報告がよくありましたので、

 今からでもご予約して頂いたほうがいいかもしれません…)

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