ソロホームランを無くそう

青キング(Aoking)

ソロホームランを無くそう

 題名から早速とんちんかんな事を言ってるな、と思うかもしれない。

 だが、ホームランを打つならやっぱりランナーが溜まった場面であって欲しい。野球を見ていれば誰だって同じことを思うだろう。


 根拠のあるデータを知っているわけではないけれど、ソロホームランばかり打つチームは得てして弱い。

 チャンスを作れていない、とも近いけれど、ペナントレースで順位が上のチームは2ラン以上を多く打てている気がする。

 

 出塁できないのは仕方ないとしても、どんな下位打線でも三者凡退で終わらないようにすることが大事だと思う。

 ヒットを打てなくても四球で出塁するだけで違うし、相手ピッチャーに与えるプレッシャーも大きくなる。

 3月26、27日のベイスターズ打線を見ていて、四番佐野の前にランナーが出ている場面が少なかったように思う。

 ランナーなしで迎える四番バッターはそれほど怖くない。無理に勝負しなくてもいいし、ホームランを打たれても被害は一点で済む。



 四番にホームランを期待するとなると、三番はやはり出塁率の高いバッター、欲を言えば長打率の高いバッターが適していることになる。

 セリーグで言えば巨人の丸選手、パリーグで言えば柳田選手。どちらも調子によって変動はするものの、主に三番を担っている。

 そしてどちらも出塁率が高く、どちらも各リーグで優勝したチームに所属している。(丸選手に至っては広島が三連覇した時も広島で三番を打っていた) 

2015年のヤクルトスワローズでも三番は山田選手だった。

 このように三番に出塁率の高いバッターを置くと、三者凡退で終わる率が減るからか、ランナーがいる状態で四番に回すことができるからか、とにかくチームの順位が上になるケースが目立つ。



 近頃よくセイバーメトリクスやらなんやらで、二番に強打者を置くと良い、と言われているが、三番に打てる選手がいなければゲッツーではないか、とも思ってしまう。

 そうなれば結局、ランナーなしで四番に回る機会が増えてしまうかもしれない。またソロホームランが生れてしまう。


 作者が理想だと考えるオーダーでは、出塁率の高い強打者は三番で、二番はヒッティングでも送りバントでもどちらもこなしてくれ、さらに欲を言えば左打で足の速い選手を置きたい。

 足が速ければゲッツーになる率が下がり、さらに得点力が増すからだ。


 ソロホームランをどれだけ避けて、2ラン以上のホームランを増やせているか、そこに眼目を置いて今年のプロ野球も注目したい。

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