第3話 オーラが見える?!

ママのお父さんは、入院後数日で息を引き取った。


その後、ママは就職し、上京した。

そのころには、もっと色々なことが見えたり感じたり出来るようになっていた。


そのうちの一つが、人の"オーラ"だ。


オーラが見えることに気づいたママは、それがいったい何なのか気になり、人に聞いたり調べたりしていた。


当時、働いていた会社は外資系だったため、社内には多くの外国人が務めていた。

そこで出会った一人のアメリカ人の同僚の紹介で、都内に住んでいるスピリチュアル系に詳しい人に話を聞いてもらうことになった。


そこで出会ったのが "ヒプノセラピー" 


ヒプノセラピーは、カウンセリングとはちょっと違う。

少しスピリチュアル系な話になるけど...

ママのように特殊な能力を持つ人が、それを生かした催眠療法。


こうしてママは自分の能力を少しずつ受け入れられるようになった。


見る人によってオーラの見え方は違うらしいけど、ママの場合オーラは常に見えているわけではなく、ママが見ようとしないと見えないらしい。


ママに見えるオーラの特徴は


・人それぞれ様々な色をしている。

・気持ちや体調によって色が変わる。

・常に同じ色ではない。

・形が整っている(自分の周りを覆うように卵型になっている)人もいれば、

 形が歪んでいたり、オーラの一部をどこかに置いてきてしまっている人もいる。


という感じ。


色に関しては、ママのイメージの色に見えているんだと思う。


例えば、

嬉しい、楽しい、幸せ、穏やかというような感情の時は、ピンク系や黄色系の色。


悲し、苦しい、悩みがある時などは、青や紫のような色。


ママは相手のオーラを見るだけで、その人の感情が大体わかるらしい。


形の話は面白い。


「オーラが欠けてるよー。どこに置いてきたのー?」


と、私はいつもママに言われている。


人は一日のうちに、色々な場所に行って、たくさんの人に会う。

そうすると、無意識のうちにオーラに傷がついてしまったり、形が崩れてしまったり、どこかに置いてきてしまったり... する。


オーラが崩れてしまうと、他人に傷つけられたり、ケガをしてしまったり、病気になりやすくなったりしてしまう。

オーラは自分を守るものだから、壊れてしまうと自分自身が傷ついてしまう。


だから一日に一回、静かな場所で目を閉じて


「私のオーラ100パーセント私の元に帰ってこーい。きれいな卵型になれー」


ってお願いするといいらしい。


馬鹿らしいって思うかもしれないけど、これが意外に効果があるのだ。

私も内心馬鹿にしてたけど(笑)本当に効果があった。

ママのオーラ理論は私が保証します!



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