結論から言います。面白いから読んで!これが全てです!
とはいえレビューします(汗
ネタバレせずに本作の魅力を語るのは困難ですが、頑張ってみます。
文章。砕け過ぎず気取り過ぎず、バランスがいいです。各話十分なボリュームにも関わらず重言などが慎重に避けられ、読んでいてストレスを感じません。
筋立て。ちゃんと「クトゥルフ」してます。単なるラヴクラフトぽい文章の劣化コピーなどではなく、菊池秀行とか栗本薫とかのように、「宇宙的恐怖」が現代的な、誤解を恐れずに言うならシティポップ的な感性で捉えなおされています。
ざまあ系とか追放ものとかを楽しむのがウェブ小説の潮流かもしれまん(かくいう私もそうです)。本作はどちらとも違いますが、だからこそ希少価値が高いです。
ウェブ小説で久々にこのような正統的作品に出会えたことをうれしく思います。
ぜひご一読を!