第137話「ベッドの中の遊び」
「シャーロットさん、眠たくない?」
寝ると言ってベッドに入ったとはいえ、本当にこのまま寝てしまうつもりではないと思う。
だけど、一応確認をとっておいた。
「寝ちゃうのは、もったいないので……」
何かを期待しているかのように、潤った瞳でシャーロットさんは答えてくれた。
ベッドの中で何かを探すように手を動かし、俺の手を見つけると、ゆっくりと指を絡ませてくる。
そして、ニギニギと握ってきた。
……これは、急かされているのだろうか?
正直、シャーロットさんとどこまで認識が一致しているかわからない。
ソフィアさんたちと一緒に暮らすようになったとはいえ、エマちゃんがいない夜が次いつ来るのか。
それは、俺だけでなくシャーロットさんにもわかっていない。
現在疑われないよう鍵をかけていないが、シャーロットさんにその気があるなら、念のため鍵をかけにいく必要がある。
実際のところ、どうなのだろう?
そう思ってシャーロットさんを見つめるものの、シャーロットさんは手をニギニギとして遊んでいる状況を楽しんでいるように見える。
とても楽しそうというか、満足しているように見えるので、邪魔をするのは気が引けてしまう。
うん、これ邪魔しちゃ悪いかな……?
ということで、シャーロットさんが満足するまで待つことにした。
「にぎにぎ……♪」
本当に楽しそうだ。
というか、幸せそうですらある。
なんだかもう、このまま寝るまで好きにさせておくでもいい気がしてきた。
と、思いながら見つめていると――。
「あっ……」
我に返ったらしきシャーロットさんが、何かに気が付いたように俺の顔を見てきた。
どうやら、夢中になっていたようだ。
「…………」
おそらく恥ずかしかったんだろう。
シャーロットさんは手を握ったまま、俯いてしまった。
正直、かわいすぎてやばい。
もっと好きにしてくれたらいいのに。
「いいんだよ、続けてくれても」
「……いじわるです」
続けるよう促すと、シャーロットさんは小さく頬を膨らませて、物言いたそうに俺の顔を見てきた。
何も意地悪してないんだが……?
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【あとがき】
読んで頂き、ありがとうございます!
本日(10月25日)は、
『迷子になっていた幼女を助けたら、お隣に住む美少女留学生が家に遊びに来るようになった件について』
5巻の発売日です(≧◇≦)
ついにここまで来れました…!
感慨深いものがあります(≧▽≦)
過去最高の物語になっていますので、是非是非よろしくお願いいたします(#^^#)
これからもどうぞ、『お隣遊び』ともどもよろしくお願いいたします♪
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